「共感力について」
先日、昇段審査を受けますか、というお言葉をいただき、大変光栄なのですが
技や動きは、
やればやるほど身についてゆくように
感じていますが
なかなか難しいのは
心のほうです。
高段者の先輩方は
明らかに大人というか
何か違う感じがあって
自分が子供ぽい?のかもしれませんが
最近思うのは
自分は他の人が大事に思っていること
そういう繊細な部分に対する
共感力、が足りないのではないかということ
先日も
後から、しまったなあ、と思うことがありました。
この共感力を磨くというのは
どうしたらいいのか、
考えました。
わかったふりをすればいい、
ということではないのはわかります。
一つは、経験でしょうか。
経験すればわかることもある、
これは事実だと思います。
あと最近もう一つ、ヒントを見つけました。
ある本で
ネガティブ・ケイパビリティという言葉に出会いました。
とある精神科医の書いた本でしたが
今の時代はとにかく急いで結論を出したがる世の中で
素早く到達することで
わかった気になってしまう。
ネガティブ・ケイパビリティとは
「共感を持った探索をするためには
探求者が結論を棚上げする
創造的な能力を持っていなければならない」
それはつまりこうなんでしょ、とか
わかるよこうなんだよね、とか
そうやって性急に結果を出すのではなく、
答えのない、出口の見えない状況に
じっくり耐える能力
先の見えない状況の中でも取り乱さずに
必要な時間をかけて
深く感じるための胆力を培う
自分が思うに
それができる人は
なんというか、先の見えない
暗闇の中でも
根本的なところで
楽天的というか
腹が据わっている
ともいえるかもしれません。
腹の据わり
武道的なところに戻ってきました。
課題はそこかもしません。
2018年08月30日 00:00