~かけがえのない歯を大切にする治療、価値ある治療結果、そしてつらくない治療をめざしています~

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日々雑感

バンカラ?

今日は休みですので
朝早く家を出て歯科用チェアーの
ショールームに行きました。

いつもは職場まで車で
ほとんど外を歩くことがないので
久しぶりに、だいぶ歩いた感じがします。

家から出て歩き始めると
自分の足音がポクポク鳴っていることに気づきました。

昔は病院に勤務していて
入院患者さんを起こさないように
足音をさせずに歩く習慣がついていて

なんで足音がしないの?と
一般の人からはびっくりされたりしたのですが

いつの間にか
どうやら踵(かかと)重心に
なって足音がしていたようです。

1キロくらい歩くと
つま先重心に戻ってきた感じでした。

ちなみに私の父も
警察学校とか出ていて
足音がしない人でした。
今はちょっと歩くのは大変ですが

そして久しぶりに田園都市線の満員電車に乗り
都心まで行ったのですが

私は20数年前から横浜に住んでいて
はじめの10数年間は広尾まで電車通勤していて

田園都市線の満員電車で通勤し始めたころに感じた
違和感をまた感じました。

渋谷駅とかで多くの人が降りるのですが、
お客さんが無言で前の人を押しまくることについて

「わかってます、わかってます、
降りるので大丈夫ですよ」と言ってあげたいくらい

埼玉の奥の方で育った私としては
これは都会の人のプライドなんだろうか、
と当時思ったりしました。

私は高校から大学、大学病院勤務の初めころまで
埼玉から電車通勤していて
あっちはだだっ広い畑や田んぼが
いくらでもあって

秩父おろしとか赤城おろしとか
硬派でバンカラ?というか

高崎線という電車で東京に出てくるのですが
降りるときは
「すいません、降ります!」とか
「降りまーす」とか

ちゃんと声を出せないこと、は
恥ずかしいことだ、という
価値観がありました。

だだっ広い畑で
ちゃんと声を出してコミュニケーションする
農家さんとか、
地方出身者が多かったからでしょうか。

最近はわかりませんが

あと合気道の道場でも
ゴニョゴニョ、と言って
入ってくる青年がまれにいて
(ほとんどの青年はちゃんとしてます)

この子たちは
子供のころから見ていますので
聞こえない挨拶は
無視しているのと一緒だよ、と話します。

そういう青年はどれくらいの声を
出していいかわからないようなので

相手との距離をさっと見て
相手が道場の端にいるなら
道場の端に届く大きさの声で
挨拶してくださいと

そばにいるなら
その人に届く大きさでいいですよと
説明します。

近くで大きい声だと
威圧感をあたえてしまい

威圧感を与えるのは
合気道ではナシですので

もう30年くらい前でしょうか
北欧に留学していた友人が言っていたのですが

昔は今のように英語を学べなかったので
なんとかTOEFLを取って留学したが
英語がわからず苦労する人が多かったようです

世界中から集まる、会話に入れない留学生でも
Good Morning! が元気に言えるやつは
大丈夫だと

いろいろな話が、もう古いのかもしれませんが

あと先日合気道の青年たちと飲んでいて(20代以上)
今はいろんな情報が手に入りやすくていいねえ、みたいな
非常におじさんっぽい発言をしてしまったところ、

手に入りやすい分、大変なこともあるんですとの事。

確かにそうかもしれません。








 
2025年04月10日 15:13

新年(2025)

あけましておめでとうございます。

今朝はあまり寒くなかったので
夜明け前の道を
車の窓を開けて診療室まで走って来ました。
なかなか気持ちの良いものです。

明日(4日)から診療ですので
準備のために来てます。
もう正月も終わりです

年末年始は
のんびり過ごさせて頂きました。

最近は便利になって
学会や研修や症例報告が
ほとんどオンラインで見れるようになって

いつでもどこでも
夜中でも勉強できるようになり

今回もだいぶ知識を得ました。

他の仕事もそうかもしれませんが

学べば学ぶほど患者様に還元できる
ホントにいい仕事だと思います。

勉強中はすごい充実感で
いろいろなDrの視点を聞いて
なるほどそう来るか、とか

この人若いのにたいしたもんだな、とか
これちょっと詰めが甘くないか、とか

ただ困ったことに
いつでもログインするだけで勉強できるようになると

それ以外のことをしている時
例えば部屋の掃除をしていたり
のんびり過ごしていたりする時に
心の奥底で

「こんなことしてていいのか?」という思いになってしまい
学習していない時間に
あまり充実感を感じなくなってしまって
困ったものです。

youtubeなどをダラダラ見てしまうという事なら
デジタルデトックス、でいいかもしれませんが

本業に直結するとなると
見ないわけにいかないので

歯科医の世界も
この辺でまた差がつくのだろうなと
思います。

仕事モードとリラックスモードで
気持ちをどう切り替えるのか、

それとも、切り替える必要はないのか

いつも心のどこかで本業のことを考えている
プロはそれくらいでいいのかもしれません。

昔の私の恩師がそういう人でした。
もう亡くなってしまいましたが、

いつも歯科のことを考えていて
歯科は素晴らしい、が口癖で

ある日恩師が言いました。
「僕はねえ、リタイヤしたら
クイーンエリザベスで世界一周するんだよ」

私がすかさず
「先生、ホントにクイーンエリザベスで
世界一周したいんですか?」と聞くと

「君はイヤなことを聞くねえ」とのこと

仕事そのものが充実した日々
リタイヤする気など毛頭なく働き続ける
それは幸せかもしれないな、と思います。

私はまだまだ修行が足りませんが

最近ではラッキーなことに
歯科医の仕事も
パソコンの画面に向かって設計するようなことが増えてきて
マイクロもあるし

年をとっても
結構いけるかもしれません。

長くなりましたが
皆様のご多幸とご健康をお祈りいたします。
本年もよろしくお願いいたします。





 
2025年01月03日 06:42

枯れ葉

今日は時間ができたので
午後は技工作業などをやっていました。

なんだかこの時期は
毎年クリスマスソングなどかけながら
技工作業などやっているイメージがあります。

外は枯れ葉がさらさら音を立てて舞っていて

技工作業といっても
インプラントの型取りしたものを
ずれないように補強する作業など

型取りした2本の部品を
パターンレジンと言う材料で固定するのですが

レジンには重合収縮という性格があり
固まるときにほんのわずかですが
縮みます。コンマ数パーセントです。

2本の部品をつなぐときは
谷に橋を建設するときのように
両側から伸ばしていって
最後につなぐのですが

両側から伸ばしたレジンが
完全硬化し
重合収縮が終了して
もう収縮しない状態になってから
繋がないと

2本の柱をつなぐレジンが
引っ張り合ってしまって
変形します

変形すると技工物の精度が狂い
微妙に合わないものが出来てきてしまいます。

そして
両側から伸ばしてきたレジンを
最後に追加のレジンを盛って繋げるのですが、

最後に繋げるためのレジンの量も
最小限にしないと
ボリュームが大きいとその
重合収縮でずれてしまうので

最後に盛る量が最小限になるように
両側の柱から伸びるているレジンは
当たっているようで当たっていないくらいまで
近接させます。

ラフな目で見ると
くっついているように見えるでしょう。
しかし、離れている

そして最後に
わずかなレジンで繋げて
完全硬化したら
完成です。

同じ材料でやっているのに
見えない部分の配慮で
結果が違ってくるという

歯科はまだまだそういう部分が
いろいろあります。

その一方で
3Dプリンターとか
CADCAMといった先端技術も
歯科の世界では導入が進んでおり

歯とかぶせ物がぴったり合うことを
マージンが合う、という言い方を
我々の業界ではするのですが

昔は
「機械はまだまだ。やっぱり職人の腕にはかなわない」
と言われていました。

でも最近は
かなり腕のいい当院で依頼している技工士さんでも
「CADCAMの方がいいでしょうね」
と即答されます。

昔ブログに銀河鉄道999の
生身の身体と機械の身体の話を書きましたが

「機械の体なんて」と思っていても
テクノロジーが超進化すると

「あれ、なんか悪くないんじゃないの?」
みたいになってくる

最近のAIもそうですが
どんどん人間ぽくなってきて

ロボットが人間の姿に似てくると
人は人間と似て非なるものに対して
恐怖心を覚え、その事を
「不気味の谷」と言うらしいですが

それを超えたときには
一体何が起こるのでしょうか。





 
2024年12月14日 17:50

心臓移植

1967年、南アフリカ共和国の心臓外科医
クリスチャン・バーナード氏が
世界初の心臓移植を成功させるも
患者は18日後に死亡した

彼の第二症例は
術後593日生存。

その後世界各地で
堰を切ったように心臓移植が行われ、
その数は100例に達したが

その中には
札幌医科大学の和田教授によって
行われた心臓移植手術があり
世界で30例目だった。

手術を受けた男子高校生は
3週間後に病院の屋上を
散歩するほど回復を見せたが
83日後に亡くなった

当時は免疫抑制剤がなかったため
多くの施設が予期した成績が得られず
手術を中止していった。

その後の免疫抑制剤の開発
心筋保護液の開発などにより
長期生存例が続出するようになり

1990年代には
年間4400例
近年では年間5万例以上実施されているとの事

最近の心臓移植の予後は
国立循環器病研究センターの集計では
(1999年5月~2022年3月、N=155)
10年後の生存率が
なんと96%とのこと

最近の口腔インプラントも
ごく初期のものに比べると
全く別物になっています。

日々の臨床で
当たり前のように成功しても
それは実は
過去累々の犠牲のもとに成り立つ
医学ピラミッドの頂点を見ているのだと
言うことができるのだと思います。

 
2024年12月12日 12:25

雑用

今日は診療後はいろいろ雑用があるので
やることリストを作って

フランクリンの方法で優先順位を決めて
やることリストの一番目は「計画」
それが終わったらチェックを入れて

次はメールの返事をして、チェック
今日のカルテを書いて、チェック
翌日の段取りをして、チェック

壊れたホワイトニング用の光照射器を修理して
(脚が折れました)
技工物の調整をして
複雑な状況の患者さんの治療計画の検討をして

この時期はクリスマスのBGMなどかけながら
黙々と雑用をします

でも治療計画を考えるときはBGMを止めます
集中するため

そしてネットで今月の各種支払いをしようとしたら
もう22時なので帰ることにしました

とまあ、こんな日々です






 
2023年12月13日 21:39

デザイン

先週の日曜日、合気道の稽古がなかったので
デザイナーの友人と茨城県にある
古い名車やスーパーカーのある
ミュージアムに遊びに行きました。

台数は20-30台くらいなのですが、
開場時間の朝10時過ぎから
終了時刻の16時の前まで

お昼も食べずに圧倒的な熱量で
子供のように
車を見ていました

今はそんなに車好きというわけではないのですが、

私が子供のころはスーパーカーブームというのがあり
小学校に行っても家に帰ってからも
友達とスーパーカーの話をして
夜はテレビでスーパーカークイズを見て
ベッドでスーパーカー大全集を見ながら寝ていたような生活

カードもたくさん持っていました。
当時の写真の独特の空気感のなかで
いろいろなスーパーカーが
時にはイタリアの古城の前で
ときには霧に濡れたイギリスの曲がりくねった道の前で

まだ知らぬ国の知らぬ地域のなかの
異文化のかっこいいスーパーカーに
あこがれたものです。

このたびミュージアムに行って
一台一台を
隅から隅まで

近づいたり離れたり
角度を変えたり
上から下から

この車はやっぱりこの角度だろう!
みたいな
ホント子供みたいですが

ボディーや細かなギミックを構成する
当時のデザイナーの徹底したこだわり
について友人が話していて

車のデザインは「ミリ単位」だと
この曲線
この手触り
ここから見たときにこう見えて

それを実現しようとした技術
溶接や研磨や板金
スタイリッシュなボディーに
でかいエンジンを無理やり詰め込んで
機能とデザインの融合
後方視界を切り捨てたり
車の屋根の高さが1mで
座ってドアを開けると地面が手で触れるとか
ある意味もうハチャメチャですが
それをそれまでにない
魅力的で個性的で
人々を夢中にさせる姿にまとめ上げる

デザイナーはその車が街を走っている絵をかいて
ロゴやマークなど細かいところまですべて
徹底的に作りこむ

そのデザイナーの仕事は
車だけでなく

そういう人は
きっと何から何までこだわりで
朝ごはんから飲むコーヒーから
時間から空気感から
朝から晩までデザイナーで
没頭こそが喜びで
感性に導かれた
信念の持ち主なんだろうなあと
想像しました。

******************************

そういえば以前ドキュメンタリーで見たのですが

世界的に有名な日本人のデザイナーが
イタリアでこれまたカーデザインで
超有名なデザイン事務所のディレクターをしていて

各国から来ている新進気鋭の若いデザイナーたちが社内コンペをやって
あるアラブ系の超大胆なデザインが優勝しました。

そして粘土を使った実物大のクレーモデルをつくることになり、
完成したとの連絡を受けて
その日本人デザイナーが見に行き

実物大モデルのボディーのカーブを
「スーッ」と手で触った後
その若いアラブ系デザイナーに言いました。

「お前いじっただろ」

その若いアラブ系デザイナーは
自分が出した案が余りに大胆過ぎて
怖くなってしまい
これくらいならディレクターにばれないだろうと
ちょっと直してしまったようでした。

こういう試されるような話は
オーケストラの指揮者とか
よく聞きますね

すごいと思うのは
ミリ単位の違いに気づいたということもそうですが

若者が出したその大胆なデザインの魅力に
ちゃんと感化される力があったから
その個性が甘くなったことに
気づいた

奇をてらう新しい感性の若者の仕事の価値を
ちゃんと感じて
若者が自信を失いかけても
心配しないで思い切りやれよ

と言えるリーダーシップ
でしょうか

**********

また話が飛びましたが、
そのミュージアムはそれぞれの車がちゃんと車検もとおして
公道で乗れるように維持されていて、

ランボルギーニ ミウラという
スーパーカーマニアのあこがれの車があるのですが、

ミュージアムの説明員の方いわく
ミウラはどれも大抵一回は燃えていて

その車も先日公道を走っていてエンジンが熱くなりすぎて火が出て
すぐ消したけど
消化器を吹いたので後処理に
360万ほどかかったとのこと

やっぱりスーパーカーは
乗るより見るほうがいいと
思ったのでした。













 
2023年08月03日 11:03

日経平均

今日は空いた時間に
器具を研いでから
その他、いろいろ雑用で
普段なかなかできない事を
していました。

最近の傾向として

日経平均が急激に上がっているときは
診療室が急に暇になる(笑)

傾向がある気がします。

経営者の方とか
運用とか、してらっしゃる方々は
いま超忙しいのかも
しれません。

お時間に少しだけ余裕があって
歯のことでいろいろじっくり
相談されたい方は
お電話いただければ

今は比較的アポイントがとりやすいかも
しれません。

 

2023年06月12日 18:02

iphoneでブログを読まれていた方へ

iphoneでブログを読まれていた皆様
私の書きかけでまだ公開していなかったはずの
文章が、なぜかiphoneでは読めてしまうという事象が
発生していました。
HPを提供している会社のソフトに
バグがあったようです。

書きかけの、支離滅裂な下書きの文書が
表示されていましたので
混乱された方もいらっしゃると思います。

修正してもらいました。
大変失礼いたしました。

 
2023年01月12日 14:27

初夢

1日の夜に見る夢を初夢というらしいですね
諸説あるようですが

今年は残念ながら私は初夢を
覚えていませんでした。

そのかわり?
大みそかの夜には妙な夢を見ました。

昔読んだ本の中で
とある腕利きの心臓外科医が
夢の中で
出血が止まらず
汗をぐっしょりかいて
ああ、と叫んで
飛び起きる、というのがありました。

それに比べれば
かわいいものかもしれませんが

一つ目の夢は
かぶせ物を患者さんの歯にはめると
その患者さんが
おかしい、おかしいと言っていて
私は心の中で
「そんなはずはないんだけどなあ」
と思い
はめたかぶせ物を外すと
一緒に歯ごと取れてしまい
ああ、と
目が覚めました

二つ目の夢は
競争をしていて
自分が二位で
一位に追いつき
「これは追い抜ける」と
抜こうとした瞬間
その人が四肢に障害のある人であることに
気づいて
一位を譲る夢でした

どういう意味なのかはわかりませんが

今年もいろいろありそうです。


 
2023年01月03日 23:47

ユニット交換

歯科の治療台のことをユニット、と呼びます。

先日当院のユニットを一台交換しました。
クリーニングや予防処置に使っていたユニットです。

もともと当院のユニットは
30年とか前のもので
すごく古いのですが、

最近のユニットのように
電子制御やセンサーだらけでない分
正直なところとても故障が少なく
コンパクトで

各器具の回転速度も
椅子を倒す速度も
すべてマニュアルで

術者が手足をつかって
歯の状態や
患者さんの様子を見ながら
レバーを操作して動かしています。

治療用のユニットは
今もそのタイプを使っていますが

予防処置用のものは
とうとう壊れそうだったので
交換しました。

工事の日、
30年以上のこの医院の歴史を知っている
外された古いユニットが台車で運ばれて行きました。

思わず手を合わせました
「ありがとうございました」と。

たくさんの人の健康を守り
その活躍を支えてきていただいた、
古いユニットに、感謝です。

一方で、
新しいユニットも
それはそれで
とってもかっこよくて
いろいろ便利で

やっぱり
これはこれで
いいなあ、なんて
思ったりもしてます。









 
2022年05月28日 15:03

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