~かけがえのない歯を大切にする治療、価値ある治療結果、そしてつらくない治療をめざしています~

HOMEブログページ ≫ コンセプトとフィロソフィー ≫

日々雑感

メモ

今日は木曜で休みでしたので
家で部屋の片づけなどをしていました。

私も年齢的には
人生の折り返し地点を過ぎたので

(とっくに過ぎてますが)
無駄なものを処分していこうと
思っています。

いつか必要になるかもと
取ってあった
書籍などは
いつの間にか
情報が古くなってしまっていて
だいぶ処分しました。

それらを片付けながら、
その本の中の手技を見て
昔はこんな風にやって
苦労してたんだよなとか

今の若い先生は
デジタルネイティブとか
マイクロネイティブ、みたいに

すでに学生のころから
ネットを使いこなしたり
マイクロで教育を受けていたりして

時代はどんどん変わってゆきますね。

それでも2-3年前までは
臨床の様々な疑問を解決するための
文献検索能力は
努力して身に着けるものとされていたのですが、

それさえも
以前は人力で数時間かかっていたような検索を
今はAIが数秒でやってくれるようになりました。

時々変なことを言うので
確認は必要ですが

これからの医療従事者は
AIネイティブで
世界中の臨床報告や
実験結果についてのまとめを
数秒で手に入れることができる時代

これから必要とされるのは
AIに対する
質問力や
AIの検索結果に
ツッコミを入れて
より正確な答えを引き出させる能力かも
しれません。

AIの回答にツッコミを入れると
「とても鋭い指摘です、おっしゃる通り…です。以下に
より適切で正確な観点を示します」
と返してきて、
本当に機械と話しているんだろうかと
思います。

それから
本棚の古い手帳を整理しようとして

何となく開いてみたら
15年前に書いたメモに
こうありました。

「安全性、確実性、快適性において
最高を求める人達に対して
最もシンプルな方法で結果を出してゆく
つらくない様に、親切に」
との事。

こんなことを考えてたんだなあと思うと同時に
その一つ一つの単語には思い入れがあり
こういうものは似たようなものがAIで作れても
それは哲学にはなりえないよなと
思ったのでした。




 

2025年06月05日 20:23

引出し

治療時に
麻酔が効きにくいときは

術者側の麻酔の手技が適切でないか
患者さんが効きにくい遺伝形質をもっているか
その歯が麻酔が効きにくいほどの
炎症を起こしてしまっているか

などの理由があり(他にもあり)

それを解決していかなければ
つらくない治療は
実現できないと思われます。

術者は
その解決方法をいくつも
タンスの「引出し」のように
持っている必要があり

歯科に限らず
「引出し」の少ない医療従事者ほど
「痛くないですか」「大丈夫ですか」
といった言葉を
患者さんに問いかけなかったり
見て見ぬふりをする
傾向があるように思います。

上手くいかない時に
患者さんの指摘を受けることで
引出しの少ない自分を直視することになり
プライドが傷つくからでしょうか

医療従事者の
薄っぺらなプライド、
ほんとうにくだらないと思います
(過激な表現ですみません)


そういう
薄っぺらなプライドにこだわる
医療従事者の感情的な行動が
いかに医療の質を落とし
患者に迷惑をかけるか

診療室では
患者さんこそが
主人公であり

医療人の薄っぺらなプライドなど
どうでもいいことです

医療の質を落とす問題を見逃さないこと
患者さんに不快な思いをさせないこと

この点へのこだわりから
私はスタッフにとっても
やたら細かくてうるさい院長かもしれません

それぞれの院長はそれぞれ
こだわる点が違うと思うのですが

当院はそうありたいと思っています。







 

2025年05月13日 05:26

ブログ

今日は時間ができたので
過去のブログの内容を読んだのですが

このブログを始めてから
もう16年が過ぎようとしているんですね。

当初は
とある歯科医のつぶやき、みたいに
匿名で書いていたものです。

医院のHPを作成したのを機に
医院ブログにしました。

なんだか
生意気なことを言っていたり、
書きかけで載せてしまっていたり

今読むと
微妙なものもないわけではないですが
この医院の軌跡でもありますし
残していきたいと思います。

でも当初から
患者様に大変な思いをしてほしくない
できるだけ
怖い思いや痛い思いをしてほしくない
というコンセプトが

ぶれずに
来れていることは

医院の誇りでも
あります。


 
2025年03月27日 18:17

抜歯しないことについて

何年か前に初診でいらした高齢の男性で
歯で悩んでいるとのこと

診察させていただくと
唇に手をかけただけで
「僕はダメなんですよ」
とおっしゃられて

何とかレントゲンと
口腔内規格写真というものを
撮影させていただいて

見てみると
上下入れ歯が入っているのですが

入れ歯の下には
虫歯で根だけになって
歯肉に埋まったり
膿んでいる歯が20本以上あり

これは大変だっただろうなあ
と思いました。

でも診療室で患者様に対して
「大変だったですね」とは言いません。
前医の否定になるので

その先生は富裕層の中では有名な?
先生だったようで

絶対抜かない、というのが
コンセプトだったとか

私も基本的に
歯をできるだけ残すという
考え方ですが、

前回のブログでも書きましたが
状態の悪い歯が残っていることで
その方の生活の質が低下するとか
健康に悪影響を及ぼすならば
話は別です。

もし今のお悩みを解決したいならば
根だけになって膿んでしまっている歯が
20本近く抜歯が必要で
残せそうな歯はしっかり根の治療をして
かぶせ直しと
上下入れ歯の作り直しが必要という話をしました。

費用も200万円以上かかる計画になり
驚かれて、どうするか決めかねるご様子でした

当然だと思います。
その歯科医がどんな診療をするのか
痛くなく、つらくないように
治療を完遂してくれるのか
治療前には
わからないわけです。

しかしながら
まともに食べられないことは
健康上の緊急事態であり
少しずつでも
治療を進めましょうという
話になりました。

唇を触るだけで
恐怖感があるほどなので
はじめは治療を受けることに対して
信頼感を持ってもらうことが必要と思い

最も簡単に終わりそうな抜歯処置を
1時間枠で麻酔から丁寧にさせていただき
治療時の反応を見ながら
少しずつ
ヘビーな処置へ(ヘビーな処置でも痛くなくします)

途中からは
信用していただいたようで
問題なく治療を進めることが
できました。

ただ過去に恐怖感を持ってしまった人は
ちょっとしたことで一気に戻ってしまうことがあるので
かなり配慮は必要でした

歯科恐怖症になってしまうような方は
実はもともと我慢強い方が多いのではと思います。

歯科医に気を使って
我慢しすぎるから
歯科治療との関係がうまくいかなくなるのかと

治療も一年近くかかりましたが
最後まで通っていただいて

上下の入れ歯も入り
微調整もして

治療が終わり
しばらく生活していただいて

チェックのために来院された時にひと言
「先生、これは芸術ですな」
との事でした。

初めの口腔内の状況を見た時には
私も最後まで治療が進んで満足してもらえるだろうか
という思いがありました。

初診の患者様で
口腔内の状態のかなり悪化してしまった方を
拝見するたびに
正直、
この方の治療を最後まで
うまく進めて、満足してもらえるだろうか
と思います。

何とかしてきたから
今があるのだと思いますが

1年計画とかですから
ヒマラヤに登るような感じで
途中何があるかわからない
冒険のような

途中無理をせずに
方針変更することもあります。

まだ学生のころリュックにテントを載せて
あるいは自転車にテントを括り付けて
よく小さな旅をしていました。

でも今はしなくなりました。
人生そのものが旅で
仕事こそが冒険の連続
だからかもしれません。








 
2024年11月14日 18:57

緩さ(ユルさ)

信念を持つプロフェッショナル
と言うと
なんだか
かっこ良さそうですが

その信念が
危険なこともあり

まあ信念の
内容によりますかね

自分が患者さんだったら
「この治療法が絶対いいんだ」
という歯科医とは

あまりお付き合いしたくないですね

「あなたのためにこれがいいんだ」
と言われたら
余計なお世話だ、と思うでしょう。

驚くべきことに
昔は早めに入れ歯にしたほうがいいんだ、
という考えの歯科医がいたりしました

天然歯を残す治療をせずに
インプラント?という考え
これもヤバい

両隣の天然歯を削ってブリッジより、
歯のないところにインプラント
これはありです。

治療で決してつらい思いをさせたくない、という
信念なら
ぜひお願いしたいかな

私は臨床で
「してください」とは
言わないようにしてます。

「うーむ、こうするといいかもしれない」「というのは・・・」
という提案はします。

私が「~のほうがいいんじゃないですかね」とか言うときは
実は結構強い推奨ですので
すでにかなりの状態なのかもしれませんし、
比較検討の結果、どう見てもこれがいいんじゃないかな、
と言う意味だと思います。

それでも私が決めるわけではありません。
時間かけて考えていただいて

その間、他の小さな虫歯の治療とかしたりして
時間をおいて

結局私が薦めたA案でなく
「俺やっぱりB案がいいや」とか
「ここはもうちょっと様子見ます」とか
そういう事もよくあります。

ありだと思います。

開業医、特に歯科医の場合、
あたりの柔らかさというか
緩い(ゆるい)感じも
必要だと思うのです。









 
2024年09月05日 17:25

市井(いちい)

市井(いちい)という言葉ですが

普通のご近所とか、庶民の生活の中
みたいな意味でしょうか。

先ほど車に乗っていて
急に思い出したのですが

その言葉から
ある看護師の患者さんから聞いた話を
思い出しました。

18,000人以上の、死者・行方不明者を出した
東日本大震災で

避難所にその方の所属する
大規模病院グループから
心理学的ケアのチームが派遣された

しかしそのチームはやがて
地獄のような経験をした被災者たちから
強烈な拒絶を受けることになる

現実を経験していない人による
心理学的な
「傾聴の姿勢」とかが
反感を買ったのかもしれません。

各避難所の入り口に
心理学的ケアお断りの
張り紙が張られる事態となり

その後、被災地医療のために
到着した看護師たちすら
被災者たちに拒絶される事に

水道も電気もなく
着の身着のまま避難してきた避難者たちで
あふれている避難所、

トイレも汚物で詰まってしまっており
衛生上の緊急事態であり

看護師たちは
被災者に拒絶され協力の得られない中でも

まずは衛生状態を改善しなくてはいけないと

水道も出ない中、
トイレに詰まった汚物を手で掻き出し始めた

その様子を見た被災者たちは
やっと心を開いてくれた

人々に拒絶され、嫌悪をぶつけられる状況の中で
その人たちを救うために
水道もない中、汚物に手を突っ込む看護師たちがいる

中島みゆきさんの歌ではないですが
そんな、「風の中のすばる」みたいな人達が

市井(いちい)にいるのだということを
忘れてはいけないのだと思います。

 

2024年09月03日 08:18

「サービス」

歯の治療は
口を開いている時間も長いし
水も出るし
大変だと思います。

虫歯をしっかりきれいにしたり
虫歯の原因となる「隙間」を作らず
しっかり詰める治療をしなければ
歯は長持ちしないわけですが

そういう治療をしようとすると
治療を受ける患者様も
かなりの労力だと思います。

たとえそうであっても、

できるだけ痛くなく
怖くなく、
そしてなにより、歯科医院を出るときに
いやな気持、不快な気持になって出ていくことがない
ようにしたいと思っています。

大変なハードルを
不快な思いをしないように乗り越えてもらう
しかしその治療結果は
患者様の人生の質、ときに寿命にもかかわってくる
という
難しさや、責任の重大さ

ある意味
歯科は究極のサービス業なのではないか
と勝手に思っています。

北欧の著名な高齢者施設専門の歯科医の
話をきいたことがあります

前歯と奥歯が両方壊れている人がいたとします。
どちらから治すか

まず前歯から治すそうです。
その人の「尊厳」の方が大事だからです。

海外と日本では認識の違いがあるかもしれませんが
「尊厳」が重要であること、
これは変わらないと思います。

私も老人ホームに定期的に診療に行っていますが
こんな経験をしました。

とある男性の認知症患者様
その方は以前はある分野で重鎮で
先生と呼ばれていた人らしい

でも今は認知症で
ボーっとしている感じで

私もまだあまり経験がないころで
「○○さんこんにちはー。」
「はーい、おくちをあいてくださーい」と言うと

「おくち、だと!?」と言って
怒り出しました。

痴呆があるからといって
子供のような扱い
上下関係を押し付ける歯科医療者の態度に
むかついたのだと思います。
当然です

認知症は本当に程度がさまざまなので
その状況によっても対応が違うのですが

このような方の場合には

「○○さんこんにちは」
「今日は歯の診察に参りました」
○○さん→「うむ」
「では拝見いたします」
「はい、次左側を拝見いたします。失礼します」
「お疲れさまでした、今日は終わりになります」
「では失礼いたします」

リスペクトです
一回の歯の診察よりも
尊厳や納得、関係性の方が
よほど重要なのだと考えます

昔は技術と知識があれば
何とかなると思っていました

確かにその二つは
もちろんとんでもなく重要ではありますが

臨床医には
もう一味(ひとあじ)必要であることに
開業して長年の経験の中で
知ることになりました。

このマンションには
現役を引退されて
ご夫婦で済んでらっしゃる方々が
多くいらっしゃいます。

歯や入れ歯の調子がおかしくなった時に
ご夫婦間や、いろいろな会の場で
「ちょっと入江さんとこ行ってくるわ」
という発言が出るらしい

私はそれを聞いて
すごくうれしくなりました。

行きたく無い歯医者
行ったら不快な思いをする歯医者
でないように、
健康になることを実感できる歯医者
であるように、
努力を続けたいと思います。











 
2024年07月04日 07:00

「20年」

もうこの場所で20年以上診療してますので
長いお付き合いの患者様が増えてきました。

私が前にいた医院からいらしている方もいるので
もう25年とか

もう友達?親戚みたいな感じ?でしょうか

私は皆様と一緒に歳を取っているのだなあと感じます
気分的には何も変わっていないのですが

私が前に勤務していた医院は全国的にも有名な医院で
日本中から患者さんが来院されました。

わざわざ遠くから探していらっしゃるくらいですから

多くの患者様がそれまで歯のことで
かなり苦労されていたりして

そしてそういう方は歯科に対して
時に不信感の塊のようになっていたりして

今だから言えることですが
すごいこわい感じの人もいました

それくらい苦労されてきたのだと思います。
すこしでも何かあると
「やっぱりおまえもか!」
みたいな感じで
ガツーンと反応が出て

そういう方に限って
治療的にも難症例になってしまっていて
こちらも日々頭を抱えながら
方針を考えて

広範囲の治療の場合は
何カ月もかかりますので
途中で歯科に対する
不安感、不信感が再燃したりして

時にはもめにもめて
でも関係は決して切らずに

最後にはいい形でまとめられるように
お互い、努力するわけです


私のほかにも若い歯科医が何人かいました

ある先輩は腕も人も良く
でもある患者さんとひどくもめてしまい
憎しみをぶつけられて
しばらく悩んでいて

でもその先生も患者さんもいい人どうしなのに
どうしてそんなことになってしまったのか

私も先輩から相談を受けて
でも悪いのは病気なんですよね
というと
「そうなんだよ、悪いのは
病気なんだよなあー」

と、普段は飄々としている先輩が
医局で目頭をおさえていました


その医院の院長先生は
私が若いころ目標にしていた人で
もう亡くなってしまいましたが

ものすごい腕と頭の切れる
ハートの熱い先生で
いっつも歯科のこと
歯科が世の中にできることばかり考えていて
(私にはまねできません)

私がいろいろ落ち込んでいても
その先生と診療後に酒を酌み交わすと
自分、なかなか悪くないな、
みたいに元気がみなぎってきて

臨床に経営にも
非常に厳しい人でしたが

それでも最後の最後に
「理」よりも「情」のほうに
「ポキッ」と折れるようなところがあって

最後に大事なのは
そこなんじゃないか、って
勉強になったものです。














 
2023年11月16日 16:59

新年

新年あけましておめでとうございます。

今年も方向性を大事に、アップデートを心がけて
行きたいと考えております。

昨日は休日急患診療所で診療していました。
今日は診療室で診療の準備などです。

休みでも結局職場に来てしまっていることが多くて、
本当はこういうことではいけないのかもしれませんが

私の知り合いで腕のいい技工士さんがいて
仕事の時はキリっとしているらしいですが
休みで家にいると
朝からお酒を飲んでしまったりと
あまりのグウタラぶりに
奥様がかなり心配していました。

仕事のできる人には
バランスが悪い人も多いと感じます
大胆過ぎて繊細過ぎるとか

(朝から酒はかなり問題ですが、)

「第一流の人物はどこか普通の人の型に
嵌らぬものがなければならぬ」

(安岡正篤氏)


多少のバランスの悪さは
それでいいのかもしれません。


以前ブログに書きましたが
フランスの哲学者でボルテールという人の言葉だそうです。
「仕事は私たちを疲労と邪悪と欲求から守ってくれる。」

誰かのため
(自分のため、でもいいかもしれません)に
何かをやることが
人にとっていかに大事か
を感じます。

ということで
本年もよろしくお願いいたします。
 

2022年01月03日 11:54

平均寿命、健康寿命

日本人の平均寿命は
男性82歳、女性が88歳です。

医療へのアクセスが良く
健康志向の方が多い地域では
男女問わず
90近くでも元気、という方々が
多くいらっしゃいます。

一方で日本の平均
「健康寿命」は
男性72歳、女性75歳とされています。
その年齢以降は
日常生活に支障となる何らかの健康問題を
抱えるわけです。

当院にも
お気の毒なことに
ご高齢で、歯も良い状態でなく
お口を拝見すると
「これは噛めないな」と思うような
方が時々受診されます。

そういう方の
「歯列全体」を治療して
しっかり噛めるように、
しっかりしゃべれるように
して差し上げると、失礼な話ながら

「この人こんなにしっかりした人だったの?」
と思うくらい元気になり
びっくりすることが
非常に良くあります。

姿勢や表情や判断力などの性格まで
10年、15年くらい若返ったんじゃないかな
と思うくらい

生物にとって歯がいかに重要なものか
実感します。

そういう方々は
もともと歯医者に行っていなかった、のではなく
歯医者には通っていたが
もうご高齢だからと
抜本的な改善をせず
「とりあえずの」治療を繰り返していた

そういう方が多いように思います。
歯科医側も遠慮していたのかもしれません。

でも私は
歯科医側が勝手に遠慮するのは
良くないと思います。

その「とりあえず」では解決しなかった
抜本的な噛み合わせの改善が
残りの人生の質も、長ささえも左右するほどの
重要な問題に
なることがあるからです。

患者様にとって歯科医はプロフェッショナルです。
プロに「やめときましょうか」と言われたら
患者様は「そうか、そういうものなのか」と
思ってしまうかもしれません。

患者様は根本的な歯科治療の先に
驚くような生活の質の改善の可能性があるなど
知る由もないのです。

ご高齢になってしまうと
治療ができる健康状態なのか、
という問題もあります。
全体の治療には半年とか1年とか時間もかかります。
通う体力も必要でしょう。
もちろん患者様のご希望もあります。

ちゃんと噛めず
体力も低下したご高齢の患者様がいらしたとき
大変失礼な話ですが
「はたして間に合うか」
と思うことがあります。
時間的にも
その方のお気持ちの問題も含めてです。

歯科医が勝手に遠慮することなく提案し

健康寿命を延ばして
平均寿命との差を縮めるのも
歯科の役割と考えています。



 
2021年12月13日 12:00

モバイルサイト

医療法人 入江歯科医院スマホサイトQRコード

スマートフォンからのアクセスはこちら

院長の私的ブログ 日々雑感
ブログ一覧