「耳と目」
最近通勤中に時々思うことがあります。
周りと自分が見えていない
怖さというか
人の良さそうな背広の中年男性が
満員電車で足を大きく開いて立っていて
周りの迷惑に気づいていなかったり
イヤホンをして
スマホを見ている高校生が
電車の座席が開くと
一目散に駆け寄って
座ってまたスマホを見るとか
混雑した駅で
ちょっとぶつかりそうになっただけで
舌打ちをするとか
一緒に合気道やりませんか!(笑)と
言いたくなります。
私自身もすぐ周りが見えなくなりやすかったのですが
歯学部で鍛えられた?のと
経営者として多少社会に揉まれた?のと
合気道のおかげで
ちょっとだけ変わったと思いたいです。
合気道は1対1でなく
1対多人数を前提にしていますので
自分の軸を立てて周りを見ます。
まず目の前の180度が見え
半身を切り替えると後ろの180度が
見えます。
周りを見ながら
一人の相手に対応する練習をします。
そうやって鍛えている間に
自分の周りの小さな変化に
気づけるようになりたいと思っています。
武道の本で
『耳で見て、目から聞く」という言葉を見て
なるほどなあと思った事があります。
音や声から状況を感じ取り
相手の様子からその人の物語を聞く。
歳をとるほど
目も耳も衰えるのかもしれませんが、
見えなかったものが見えて
聞こえなかったことが聞こえるように
なりたいと思っています。
これは歳を重ねた者が魅力的であるために
欠くべからざるものではないかと思うのです。
2017年03月19日 00:00