「寒中の行」
今朝まで「寒中の行」というのをやってました。
これは私が通っている合気道道場のイベント?です。
毎年「大寒」の時期にやります。
今年は特に熱心な4人の男性が連日通って来てます(私含む)。
夜明け前から道場に集まり、道着に着替え、
道場の窓を開け放ち(!)
館長先生と向き合って座り、両手で印を結び、
真っ暗で極寒の道場の中で1時間正座します。
最初の30分は微動だにせず無心。
手などひりひりしてきますが
なぜか寒さは感じません。
なぜでしょうか。
そして目をあけると夜が明けています。
残りの30分は正座のまま「呼吸」の鍛錬をします。
30秒くらいかけて口から息を吐き
30秒くらいかけて鼻から吸います。
西洋のスポーツとは「呼吸」が違うようです。
多人数を相手にしているときなど
技や相手の動きに合わせて呼吸している人は
すぐにバテてしまうとのこと。
終わりに近づくと足もビリビリしてきます。
初日は大変でした。
しびれ感の中、最後まで意地でやりました。
寒さはあまり感じなかったのですが
やっぱり体は冷えていたようで
行の後、館長先生がちゃぶ台を出して
お茶を淹れてくれたのですが
「あたたかい」ということが
すごく贅沢に感じました。
そして今日は最終日でしたので
なんと上半身は道着を脱いで(!)やりました。
男ばかりだからいいのですが
まさにガチンコ勝負という感じでした。
こういう「非日常」はある意味リフレッシュします。
しかし人の気持ちというのは不思議なもので
暖かい部屋でヒーターに張り付いていても
寒くて風邪をひくこともあれば
真冬の夜明け前の外気のなかで裸でいても
不思議なことに鼻水一つすする人はいませんでした。
気持ちがもたらすパワーの大きさを
改めて実感した日々でした。