「研修」
今日は朝から夜まで研修でした。残念ながら合気道は休みです。
今日の研修の内容は
「コンポジットレジン」
簡単に言うなら
虫歯でできた穴に接着剤を塗り、歯の色のプラスチックを詰める治療のことです。
こういう表現をすると、ほんとに簡単な感じですが
実はこの材料の開発には、きわめて高度な、いわゆるナノテクノロジーが用いられています。
私は接着歯科関係の学会認定医もやってますので
この分野の材料学はもともと得意なのですが
今日は材料学というよりは
虫歯の穴や歯が欠けたところを
いかに元の歯と、まったく見分けがつかないように
材料を詰めるか、その技術の研修です。
面白いことにこういう審美的技術は
Science(科学)もありますがArt(技術、腕)の要素が大きく
世界のどこかで現れた天才的な腕をもつ達人の技術を
私たちは見にゆき
その道具、指使い、タイミング、コツなどの「違い」を
盗みに行くのです。
歯の色に合わせて詰めるというのは、普段から私たちはやってることですが
「別格」といわれる、はるか海外からやってくる審美歯科医の腕を見にゆき、
そしてその違いに気づいて訓練・習得し、
システム化することができれば
また患者さんたちに喜んでもらえる。
歯科の世界は「Science and Art」といわれます。
自分で言うのもなんですが
本当に奥深い、やりがいのある世界だと思います。
2009年09月06日 00:00