腸腰筋、骨盤底筋
以前書きましたフレイル、に似た概念としてサルコペニア、というものもあります。
加齢による筋肉量の減少のことで
筋肉量は1年で1%ずつ減ってゆくとも言われており
健康的なエイジングには
運動が必須であるといわれています。
摂食機能の重要性については
たびたび書かせていただきましたが
それと同様にQOLの維持に重要な機能として
排泄機能があります。
サルコペニアによる
腸腰筋、骨盤底筋などの筋力低下は
排泄のコントロールを困難にさせ
尿失禁、便失禁などの
QOLに多大な悪影響を与える
トラブルにつながります。
骨盤底筋は四足動物では
尻尾を振ったりする筋肉らしいですが
人間は二足歩行になったために
臓器を支える要の筋肉になりました。
これらの筋肉を鍛えることで
骨盤内の血液のうっ滞を解消し
膀胱血流の改善
様々な排泄に関係するトラブルを
改善することができます。
特に尿失禁については
骨盤底筋を鍛えるだけで
50-60%が解決するともいわれています。
どんな運動でもいいと思うのですが
飛んだり跳ねたりのエクササイズでも
ヨガとか太極拳をゆっくりやるのもいいと思います。
最近はごきぶり体操、というのもあるようです・・・
それから
日本古来の姿勢を正して座る
茶道、書道、華道とか
合気道などの武道でやる
膝とつま先で歩く膝行とか
剣道の膝を曲げてつま先だけで座る「そんきょ」
などもとてもいいと思います。
腸腰筋や骨盤底筋を意識して
家の中のことを
立ったり座ったりしながら
こまごまとやることも
有効かもしれません。
2021年02月28日 21:26