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認知について(fear-avoidance model)

腰痛などが長引く場合
心理的要因として
恐怖ー回避モデル(fear-avoidance model)が
形成されていることがあります。

腰の痛みなどを経験した後に、

ネットなどで脅迫的な情報を集めてしまったり
ネガティブな感情を持つことにより
悲観的な解釈をしてしまい

痛みへの不安、恐れがさらに強くなり

過剰な警戒、運動の回避につながり

結局、身体機能の萎縮
うつ傾向などが生じ

体力的・精神的に
さらに状況が悪化します。

そこでその状況を打破しようと
動いてみても

低下した体力、悪化した精神状態により
再び痛みなどさらに強い不快体験をしてしまい

やっぱり駄目だったと

やればまたひどい目に合うんじゃないか、と感じ

さらに状況が悪化します。


このモデルは
引きこもりや
歯科恐怖症にも
当てはまります。

よくあるある噛み合わせの問題とか

(皆さんは以下のテストはやらないで下さい)
例えば上下の歯を噛み合わせて
ギューッと噛み締めると
どこか痛い歯、痛くなりそうな歯が
誰でもあると思います。

歯は割れることもあるので
危ないので皆さんはやらないでください。
割れた歯は戻りませんので。

特に神経のない歯がある方

普通の状態でも
いざ思いっきり噛んでみると
痛い場所があったりします。

普段は無意識のうちに
問題のある場所を
避けて食べているのです。

ところが過去の経験で
歯の治療を受けて
その後に痛みなどで大変な思いをした方は

歯科への信用を失っており
治療すれば、また大変な思いをするのではないか
という、恐れ、不安を持っています。

過剰な警戒から
いろいろ試してしまって

ギューッと噛んだ時に
改めて痛い歯など
新たな問題に気づいてしまう

ここの治療をしたら、
こっちが痛くなってしまった、みたいな

(もちろん因果関係がある場合もありますが)

この悪循環を断ち切る方法ですが

どう見てもこの虫歯はトラブルなく
治療できるだろう、と
思われるような
小さな虫歯の治療などから
徐々にはじめて
小さな成功体験を積み重ねていってもらう 

この方法を当院ではよく行います。
(緊急治療があればそちらを優先しますが)

多くの場合、
あの恐怖感は何だったの?というくらいに
なっていただけることが多いです

その他の方法として
認知行動療法といった心理療法、
抗うつ薬の使用などもあるようです。
















 

2022年01月11日 13:49

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