寺
小さい頃は夏休みや、冬休みなど
長期の休みの度に
親の実家のある鳥取県の
とある小さな町で過ごしていました。
伯耆富士とか大山(だいせん)と呼ばれる
大きな山があり
そのふもとの海沿いの町で
町全体がゆるやかに傾斜している感じがあって
各家々の周りには水路があり
大山から流れ下る雪解け水?が
いつも豊かに流れていて
今行ってもその点は
あまり変わりませんが
そして
近所にお寺があり
私が5-6歳?くらいの時に、母親に寺に連れて行ってもらいました。
記憶はあまり定かではないのですが
法事でも何でもない時で
暗くて静かな堂内に入ると
大きな仏像や木魚があり
そして「地獄絵」というものもありました。
生きているときに悪いことをすると
死んだら地獄に落ちる、ということで
釜茹での絵とか
嘘をつくと閻魔様に舌を抜かれるとか
当時から恐怖映画とかありましたので
子供の私は、ふーん、そういう絵なんだ
ずいぶん古い絵だな、くらいに思う気持ちと
「もしかしたら本当の事なのかな」
と思う気持ちもちょっとあり、
夜布団の中で思い出したり
大人になって思うのは
因果応報というのは
やっぱりあるのかなと
以前、診療後に
とある有名作家さんに
「心がけがいい人は運がいいんですかね」と聞くと
「うーん(思案)」
「…そうでもないわね。」とのこと
いろいろな人生を見てきた人の言葉は
含蓄があります
悪いことをするとバチが当たる、とはいいますが
何をもって「悪いこと」とするのか、
ということもありますが
バチが当たっても
自分の行為との因果関係を何ら考えない人や
周りのせいだ、と考える人も
いると思うので
「あ、バチがあたったんだな」と思えることは
その人の良心だと思うのです。
2024年08月13日 13:42