限界国家
最近読んだ本は「限界国家」
かねてより、各方面で
少子化の止まらぬこの国の
暗澹たる将来像が
語られ
最近はすでに様々な分野での
働き手不足
サービスの低下などが
顕在化してきており
この本は
そんな日本の将来像を予測し
それを解決する対策についてのレポート提出を
依頼された、とあるコンサル達が
様々な識者や起業家と会いながら
この国難を打破する処方箋を
見つけようと努力する物語
2023年、2年前に出版された本ですので
今よりまだ、ちょっと甘いというか
平和な感じの内容もありましたが
なかなか考えさせられました。
ここからはネタバレになりますので、
本を読まれる方は見ない方がいいかもですが
ニーズのある所に
テクノロジーの進歩があり
それは
人を労働から解放するものである、というのが
ポイントで
AI、人型ロボット、ドローン、自動運転など
これらにかかるコストは
進歩し、量産されるほど安くなり
ドライバーや介護などの職に従事している人は
職を失うことになるのだが
そもそも少子化で
それらの職に就く人数自体が減っているのだから
ある意味
ちょうど良くなるのではないか、みたいな
人がいなくなった地方は
完全機械化した大規模農場にして
将来の日本が農業立国になる可能性など
その他にも
ちょっと明るい未来も
感じさせる内容でした。
話は変わりますが
以前JAXAの展示で
H2AロケットとH3ロケットのエンジンが
並んでいるのを見たのですが
素人目に見ても
世代が古いエンジンは
圧倒的に部品数が多く複雑な構造で
これを調整するのに
どれだけ根性が必要だったか
思いやられる感じでしたが
H3になると
すっきりしていて
おそらく耐熱性など素材も含めた技術の進歩は
そこでも単純化と省力化をもたらし
あと、
全国の水道管が
耐用年数の限界が来つつあることが
問題になっていますが
当時の水道管は耐用年数が40年でしたが
マテリアルの進歩により
今のものは80年とか、もつらしい
科学の進歩は
世界を確実に
人手のいらない形に
変えようとしていると感じます
歯科の3D技術もそうですが
問題はその移行期であり
その過程で職にあぶれる人たちがいたり
不完全な技術が利用者に迷惑をかけたりすることが
考えられ、
いかにその先の世界に
ソフトランディングさせることができるか、
それを考えるフェーズに
入っているようにも思います。
2025年09月11日 19:29