~かけがえのない歯を大切にする治療、価値ある治療結果、そしてつらくない治療をめざしています~

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日々雑感

「勉強会」

今日(日曜日)は神保町(千代田区)の喫茶店に
抗加齢医学会の専門医たちが集まり勉強会でした。
毎月1回、同じ店で朝8時半からやっています。

この勉強会は3年位前の、専門医取得前からやっています。
当初は専門医試験準備のための勉強会で、
「細胞生物学」や「免疫学」などの基礎分野から
「サプリメント」や美容領域の「ボトックス」なんて
応用編まで1年間かけて勉強して試験に臨んだのでした。

それが専門医取得後も続いているわけです。

ちなみに今年のテーマは「口腔乾燥症」です。

一般的には、
加齢とともに人の唾液は減ってゆく傾向があり、

その結果、
虫歯や歯茎の炎症といったさまざまな問題が
発生してきます。

またそれだけでなく、
舌の痛みや異常感などに悩まされる方も
多くなってきます。

この原因は複雑であり、根治することは困難ではありますが、
適切な診断と対処を行うことができるようになれば、
高齢の患者さんのQOLの向上にかなり貢献できるはずだと
考えています。

勉強会の後は古本屋街にある食堂でランチをしてきました。
私の母校が神田駿河台(御茶ノ水駅のそば)だったので、
あのあたりは懐かしいです。
2009年10月18日 00:00

「デジタル化」

ご来院なさっている患者さんはご存知かもしれませんが、
当院では院内ネットワークによって電子カルテ化し、
画像データもすべてデジタル化されています。

こんな小さな医院なのに
院内LAN化、デジタル化にこだわる理由、

それは時間とエネルギーを最大限、
診療と説明に集中するため、です。

カルテを書くための時間などを可能な限り節約して、
お待たせすることなく治療に専念し、

そして
「治療」と「画像による治療経過の説明」間の移行は
常時シームレスで、
躊躇無く移行できることが理想であると、

私は開業当初から考えています。

そして今日、レントゲン室を工事し、
パントモグラフィーと呼ばれる大型のレントゲン機械を
デジタル化しました。

今後はさらに早く、
高精細なレントゲン作成と説明が可能になります。
2009年10月15日 00:00

「2連休」

この2日間は、なかなか楽しい連休でした。

1日目の午前は合気道で、

その後家族で
厚木にB級グルメの「B-1グランプリ」で有名になった
シロコロホルモンを食べに行きました。

でも調べていった店はタッチの差でシロコロが終わってしまい、とりあえず露天で「シロコロ」という串焼きを購入。
「これは本物なのか」と言いながらいただきましたが・・・

そして、湯河原に行き温泉に入りました。

その後、駅から徒歩10分(結構寂しい)の
ところにある、とある店で夕食。

この店は生活感にあふれた店内ですが
見るからに只者でない店主が
すばらしい海鮮丼を作ります。
それも意外と安いです。

そして1泊して
今朝早く私だけ東京に向かい
今日は1日、研修を受けてました。

研修は
最新の知識を得たり、技術を高めたり、
新しい価値観に触れたりすることができて、
私のライフワークの向上に直結していることが実感できるので、とても好きですね。
2009年10月12日 00:00

「プロジェクト」

最近いくつかのプロジェクトに取り組んでいます。

私のような自営の場合、
常に目標を設定していないと
生活にメリハリがなくなるから、というのもありますが、
最近は特に忙しくなっています。

なぜ忙しくなったかというと、
先月の5連休をまるまる使って
医院と私自身のビジョン、価値観、役割を
再確認したのですが、
その結果、いろいろな事の改善の余地が見えてきたのです。

5日間、私が机でボーっとしてたり、
メモ帳にカリカリ書き込んでたり、
車でどっかに行ってしまったり
(静かな場所で考え事をしていた)りしたものだから、

家族は心配したかもしれませんが、

おかげで人生において大事にしたい価値観や、
診療室のビジョンが見えてきました。

もちろん、根本的なものは変わりません。
ただそれを発見、明文化しました。

最近、P.F.ドラッガーの本を読んでいて
共感する部分がありました。
彼の本には難解な表現も多いので勝手に私流に解釈すれば、

「ビジョン、価値観の変更や確立は
あらゆる行為の再検討を要求し、
あらゆる改善のヒントを与える」わけです。

プロとしての成長の実感は日々のやりがいに
繋がっています。

一昨年より昨年、昨年より今年、今年より来年、
自分も診療室もレベルが上がっていることを約束したいと
思います。
2009年10月07日 00:00

「鎮静法という選択肢」

今日は日曜日でしたが診療でした。

木曜日(休診日)は顕微鏡学会のセミナーでジムに行けず、
今日は診療で合気道に行けなかったので、
体がなまってちょっとまずい感じで、
夕方子供と行った公園でナゾの懸垂男になってました。

ちなみに今日の診療はインプラントの埋入手術でした。
インプラントの場合、診療室をクローズして
室内を消毒して行います。

患者さんは若くて健康な方ですが、
顎の骨の形から処置が困難であることが
予想されましたので、
万全な体制で臨みました。

朝から診療室の消毒をし、
院長の私と専門医、アシスタントDr.、歯科麻酔科医、
患者さんとその付き添いの方で、
狭い診療室がかなりの人口密度でした。

手術は部分麻酔と
点滴から入れる鎮静薬で行います
(静脈内鎮静法といいます)。

オペ自体は結構ヘビーでしたが、
患者さんはスースー眠られていて、順調に終わりました。

時間は2時間でしたが、患者さんは眠っていたので、
手術後「なんかあっという間でした」と驚かれていました。


私も研修医時代や勤務医時代に、全身麻酔や
静脈内鎮静法の経験は積んできていますが、
今回、久しぶりにその有効性を実感しました。

歯科治療が苦手であった人にも
受け入れてもらえるような配慮をしながら、
なおかつ良い治療をする、というのが
私の努めであると考えていますが、

治療前から明らかに困難が予想される治療や、
どうしても歯科に対する恐怖心が強い方の場合、
鎮静法の利用も選択肢の一つとして、
あっても良いのではないか、と思います。
2009年10月04日 00:00

「勉強会」

最近はホームページ経由でブログに来てくださる
歯科医の方も増えているようで恐縮しております。

ホームページのコンセプトや
料金表を見ていただければ
お解りいただけるかと思いますが、

私の医院では、ある程度の費用をいただいても、
患者さんができるだけつらくないように、
そして決してひどい思いをしないよう、
それでもきっちりと再発の少ない方法・材料を使って、
結果の良い治療をすることが、
自分の果たすべき責任であると考えています。

ご存知の通り、
患者さんがつらくないように、
かつ良い治療を提供するということは、
今日でも歯科医にとってかなり高いハードルになっています。

私はこれを確立すべく、さまざまな知識、
ノウハウや設備を診療室に導入してきました。

このブログをごらんの方で、
近しいコンセプトをお持ちの先生方、
一緒に情報交換会、勉強会をしましょう。

診療室にコンタクトを取っていただければ光栄です。
2009年10月02日 00:00

「フランクリン」

最近はまっているのは
「フランクリン手帳」です。
まあいわゆる時間管理の手帳なのですが
この手帳は「第4世代」と言われます。

第1世代は単なるメモ帳
第2世代はスケジュール帳
第3世代は目標やプロジェクトから行動計画を作ったりする、能率、効率を追求した手帳

第3世代でも手帳としてはだいぶ完成されているようにも思いますが、これで起こりうる問題として「梯子(はしご)の掛け違い」という問題があるようです。

まず目標とか、まずプロジェクトありき、ですと

せっかく目標に向かって全力で登りきってゴールに到達したのに、「なんか違うかも」とか

梯子を登っている途中でふと我に帰った時に
「あれこれでいいのかな」とか
「自分は何をしているのか」とか・・・

仕事上の目標やプロジェクトならば
自分の「したいこと」と必ずしも一致していないかもしれません。

でもどんな「自分らしさ」を発揮して、
そのプロジェクトや目標を達成したいか

どんなものが好きとか、どんな人生を実現したいとか、
自分の重要ないくつかの役割、親とか歯医者とか友人とか、それぞれの役割の「長期的な目標」を考えてみると

仕事である「目標」や「プロジェクト」の中にも
自分らしい価値感や判断基準といった
「コンパス」と「パワーの源泉」を見出すことができます。

同時に自分の価値観と合わない「時間泥棒(時に魅力的)」に
意外ときっぱり背を向けることができます。

人間は一度に一つのことしかできませんので
自分が今やっているメインの事の中に
自己実現に向かっているという達成感を見出したいものです。

こういった機能があるのが第4世代手帳ということですが
でもまあ、あくまで手帳ですから、
これは枠組みにすぎません。
良くできてはいますが、使いこなすには
相当なパワーを投入する必要がありますし
それを求める時期でなければ厳しいと思います。
もともとこういうものが必要のない人もいるかもしれません。

私は意外とこういうのは好きですね。
2009年10月02日 00:00

「歯列矯正」

昔、学生時代に
「法歯学」という教科がありました。
「法医学」の歯学部版で、法医学の後に
習います。

この「法歯学」では
歯や歯並びなどからいろいろな情報を得ることを
習います。

個人の特定や、年齢の推定などなど

ここでポイントなのは
歯や歯並びから
「年齢の推定ができる」ということです。

人は年を取ると誰でも
歯が擦り減ってきたり、
歯並びがガタガタしてきたり、
かみ合わせの高さが下がってきたりします。
(昔、クシャおじさん、なんていましたね。
あの方は歯がなかったようですが、まあ
あんな感じです。)

しかしこの加齢変化は
元に戻すことができます。
若かったころのように

それは、歯列矯正です。
すべてではありませんが
すくなくとも、ガタガタしてしまった
かみ合わせは、若いころのように
戻すことができます。

矯正をすると
口元に張りが戻ってきます。

歯列矯正は
超強力な「アンチエイジング治療」
といえるかもしれません。
2009年09月14日 00:00

「休診日」

毎週木曜日は休診日です。
今日はジムで汗を流しました。
週に2回、合気道かジムに行くことを習慣にしています。

これは前に書いた「7つの習慣」という本の
影響でもあります。

その本の中に、こんな挿話がありました。

ある日、きこりが全力で木を切っている。
通りかかった人がこう話しかける。
「一休みして、のこぎりの刃でも研いだらどうだい?」
「そんな暇があるか!」
きこりは怒鳴り返す。

がんばり続ければいつか木は切れて
きこりは達成感はあるかもしれませんが
一休みして刃を研いで体力を回復するほうが
よほど早く楽に、そしてきれいに終わるわけです。

「7つの習慣」という本はStephen Coveyという人が
成功者に関する文献を調べ上げ、
成功して「幸せになった人」に共通する点をまとめあげた本、
とでも言えばいいのでしょうか。
ポイントは
成功した結果、「代わりに何かを失った」人でなく、
Happyな人生を送れた人、の共通点であることです。
そしてその共通点を実行してみよう、というわけです。

私は10年くらい前から何度か読み返していて、
読むのは易し、やるのは難し、ですが
そのたびに希望とモチベーションをもらっています。

その中に「刃を研ぐ習慣」というのがあり、
毎週やることを決めて継続的に「肉体」とか「精神」とか
4つほどある要素を「研ぐ」のです。
「肉体」なら「週何回30分ずつ走る」とか、
「精神」なら「一日30分古典を読む」とか。
それを雨が降ろうが風が吹こうがやるわけです。

昔、葛西のほうに住んでいたときは夜明け前に荒川の
河川敷を毎日7キロほど走っていました。
途中妙に怖い場所もあったのですが、
「心を鍛えるチャンス!!」とばかりに走りこんでました。

なんだか、若かったんですかね。

で、今日ジムでバイクをこぎながら読んでいたのが
A.H.マズローの「人間性の心理学」。
知っている方も多いかと思います。
ちょっと古いのですが、
これが世界に与えたインパクトも相当なものだったようです。
私は2年ほど前に出会い、だいぶ苦労して読みまして、
今はまとめつつ読み返している、という感じです。

とてもいい本なのでいずれ紹介します。
2009年09月10日 00:00

「研修」

今日は朝から夜まで研修でした。
残念ながら合気道は休みです。

今日の研修の内容は
「コンポジットレジン」
簡単に言うなら
虫歯でできた穴に接着剤を塗り、歯の色のプラスチックを詰める治療のことです。
こういう表現をすると、ほんとに簡単な感じですが
実はこの材料の開発には、きわめて高度な、いわゆるナノテクノロジーが用いられています。

私は接着歯科関係の学会認定医もやってますので
この分野の材料学はもともと得意なのですが
今日は材料学というよりは
虫歯の穴や歯が欠けたところを
いかに元の歯と、まったく見分けがつかないように
材料を詰めるか、その技術の研修です。

面白いことにこういう審美的技術は
Science(科学)もありますがArt(技術、腕)の要素が大きく
世界のどこかで現れた天才的な腕をもつ達人の技術を
私たちは見にゆき
その道具、指使い、タイミング、コツなどの「違い」を
盗みに行くのです。

歯の色に合わせて詰めるというのは、普段から私たちはやってることですが
「別格」といわれる、はるか海外からやってくる審美歯科医の腕を見にゆき、
そしてその違いに気づいて訓練・習得し、
システム化することができれば
また患者さんたちに喜んでもらえる。

歯科の世界は「Science and Art」といわれます。
自分で言うのもなんですが
本当に奥深い、やりがいのある世界だと思います。
2009年09月06日 00:00