~かけがえのない歯を大切にする治療、価値ある治療結果、そしてつらくない治療をめざしています~

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日々雑感

「ご高齢の方のインプラントについて」

最近、休診の木曜日に時々
老人ホームで歯科診療をしています。

ご高齢の方の虫歯の治療をしたり
ほとんど自分で歯を磨けなくなってしまった人の
ケアをしたりします。

あと入れ歯の修理とか。

それから最近
インプラントが入っている方も
多くなってきました。

自分は昔、ご高齢の患者さんの治療に
インプラントを使う事に否定的でした。

もし寝たきりになったりして
歯が磨けなくなって
インプラントが炎症を起こしたりしたら
どうするのか、
だから高齢者にインプラントをするべきではない
と考えていました。
将来高齢化社会で
インプラントは大問題になるのではないか
なんて、思ったりしていたわけですが

老人福祉施設で診察していると
ご高齢やご病気で、すでに自分では磨けないような
条件の良くない口の中でも
インプラントが元気にその方の歯や入れ歯を
支えていたりします。

「この方はインプラントが無ければ
この食生活は維持出来ないだろうな」と思わせるほど
時にインプラントがその方の
QOL(クオリティーオブライフ)に
貢献していたりします。

インプラント治療にあたり、
顎の骨が少ないなど
条件の良くない方の場合、
治療は大変なので
お勧めしません。

でも逆に条件の良い、
簡単に、確実なインプラントが出来そうな
ご高齢の患者さんなら、
ちょこっとインプラントを入れて
(この表現には語弊があるという歯科医も
いるかもしれませんが)
美味しく食べられる日々を過ごしていただくのも
悪くないのではないか、と
最近は思い始めています。

CTスキャンや
サージカルガイドといわれる、
名前だけ聞くと物々しい感じの
最先端の機器を使う事で
逆に身体的負担の少ない
治療をする事ができます。

以前のオーソドックスな方法に比べると
治療時間は5分の1くらいになりました。
一般外科で言う内視鏡手術のような感じで
切開もしません。

患者さんにとって
いかに痛くなく、
いかに早く楽に、
でも確実に長持ちさせるためには
どうしたらいいか
それらにこだわって設備などの導入をしてきました。

旧態依然の手術方法であれば
お勧めしませんが
テクノロジーの進化のおかげで
ご高齢の方にも
負担の少ない治療が
提供できるようになってきたと
感じています。
2015年09月07日 00:00

「いびきの話の続き」

前回のいびきの話の続きです。

いびきが様々な危険な病気と関連している事を
お伝えしましたが
こんな研究もあります。

いびきがひどくて
睡眠中、1時間に30回以上呼吸が止まる人が
18年後に生きている確率は
なんと50%代だそうです。

20年後、約半分の確率で
生きていないとしたら

大事なパートナーや家族が
いびきがひどいなら
治療しない手はありませんね。

昔はいびきの治療で手術をしたこともあるらしいですが
最近はあまりしないそうです。

治療の第一選択は
口腔内装置、つまり歯科で作る装置です。

健康保険でも出来ます。ただし
医療機関からの依頼状が必要です。
その場合、上下の顎が固定されるタイプになるので
慣れるのはちょっと大変かもしれませんが

世界的に最も多く作られているのは
装置を使っていても顎が動かせて
咳やあくびが出来て
水も飲めるようなタイプです。

このタイプは医療機関からの依頼状はいりません。
装着感もだいぶ楽かと思います。
ただし比較的高額です。

「比較的高額」というのが
何との比較なのかよくわかりませんが
お金の問題ではないかもしれません。


睡眠時無呼吸症の改善。
ここにも歯科が健康に強力に貢献できる分野があります


心臓や脳を守り
日中の眠気やだるさを解消し
感性と免疫力を高め
エネルギッシュな暮らしで
健康寿命まで延ばす


昔、とある有名な歯科医の研修を受けていたとき
その先生は言いました。

「命を救うのが医者で
歯を救うのが歯医者だ」と


私は、それは間違いだと思います。


歯医者が救うのは
”人生”だと思います。

誰にでも一度きりしかない人生ですから
今この瞬間は
これまでのすべての選択の結果なわけで

たとえ小さな虫歯などの問題であっても
たかが”いびき”であっても
将来を見据えた上で
その時々で最善と思われる選択をしておく

結局、それ以上の事は無いのではないか
と思っています。
2015年07月28日 00:00

「いびきと睡眠時無呼吸症」

睡眠中のいびきのひどい方は
睡眠時無呼吸症候群(SAS)という病気の
可能性があります。

この睡眠時無呼吸症候群という病気は
様々な全身の病気と関連していることが
わかっています。

なんと次の病気になるリスクが

脳卒中 3.3倍
高血圧 2.9倍
糖尿病 1.6倍
不整脈  4倍

とのことです。

睡眠中の窒息感や日中の強い眠気、夜間の多尿や
起床時の頭痛などがある人は要注意です。

夜間に気道がふさがれることが
直接的な原因ですが

これは口の中に入れる専用の装置によって
改善することができます。

ここにも健康寿命を延ばすために
歯科が貢献できる分野があります。

気になる方は
ご相談ください。
2015年06月12日 00:00

「ご高齢の方の治療計画について」

ご高齢の患者さんの治療方針には
大きく分けて二つの考え方があります。

歯に多少の不自由があっても、
程々に、最小限の治療で済ますか
回数や費用がかかってもきちっと
良い形に治しておくか

もちろん相談して決めることですが
私は基本
積極的に生活の質を高めるような
「きちっと治す」治療方針を
お薦めすることが多いです。

最近のご高齢の方は元気な方も多いですし、

80代でもきれいに歯をケアしていて
元気で充実した生活をなさっている方なら
残った歯の状況にもよりますが

費用は安いけれども
残った歯に負担がかかる、あまり咬めない入れ歯よりも
費用がかかっても残った歯に負担の少ない
よく咬める入れ歯を薦めていますし、
義歯でなくインプラントを薦める事もあります。


高齢者にインプラントを薦める事については
賛否があります。

私も昔は否定派でした。

極端な話、総入れ歯の方が
介護が必要になったとき
楽じゃないかと。


私はお隣の日赤の老人ホームにも
休診日に診療に行ったりしていますが、

総入れ歯の方は介護が楽、
確かにそうです。

一方でインプラントの人も時々いらっしゃいます。

この人の体力はインプラントが支えているな、と
思うような方もおられる

どちらがいいかは
難しい問題です。



時々診療室で
とてもお元気なご高齢の方が
こんな風におっしゃることがあります。

「まあ、あと数年だから、
ほどほどで」と…

しかし元気で
充実した生活を送っている
健康な高齢者が
「寝たきりに向けて」
消極的な治療方針を選択する事には
私は疑問を感じます。

私が開業している地域では
平均寿命よりずっと長く元気で居られる方が多いように
感じます。

しかし、本当にあと数年ということも
あるかもしれません。
それはわかりません。

たとえもし、そうであったとしても、
その人の、その最後の「数年間」は
二度とないのです。


寝たきりの終末にむかう準備として
その数年を費やすか

その数年の生活の質を
出来るだけ高めようとするか

その方の生活環境にもよるでしょう。
その医院の環境にもよるかもしれないです。

でもこの地で開業して来た自分としては
可能であるならば後者の、
あと数年の生活の質を
出来るだけ
高める方を選択してもらいたい、と
思っています。
2015年04月18日 00:00

「部分入れ歯」

入れ歯には
総入れ歯と部分入れ歯があります。

自分の歯が少し残っている場合で
インプラントで歯を入れない場合
部分入れ歯を製作します。

部分入れ歯は
金属の骨格を用いることで
薄くて強く、快適な入れ歯にすることができます。

部分入れ歯を入れると
ひっかけている歯がダメになると
思っている方が
時々いらっしゃいますが
それは適合がよくない、
強度の低い、たわむ入れ歯が
原因であることが多いです。

ところが実際には逆で
正しく作られた部分入れ歯は
残っている歯の寿命を延ばすことになります。

ただし部分入れ歯の設計には
膨大な科学的知識の蓄積があり、
細かな配慮が必要です。

そのため当院の入れ歯は
すべて私自身が設計し、技工所に依頼しています。

制作する技工士さんも
日本でもトップレベルの人たちです。

患者さんの健康や生活に直接的にかかわることですから
勉強不足で不適切な設計をすれば
技工士さんに人間性を疑われます。

そういう点で
プロの世界というのは厳しいものですが

逆にわかっている者同士は
そのハートを分かり合える部分もあります。

そういう
やり甲斐もあるわけです。
 
2014年10月13日 00:00

「「保険」と「自費」 その1」

歯科においては自費治療と保険治療の違いが
よく話題になります。

どれだけ違うのか?

こういってしまうのもなんですが
その違いは、圧倒的です。
ただしそれは
特に
「歯の悪くなりやすい人において」です。

悪くなりやすさには
大きな個人差があります。

歯科治療を理解する上で
すごく重要なことが
この「個人差」です。

世の中には歯を磨かなくても、
ちっともケアしなくても
虫歯にならない人がいます。

そういう人はあまり歯科に来ませんので
あまりお会いしないわけですが
実は結構いるらしい

逆に、虫歯にとてもなりやすい人がいます。
すごく気を使っているのに
虫歯になってしまう。

そういう人にとって
虫歯になりにくい人の意見は参考になりません。
「そんなの・・・で大丈夫だよ」と言われても
自分には当てはまらない、
ということを知らなくてはなりません

日本の医療制度は非常に優れていますが、
しかし
すべての人に最良の医療を提供することは不可能です。
そもそもそんな財源は日本にありません。

問題にならない程度のレベルにラインが引かれる
そのラインを境にして
片側の人はまあ満足している
もう片方の人は満足していない。

虫歯になりやすい人においては
治療の繰り返し、歯の喪失、入れ歯
これが健康保険が提供するレベルですが
でも、入れ歯まで提供されるのです。
他国に比べたら、きわめて優れた制度と言えます。

では保険外の方法ではどうでしょう

知識と技術のある医院で
精度と耐久性の高い治療を受けて
適切なケアを受けたとします。
そうするとどうなるか。

虫歯になりやすい人であっても
正直、人生が変わります。

大げさのようですが本当です。
始めは費用がかかりますが
長い目で見ると逆に安い。
歯が残るわけですから。

歯は数回治療すればなくなってしまうことが
わかっています。
一生のうち、いかに治療回数を少なくできるかが
勝負です。

せっかく治療するのです。
それは人生のうちに数回しかない
「健康になるチャンス」でもあります。

お金の関わることなので
あまり声を大にして言えない部分もありますが
でももし手の届く範囲であるならば
健康になるための数少ないチャンスに
最良の選択をしてほしい。

これが歯科医側としての
本音でもあります。
2014年03月27日 00:00

「「保険」と「自費」 その2」

前回の続きです。

保険治療と自費治療の治療結果の違いを
あげてみると、

歯が長持ちします。
よく噛めます。
口臭がでにくいです。
見た目が美しいです。

これらを読んでみても
「ふーん、そうなんだ」
と言う感じかもしれませんが

大事なことは
これらのことがどのような「効果」を
もたらすか、ということ

口臭のない美しい歯と
よく噛める歯が長持ちすることで

コンプレックスのない魅力的な笑顔や
堂々としたコミュニケーション
ここ一番で頑張れる体力
そして年をとっても若々しくあること

私達は被せものを売っているわけではありません

私達が提供しているもの、それは
人生の質、パフォーマンスを向上させることです

考えてみていただきたいのは
あなたのパフォーマンスの向上が
どれだけの新しい価値を生み出し
周囲や世間にどれだけ貢献し
あなた自身の人生にどんな効果をもたらすか

あなたが高齢になっても元気でいることが
どれほど家族の幸福につながるか

たった一度の人生です。
治療時には費用がかかりますが
今後の人生の為に
健康にかける費用は
必要経費だと思います。

歯を治療する数少ない機会は
人生のパフォーマンスを高めるチャンスです。

お金が関わることなので
診療室ではあまり強くは言いませんが

私としてはできれば良いものを提供したい

これが本音でもあります。
2014年03月27日 00:00

「麻酔のはなし2」

前回に引き続き、麻酔の話です。

きちんと麻酔が効いていれば
治療は痛くないわけですが

前回少し書きましたけども

効きにくい場所
効きにくい状況

といったものがあります。

治療中は常に患者さんの反応を見ていますが
「あれ、痛むのかな?」と思った時は
すぐ、何度でも、聞くようにしています。

あまり聞くべきではない、という歯科医もいます。
それをしていたら治療が進まないと、
流れ作業のように治療をしている医院なら
それでいいかもしれません。
確かに健康保険での治療は、限られた国の財源の中で
歯科医にも患者にも多少の我慢を強いているところがありますので
しょうがないのかもしれません。
しかし時に、「多少」でない我慢を患者さんにさせてしまうのが
問題です。

私の医院ではできればそういう
流れ作業的なことはしたくありませんし
無理して我慢してほしくはありません。

できるだけ患者さんの反応を見ながら、
なおかつ最善の治療をめざしていますが

ただし、患者さんが完全に治療中の痛みを我慢してしまうと
私たちはそれを知ることができません。

以前こんなことがありました。

ここの医院はお医者さんの患者さんも多いのですが
以前そういう方の治療をしていて
私がなんか様子が微妙だなと思い
何度確認しても「痛くない」、との返事で

「痛みがあるかどうかも参考にすることもあるので
痛んだら言ってください」と話すと

「えっ、痛いって言っていいんですか?」とのこと。

ある意味カルチャーショックを受ました。
医療の世界ではまだまだ患者が痛みを我慢するのが
当然という部分があるのでしょう。
命がかかってるから、しょうがないのかもしれませんが

あと、「痛くないんだけど顔をしかめてしまう」とおっしゃる方も
時々いらっしゃいます。
痛くないならいいのですが、実は痛い、といったことであると
これはもう、ややこしいことになります。

痛みがある場合
追加で麻酔をするか、
治療自体を一度終了するか
どちらかです。

追加麻酔をどう効かせるか、
これもいろんな研究があり、ノウハウがあります。

もし一度中止するにしても
次回まで消毒薬や鎮静薬を
虫歯に効かせることができるので
それはそれで、有効なわけです。


ということで
私からお願いしたいこととしましては

痛い時は、伝えてください。ということです。


様子を見ながら聞くようにはしていますが
あまりに我慢して、治療に通えなくなったり
恐怖症のようになってしまったら
健康になるために通っているのに
本末転倒になってしまいます。

具体的であるとさらに助かります。
「今触ったあたりがチクッとしました」とか
「ちょっとしみるような、痛くはないですが」とか
「触ってるのはわかりますけど痛みの感覚はないです」とか
「顔をしかめちゃうんですけど痛いわけではないです」とか

そういった事をお聞きしたうえで相談し、
追加麻酔をするか、中断するか、様子見ながら続行するか決めます。

これぐらいなら進めてほしい、というご希望の時も
あります。
みなさん時間を作って来院されているわけですので
その辺も相談です。でも厳しそうなら
私の判断で無理はさせないようにします。


歯科治療は時間もかかりますし、そういう意味では
決して楽ではないと思いますが
こういうやり取りと対応をしながらも
最終的には何とかいい形を実現するのも
歯科医側の実力のうちだと思うのです。
2013年01月29日 00:00

「麻酔のはなし」

今回は麻酔の話です。

さて、
麻酔は口の中のどの歯にも
同じように効くものでしょうか?

もちろん、そんなことはありません。

すべての歯の中で一番麻酔を効かせるのが難しいのが
下の奥歯(大臼歯)です。

神経の治療をするときや
虫歯の治療をするときには
歯の「歯髄」に効かせなくてはなりませんが

下の大臼歯の「歯髄」に麻酔を効かせる、
これが難しい。

しかしきちんと効いていなければ
きちんと治療はできません。

きちんとできなければ、歯の寿命が縮みかねません。

効くことも多いですが、
効かないこともある。
それが問題なわけです。

麻酔をしたのだから当然効いていると
歯科医が思っているとしたら
ちょっと怖い話になります。

専門的な話になりますが
下の奥歯に麻酔する方法として
口の奥の方の神経の根元に効かせる「伝達麻酔法」
というのがあります。

唇の横までしびれるあれです。
経験のある方も多いのではないでしょうか。

ところが唇までしびれていても
2割の歯の「歯髄」には効いていないことが
証明されています。
つまり、いきなり治療を始めるべきではありません。

アメリカの学術誌の最近の調査ですら
下の大臼歯の伝達麻酔下での神経の治療で
「全く痛くなかった」「ほとんどいたくなかった」と
答えた人はたったの4割で、それ以外の人は
治療中に追加の麻酔を希望しました。

その論文では、そういう効かない時ののフォローに
どんな追加方法がもっとも有効なのか
調べているのですが
そこで最も有効だったのは
アルチカインという麻酔薬の
追加でした。

海外ではよく使われるアーティカインという麻酔ですが
日本では薬事の問題で使えません。

そのため、今のところ私たちは次善の策をとるしかないわけです。

次善の策とは
太さの計算された針を使って
コンピューター制御の圧力で
歯の周囲の歯根膜、というところから
所定の量の麻酔薬を注入する、
「歯根膜麻酔」という方法です。

でも本当はそういう複雑なことをするよりも
アーティカインを使うほうが
シンプルで成績もいいわけです。

なぜ日本では使えないのか?
製薬会社の経済的理由らしいですね。
局所麻酔薬は安すぎて元が取れない。

大学でも局所麻酔の研究では研究費がでないらしい。
こんなに不完全な分野なのに、です。

こういう話はよくあるようで
睡眠薬のメラトニンとかも有名ですね。
2013年01月21日 00:00

「根の治療の進歩について」

歯の神経や根の先の炎症に対する治療を
「根管治療」といいます。
そしてこの分野は「歯内療法」という分野です。

最近この分野が、急速に進歩しつつあります。
この分野の基本は、
「きっちりきれいにして
再び汚れが入らないよう、きっちり詰めて
生体の治癒を期待する」
というところでしょうか。

かつては根の炎症で抜歯される歯が多かったのですが
その抜歯基準が大きく変わりつつあります。

これまでは平面的なレントゲン写真から診断して
術者の手の感覚で掃除をしていました。

最近は形状記憶の器具を使って
かつ根の中を見ながら掃除できるようになり、
さらに殺菌しながら封鎖してくれるような材料も
開発され、
もはや根の先の炎症の程度は
「抜歯」の判断をする上ではあまり参考にならない
と言われ始めています。

たとえもし根の中からの治療が芳しくなくても
「顕微鏡下手術」でフォローすることによって
極めて高い成功率が達成できます。

昔から、「センセーショナルな治療結果」というものには
「本物」と「微妙なもの」があり、
実際には後者のほうが多いと思います。

例えば歯周病治療における組織再生療法というのが
以前からあります。
その効果については正直、何とも微妙だと私は思うのです。
しかしこの「歯内療法の進歩」は
それとは別物といっていいのではないでしょうか。

「科学的根拠に基づくエビデンス」は
不変のもののようなイメージがありますが、
この分野では変わりますね。

顕微鏡治療は経過を録画することができるので
世界中の我こそは、と思う人たちがその様子を
録画して発表しています。

治療法は進歩しても
その器具や顕微鏡の扱いにはいまだに職人芸的な
ところもあって
私としてはちょっと手ごたえを感じているわけです。
2012年11月11日 00:00

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