~かけがえのない歯を大切にする治療、価値ある治療結果、そしてつらくない治療をめざしています~

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日々雑感

白い歯

天然の歯は
ホワイトニング、(歯の漂白)で
白くできます。

最近は漂白薬剤も良くなりました。
ライトもLEDになり、熱も出にくいし
なにより漂白効果が高くなりました。

上手な施術をすれば痛くないですし。

最近はいろいろなものが、良くなりました。

歯並びは目立たないマウスピース矯正で治せますし
詰め物、かぶせ物の材料もより審美的になり
そしてホワイトニングも、良くなりました。

ホワイトニングを受けてみるとわかりますが
歯が白くなったり
口元がきれいになると

意識が変わります。

何となく見せたくないものだった歯が
見せたい歯に変わります。
笑いたい口に変わります。

見た目が変わると
気持ちの積極性、前向きさ、が変わってきます。

残りの人生における
このインパクトの大きさは
いかほどのものでしょう

中高年男性のホワイトニング、
ありだと思います。

80代で歯のホワイトニングをなさる患者様
当院では珍しくありません。
全然ありです。

あまり見せたくない歯から
見せたい歯へ
笑いたい口へ

「見せたい歯」プロジェクト
本格始動です。





 
2024年12月25日 20:56

わからないこと

口腔内の細菌と全身の病気との関連は
最近研究が進んできていて

従来から言われていた
誤嚥性肺炎、心内膜炎、糖尿病のほかにも
様々な病気と関連があることがわかってきています。

私の医院は
かなり状況の悪い歯であっても
手を尽くして、できる限り歯を抜かない
努力をする医院ではありますが、

そこには常に
葛藤があります。

状況の特に悪くなってしまった歯は
手を尽くして治療したとして

すっきり元通りになるのかと言えば
そうでもないことも多くて

ちゃんと腫れは引いて
しっかり形も回復しても

すっかり治ったかのようで
やはり健康な歯より弱いことが多いです。

わずかに炎症が残ったり
まれに腫れたりすることもあったりして

そうなったときに
最後までそういう歯を残していいのか、という
思いがあったりします。

悪い歯が全身に影響することを
私たち歯科医が現実に経験することは
実感として
あまりないというか
めったにないのですが

それでも
脳卒中の病変部位から
う蝕細菌が見つかることもわかっていて

良くない歯を口腔内に残していた患者さんが
ある日、脳卒中(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血)になった、
なんてことがあると

「あれを抜いておくべきだったんじゃないのか?」と

頭を抱えることがあります。

私自身
そうやって大事な人を過去に失う経験をしているので
でも、関連なんてわかりません。

歯は残すべきだと思うし
患者さんも残したがるし
でも、体を悪くしたら本末転倒
どころの話ではありません。

その歯は何の自覚症状もない歯でした。
レントゲンでは明らかに問題があり
前医での治療は手を尽くされており、それでも治っていなくて
抜歯が必要な状態でしたが、
自覚症状のまったくない歯を
まさか、抜きましょう、とは言えませんでした。

今ならCTやマイクロがあるので
もっと違う対応ができたかもしれません。

脳動脈瘤のクリッピング手術をすべきか相談を受け
年間0.5%程度の破裂率に
クリッピングの合併症発症率が2-3%

医者の言う成功率98%は
まず失敗はないという意味ですので

クリッピングを勧めるべきでした。
そこでまず一つ目の判断ミスをして

そしてあの歯を残したことは
二つ目の判断ミスだったのではないのかと

今も思うことがあるのです。

人の身体は強い
問題のある歯を抱えて元気に生活している人は
いくらでもいます。

できるだけ歯は抜くべきではないですが

これは正直に言っていいものか、とも思うのですが、

誰もわからないことだと思うのです。











 
2024年11月21日 19:47

抜歯の基準

最近見た夢は
治療中の歯に亀裂が入っていることがわかり
それも亀裂が開き始めていて
だいぶやばい状態で

歯科の教科書的には
抜歯しなければいけないとされてるレベルの歯に

夢の中の自分が
「治療して残してみましょう」
と言っていて
患者さんが喜んでいる夢

朝方、夢であることに気づいて
まどろみながら
「おいおい、大丈夫なのか?
上手くいくかわからないのに
そんな安請け合いして
結局患者さんに迷惑かけるんじゃないのか」
と、心配になりました。

と同時に
数日前の治療で同じ状況があり
あーそういえばあの歯
うーん、どうかなあ

など考えていたら
目が覚めました

無理して残そうとして
治療に時間もかかり
費用もかかり

結局ダメになってしまうと
患者さんに迷惑をかけてしまう

しかし生体というものは
時に驚異的な回復力を見せることもあり
本来残せないはずだった歯が
すっきり治ることもある

すっきり治って
末永く使えてしまうこともあるし、

明らかに状態の悪かった歯が
根気強く丁寧な治療をした結果
驚くほど回復し
患者さんと一緒に喜んでいたら
しばらくしたら
結局ダメになってしまうこともある

人の体でもある事ですが
死期の近づいた方が
最期の直前にすごい元気になったりする

人がそうであるように
歯も生きようとしているのだと思います。

私が抜歯を判断する場合の
判断基準は

他の歯に迷惑をかける場合
例えば良くない状態の歯を残し過ぎると
その隣の健康な歯に悪影響を及ぼすことがあります

健康でいてほしい隣の歯の
支えている骨にまで悪影響を与えるようであれば
抜歯すべきです。

それから
その歯がある事で
体に悪影響を与える場合と

残したところで
噛む、という機能に
そもそも耐えられないほど
虫歯で小さくなってしまった歯

などでしょうか。


 
2024年11月10日 06:34

ブラッシングについて

歯の表面に着く柔らかい白い汚れのことを
プラーク(デンタルプラーク)または歯垢(しこう)
といい、
最近はバイオフィルム、などとも呼ばれます。

これは食事のカスではなく
細菌のコロニーの集合体です。

糖分を摂取すると
この細菌たちも糖を摂取し
酸を排出します。

それによりプラークが酸性に変わって
酸性度の強さが、あるレベルを越えると
歯が溶けはじめる
これが虫歯です。

ここで虫歯予防を考えるうえで
ものすごく重要なポイントがあります。

溜まっているプラークが厚いほど
中心部の酸性が強くなることがわかっています。

つまり、厚いプラークほど中心部の酸性は強くなり、
薄いプラークの中心部の酸性度は弱い

プラークが薄く、酸性度があるレベル以下ならば
虫歯にはなりません。

つまり
プラークの厚みが問題。
これすごく大事な点です。

十分にプラークが薄く
虫歯の予防ができている方が
定期検診でいらしたときに

私が、もっと磨いて、とか
フロスしてますか、とか言わないのは
予防の目的を達成しているからです

予防できているならば
残った汚れは定期的にこちらで取ればよい
と考えています。

必要以上に
患者さんにブラッシングやフロスを
強要すべきでないと考えています。

必要以上の予防は
リーズナブルではありません。

食事の時間は古来から
わかりあう時間であり
腹の探りあい?の時間であり?
関係性を高める時間でもあり

食後の友人との楽しい語らいのひと時に
忙しい家族がやっと過ごせる貴重な時間に
ビジネスパートナーとの重要な会話の瞬間に

「あー歯磨かなきゃ虫歯になる」とか
「フロスしなきゃ」とか

思わせるべきではありません。

歯はものすごく大事なものですが、
時に歯よりも大事なものもあって

そっちで患者さんが人生を
懸命に、時に楽しく過ごしてらしているときに

私たちはそれを陰ながらサポートする
私たちが主張しすぎないことが重要と考えます。

ほんとに必要なら
あるいは患者様がご希望なら
もちろんいろいろなテクニックの
アドバイスをします。

「いつも飲んだまま寝ちゃうんだよなあ」
なんて人がいたら
それはまずいですよ、とは伝えますが

私たちプロは弁護士さんとかと同じで
こうするといいかも、というアドバイスはしますが
こうしてください、とは言いません。

やるかやらないか、
どのようにやるか、は
患者様がその時の価値観、優先順位で決めるもの
ではないかと考えています。

 
2024年06月14日 06:01

パウダーで予防

予防処置のための新しい設備を導入しました。

パウダーを吹いて歯垢を飛ばすことで
歯にやさしく、また従来器具の届きにくかったところまで
すっきりきれいにできます。

軽度のステインも同時に取りますので
やるほど、白くつるっとした歯になります。

短時間で歯にやさしく、すっきりと歯垢を取れる
予防処置の「ゲームチェンジャー」になりうる
新しいコンセプトです。

昔から着色を取るエアフローはあったのですが
パウダーや機械の性能に問題があって、
歯肉などにダメージを与える危険性がありました

でも今度の機械には歯肉へのダメージはありません。
そのため、歯と歯茎の境目のプラークまで取れて

つるっつるになります。

プラーク(バイオフィルム)が
古くなって
感染性が増す前に
パウダーですっきり除去してしまう

20数年前に
私の前の職場に歯科機械中堅企業の
エアフローの開発担当者が来たので

「いずれこの時代が来る」
(エアフローでプラークを取る時代)と
さんざん力説させていただいたのですが

時代が来るのに
20数年たってしまい
申し訳ありませんでした…

機械はスイス製です
この分野でも日本は取られてしまいました

世界のサイエンスの流れに乗って
どんどん英語論文でエビデンスを蓄積して
特許をとっていれば
機械やパウダーは日本の得意分野だったでしょうに

スマホでも
アップルのiphoneより前から
シャープの「ザウルス」とかあって
日本のお家芸だったのに

当時アップルは
パワーマック9000シリーズとか
非常に迷走していて
つぶれそうで
ジョブズが現れて
製品ラインナップをすべてリセットして
iMACを出して

ipadをジョブズが実演したときには
「あんな重いものであんなことするかよ」
みたいに笑われて
でもその後iphoneを出して
世界を変えてしまった

ちなみに
パウダーは従来の重炭酸ナトリウムとかではなく
エリスリトールというもので
汚れを落とした後、溶けてしまうので
口に残ることもなく、快適です。

半年に一回の定期健診だった患者様も
その間に1回もしくは2回とか
パウダークリーニングを入れるのも

いいかもしれません。



 
2024年05月17日 08:37

安全思想

当院には治療台が2台ありますが
そのどちらにも
マイクロスコープがあります。

主に私が治療で使っているものは
アメリカ製のマイクロスコープ

おもに衛生士さんがクリーニングで使っているのが
ドイツ製のマイクロスコープです。

ドイツ製のほうが新しい製品なので
カメラとかもHD画質で
ライトもLEDで
とてもきれいな映像を
モニターに映すことができます。

私の方は古いアメリカ製のもので
ライトはハロゲンで
カメラはCCDと
スペック的には古いのですが
光学的には十分で
シンプルで使いやすいです。
(レンズは日本製のようです)

それから私のマイクロスコープは
いろいろカスタマイズしてあるので
見る人がみると

「これは○○社の△△だね」
「でも脚が違うし、関節も多いなあ??」
と、気づくと思います。
普通じゃないのです(笑)

ハロゲン電球は
だんだん暗くなったり
突然切れたりするので

このマイクロスコープには
一つのライトボックスの中に
まったく同じ照明システムが
二つ入っています。

一つのシステムにトラブルが発生したときに
瞬時に次のシステムに切り替えて
診療を続けられる

このあたりの安全思想が
古き良きアメリカを
感じさせます

たとえ大学教授になっても
第一線の臨床をやり続ける人に対して
「やつはウエットフィンガーだ」
と言ってリスペクトする文化があったと
聞きましたが

今はどうなのでしょうか









 
2024年05月05日 17:02

プラークは悪か

歯の周りに溜まる
白くて柔らかい汚れを
デンタル「プラーク」といい
最近は「バイオフィルム」とも呼びます。

バイオフィルムの中には
様々な虫歯の原因菌や
歯周病の原因菌が生息しており

その人がもともと持っている
細菌叢(さいきんそう)や
バイオフィルムの量や古さなどにより
病原性が強化され
虫歯や歯周病が発生しやすくなります。

かつては
悪玉菌の住処のバイオフィルムを
口腔内から根絶することで
予防歯科医学が完成する?かのように
考えられていましたが

どうやら
バイオフィルムの中には
なんと悪玉菌と戦う
善玉菌がいることがわかってきました

結局細菌レベルから
人間もそうですが
生態系の「力関係」から
逃れることはできないようですね
(天体、宇宙もそうかもしれませんが)

今は「とにかく除菌」とか
「細菌を根絶」とか
そういう時代ではなく

バランスが崩れて病原性が増した細菌叢を
どう「リバランス」するか
というところに
注目されてきていると

さらに
バイオフィルムの病原性だけでなく
人体側の感受性もあります
これも力関係

悪玉菌はあらゆる手段を使って
生き残ろうとするので
現代の科学では
抗生物質が到達しない
バイオフィルムのなかの
特に休眠状態で息をひそめている
悪玉菌を殺すことはできないらしい

かといって
バイオフィルムを化学的に根絶することは
善玉菌たちまで爆撃してしまうようなもの

悪玉菌たちは
数を減らすと
悪さをせず、おとなしくなります
ほんとに人間みたいで
おもしろいですが

おそらく
薬などで抹殺しようとするのではなく
歯ブラシなどで
機械的にバイオフィルムの量を減らし
古くなって病原性が増さないように
定期的にバイオフィルムを壊してやることで

悪玉菌が悪さをしない程度まで減らして
健康的な細菌叢、環境をつくる

私たちの生活環境も
やたら消毒剤をまく、とかではなく
やはり
整理整頓、拭き掃除などで
環境づくりをするくらいの方が
いいのかもしれません。




 
2024年04月04日 23:01

臨界点

見た目は変わらなくとも、昔と今では
まったく別物になっている歯科の技術があります。

最近はインプラントや骨造成の治療を
患者様におすすめすることが多いですが

10年くらい前までは
あまりおすすめしていませんでした。

技術が成熟していなかったからです。

歯科の技術は日進月歩なところがあり
よりよい生活を提供するという観点から、
確実に向上していると感じますが、

新しいものに飛びつくと
痛い目を見ることがあることも確かです。

当院の患者様に大変な思いをさせたくないので
私は新しい歯科技術は
成熟を待つことが多いです。

時間がたつほど
学術研究が蓄積され
本物かどうかが
明らかにされてきます。

かっこいい、華々しい治療法が
研究者たちの厳しい目にさらされ
どれほど消えていったことか

医学の発達の過程で
医療者はどれだけ患者様に迷惑をかけてきたか

昔に比べ
確実に良くなったものは

まずインプラントの表面性状
昔はインプラントを入れてから
骨と着くまで6か月とか待ちましたが
今は3週間のものが薬事承認されています
当院で使っているタイプです。

早いだけでなく
昔のインプラントは
骨が下がったりして
表面が露出したときに
周囲が強い炎症を起こしてしまうものが多くあった
(今でもそういうシステムがあります。注意が必要です。)

あと骨造成材料
やむを得ず抜歯になった場合
放置すると治るのに時間がかかり
さらに、抜いたところがへこんでしまったりするのですが

それを防ぐために、
骨造成材を入れ、
メンブレンなどで封鎖します。

この材料が
ものすごく良くなった

やはり学術研究が蓄積されると
あるところで臨界点を迎え
臨床導入しても安心な
スタンダードなテクニックになります

あとインプラントは
3Dシミュレーションによる
サージカルガイド
これも圧倒的ですね

これが成熟していない時代は
私はあまり患者様にインプラントを薦める気が
ありませんでした。

でもこれによって
一気に楽で安全で確実な治療になりました

新しくてかっこいいものには
気をつける
確実なものを導入する

保守的かもしれませんが
このスタイルを
続けていきたいと思います。







 
2024年03月07日 07:45

「仕様変更」

物価の上昇とともに
ポテトチップスなどの内容量がだんだん少なくなって、
こういうのを「ステルス値上げ」というらしいですが

最近はステルス値上げでも対応できなくなってますね

歯科材料も同様
内容量が妙に少なくなったり、

何ら問題なかったのに
新しい変な機能をつけて
「性能向上!」と値上げしたり

ゴールドの価格などは
私の若いころの10倍ですから

ちなみに
いまだにゴールドは
適度な柔らかさと精度の高さから
歯科の材料で
メンテナンスフリーで
最も安心できる材料です

やはり性能のいい材料を
使い続けたいので

性能を落として価格を維持するような
「仕様の変更」「ステルス値上げ」は
正直、する気はないです

日本は国力の低下とともに
国内では
今後良いものがより価格高騰する可能性が
高いですね

歯科治療は
適切なタイミングで行えば
10年とか、20年とか
持つわけです

あと数年放置して
症状も進行し
治療の規模も大きくなってから
物価高騰した後の治療をうけるのであれば

資産的観点からも
適切な「早期治療」は
価値があると言えるかもしれません





 
2023年10月12日 15:33

当院の精密根管治療について

当院では通常の根管治療(健康保険適応)と精密根管治療(自費診療)のどちらかを選択いただけます。

精密根管治療では以下の内容で治療を行います。
・CT撮影による術前診断とリスク評価
・ラバーダム防湿
・ラバーダム防湿後、30%過酸化水素と10%ヨードで硬組織の消毒
・仮封除去、防湿後はすべてマイクロスコープ下での治療
・ダイヤモンドチップを用いた超音波チップを用いてフィンなど細かな部分まで清掃
・根管追従性に優れたニッケルチタンファイルの使用
・2%次亜塩素酸を用いた超音波洗浄
・水酸化カルシウムペーストの貼薬
・保険適用外の封鎖性・抗菌性・耐久性に優れた根管充填剤の使用

私個人の感覚として、健康保険による根管治療も
症例によっては決して結果は悪くないと感じていますが、
特に難しい根管形態や、ここ一番で歯を残したい場合などに、
または私の判断でご提案することもあります。

医学は日々進化しています
費用はかかりますが、精密根管治療
おすすめです。


 
2023年10月12日 12:35