~かけがえのない歯を大切にする治療、価値ある治療結果、そしてつらくない治療をめざしています~

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日々雑感

アピアランス ~中高年の歯列矯正について~

加齢とともに
「歯並びが悪くなってきた」という
相談を受けることがよくあります。

人の歯は年齢とともにすり減ったり
傾斜したりする傾向があり

「若い頃はもっといい歯並びだったのに」
いつの間にか
前歯などがガタガタになってしまっている
など

人生80年から90年の時代になり
昔は「歳だから」とあきらめていた事も

今は60代も70代も
まだまだ現役

男性も女性も
「アピアランス」が重視される
時代になりました。

ちょっとここを治したい、など
の希望もよくあります。

ちなみに中高年でも歯列矯正は可能です。

今は目立たない装置で
できるようになりました。

ただし、骨細胞の代謝は低下していますので
時間はかかるのと
様々な配慮をする必要はあります。

すでに入っているかぶせ物や、インプラント、
歯周病や内服薬との兼ね合いなど

私の考えとしては
中高年の矯正治療では

見た目にかかわる前歯を中心に動かし
何十年機能してきた奥歯の噛み合わせは
できるだけ動かさずに

できるだけ安全重視で
矯正期間中も生活に負担の少ない矯正を
注意深くフォローしながら
行うべきです。

目立たない矯正治療と
歯のホワイトニング
古いクラウンの作り直しなどで
見た目は大きく改善することが可能です。

ご興味がおありならば
一度ご相談いただければと思います。




 
2025年12月09日 07:34

「歯列」という考え方 ~目標は生涯維持~

上の顎にも下の顎にも
Uの字型に歯が並んでいます。

人によっては
V字型の人もいるかもしれません。

これを
全体で、歯列、と呼びます。

歯は単独で機能しているわけでなく
「歯列」で機能します。

食べ物を咬みきり、咀嚼し
会話の時の発音にも
見た目にも

歯列の維持、が重要です。

今後高齢化する社会、
人生90年時代に
いかに「歯列」を維持するか

初診の患者様がいらして
痛い場所とか、壊れた歯の治療が
ある程度進んだら

次は歯列を見ます。

どうやってこの歯列を
将来的に維持するか
相談します。

なぜある程度治療してから
相談するか

初診の患者様からしたら
どんな治療をしてくれる歯医者なのか
はじめはわからないからです。

なるほどこういう感じなのか、
とわかってもらってから
全体の話をします。

歯列全体を見ると
「ところでこっちの歯は大丈夫なのか」、とか
「この当たり方だと将来この歯が悪くなりそうだな」、とか

いろいろでてきます。

目標は歯列の維持です。
90歳まで、最近は100歳?まで

入れ歯も、インプラントも
得意ではありますが

でもできれば、入れ歯になってほしくないし、
できれば、インプラントにもしないで済ませたい
と考えています。

 
2025年12月06日 07:28

金(ゴールド)について ~メンテナンスフリーの強み~

歯科で昔から用いられている金属に
金(ゴールド)があります。

最近はその見た目から
敬遠されがちなのですが

上手に使えば
鋳造精度が高いために
詰め物と歯の間に隙間ができにくく、

噛み合う歯にも優しい適度な
柔らかさもあり

100年以上前から
歯科で重用されてきました。

人の歯は年齢とともに
すり減ったり、移動したり
変わってゆくのですが、

金合金のすごいところは
生体側の変化にある程度
詰め物が適応して

ある程度なら
形態が変化したり、調和
してくれたりします。

歯がこすれあって
歯と詰め物の間に隙間が出来そうになっても
なんとゴールドは
それ自体が伸びる、ことによって
隙間を埋めたりします

まるで生き物のようですが

ジルコニアなどの白い材料も
CADCAMの進化などによって
適合精度は非常に良くなりましたが

伸びて閉じてくれる、みたいなことは
ないです

奥歯まで白い材料を使っているような
女優さんとかは
ほぼ就寝時にマウスピースを入れているか、
もしくは
白い奥歯のかぶせ物が壊れるたびに
やり直しをしていることが多いです

昔アメリカの有名な歯科医の見学に行って
「奥歯まで白くしたら壊れるんじゃないか」、と言ったら
「マウスピースは100%処方するし、
壊れたらやり直す。ここはアメリカだよ。」
とのこと

ゴールドには
放っておいても何とかなる、みたいな
メンテナンスフリーの強みがあります
(歯周病などのメンテナンスは必要です)

最近は若い人たちには特に
できるだけ金属を使わない方向で
治療をしていますが

上顎の一番奥歯くらいは
詰め物などにゴールドを使うと
将来的なトラブルが
少なくなるかもしれません。

もし全部白くするならば
寝るときにマウスピースを
お使いになることをお薦めします。

天然の歯列でさえ
加齢とともにすり減り、
歯並びも変わっていきます。

マウスピースにはそれらの変化を
予防する働きもあります。

あと最近は
ゴールドの価格が上がりすぎて
治療費も上げざるを得なく
なってしまいました

今はグラム2万いくらとか
昔は800円くらいの時もあったんですが

世界的に金の価値が上がっているのと同時に
相当な勢いで円の価値が下がっているのかも
しれませんが

資産をゴールドで持たれていた方は
円が安いうちに一部現金化して

歯の治療を受けられても
いいかもしれません。









 
2025年12月05日 08:30

オフィス・ホワイトニングの効果

hikaku

天然の歯を白くする術式を

ホワイトニング、と言います。

オフィス・ホワイトニングと
ホーム・ホワイトニングがあり、

それぞれ特徴がありますが

最近はオフィスをやってから、
ホームをやる、といった
デュアルホワイトニングを
なさる方も多くなってきました。

ホワイトニングの相談を受けているときに
非常に高頻度でおっしゃられる心配事項として
「○○選手みたいに真っ白になったら困る」
というものがあります。

明らかに不自然に白い歯の方は
ホワイトニングではなく
歯を削って真っ白い歯をかぶせていることが
多いです。

ホワイトニングも繰り返せば
かなり白くはなりますが
異常な白さには
なりません。

ですので
白くなりすぎて困るのでは、
というご心配は不要かと思われます。

ご参考までにホワイトニング前後の
写真をアップします。
50代男性でオフィスホワイトニングをした方の
術前、術後です。
(許可を得て掲載しています)

スマホの方は画面を横にして比較していただけると
比較しやすいかと

およそ色見本のA4くらいだった色が
A1~2くらいになっているのが
お分かりいただけると思います。

色も変わりますが、
明るさはもっと変わりますので

スマイル時の清潔感や
笑顔の明るさが
変わってきます。

もうちょっと白くしたい、
という事でしたら、

この後にホームホワイトニングを追加するのが
いいと思います。

ホームホワイトニングは
こちらで皆様のお口に合った専用トレーを作って

ご自宅でホワイトニングしていただきます。

トレーが作ってあれば
ホワイトニング剤は当院に買いに来てくだされば
納得するまで
ホワイトニングを継続することもできます。




 

2025年10月07日 16:30

マイクロ・クリーニング

当院はすべての治療台に
マイクロスコープを装備しているため

メインテナンスなどのクリーニング時にも
歯科衛生士がマイクロスコープを使用します。

歯石除去など様々な場面で
その効果を発揮しますが

審美性、の観点でも
効果的です。

顕微鏡レベルで細かいステインなどを
除去することができ、

なおかつ、
当院はプロキシマスターという
エアフローも装備していますので

これらの相乗効果によって

明らかに見た目が変わる
パッと見で歯の明るさが変わってくるような

そういうクリーニングを
提供しています。

私自身も
エアフローとマイクロで
ここまで効果があるとは
当初想像していませんでした。

ご希望の方は
ご予約をお取りいただければと思います。

ただし、初診でクリーニングご希望の方は
原則的には、先にDrの診察を
受けていただいております。

審美障害の原因は
古い詰め物や先天性の原因、
歯並びや歯髄の状態などが
関係していることもあるため、

先に診察させていただいて
総合的な観点から
ご相談させていただきたいと思います。






 
2025年08月29日 09:53

当院の「審美」

当院の審美歯科に対する考え方は
いわゆる、削って真っ白い歯をかぶせるような
ものでなく、

あくまで、自然観のある美しさを
目指しています。

明らかに歯だけ目立つような
審美治療は
いかがなものかと

年齢とともに黄色くなってしまった
天然の歯であっても

エアフローと
オフィス&ホームホワイトニングの組み合わせで
かなりきれいな

清潔感のより高い歯に
戻すことができます。

最近は中高年のビジネスパーソンでも
アピアランスが重視される時代

古くはケネディー・ニクソンのテレビ討論会から始まる
見た目がいい人の方が
説得力があり
リーダーとして好感が持たれるという
人間心理

清潔感のあるきれいな歯
口臭のない口

ビジネスだけでなく
引退後の人間関係にも
どれほど大きなインパクトになるでしょう

さらに矯正も取り入れれば
完璧かと

古い詰め物があればやり直し

トータルに、まじめに
審美を考えるのも
良いのではないでしょうか

最近は
エリスリトールパウダーを用いたエアフローで
歯にダメージなく
全体的な「くすみ」まで落とし
昔に比べて
刺激の少ないオフィスホワイトニングもあり
マウスピースで周りに気づかれずに矯正でき
矯正しながらホームホワイトニングも可能です。

昔に比べると
ダウンタイムの圧倒的に少ない
というか
ほぼない、審美治療

年齢は関係ありません。
矯正までしないにしても
歯をきれいに、白くする、

あり、だとおもいます。

トータルホワイトニングパッケージ(TWP)
開始しています。

ご希望の方、
まずコンサルテーションをお受けになることを
おすすめいたします。




 
2025年07月05日 09:40

新しい麻酔薬

最近新しい麻酔薬が発売されました。
セプトカイン(日本での商品名、アルチカイン)
といいます。

通常歯科で使われる麻酔薬に比べ
心血管系への負担(麻酔の時の
ドキドキ感)が少なく、
組織への浸透力も高く、
なんといっても
麻酔効果が高いです。

こう聞くと
良いことだらけのようですが
効きすぎる弊害もありまして
あとで説明します。

新しい麻酔薬や
手法が開発されると
私の場合
まず自分に打ってみます。

以前、私が治療台に座って
自分の口の中に麻酔を打っているときに、
入って来た材料屋さんが
「先生なにやってんですか!!」と
びっくりしてましたが

自分の口への注射は
結構怖いですが
やってみると
いろんなことがわかるものです。

セプトカインの効果の高さは
特筆すべきもので

例えば下の奥歯の抜歯など
骨が厚くて通常の麻酔では聞きにくい時とか

そのような時、
これまで私は下顎孔伝達麻酔という方法を
行っていて、
それはそれで非常に有用な方法なのですが

ただ、口の奥の方に注射するので
患者さんに与える恐怖感とか

あと、いろいろなテクニックを駆使して
痛くない麻酔を心がけても
やはり薬液を注入するときに
わずかに鈍い痛みがあったりして

ここぞという時以外には
使わないようにしていました。

ところがセプトカインは
下顎孔伝達麻酔でなければ
効かなそうな抜歯などでも

浸潤麻酔法という
いわゆるいつもの麻酔のやり方で
麻酔を効かせることができます。

実際に臨床で使っていて、
「これはいけるぞ」という
感覚があります。

ただ問題点としては
長時間効きすぎる、ということが
あります。

通常の麻酔薬なら
2時間くらいで感覚が戻るものが

セプトカインでは
5-6時間
しびれてます。

私も自分に打ってみたのですが、
昼前に打ったら
夕食時までしびれてましたし、
患者様のご感想でもそうでしたので

そのつもりで
使う必要がありそうです。













 
2025年07月04日 12:13

適合性について

前回の続きです。

前回、3Dカメラのデータから
バーチャル上で設計したクラウンを
CADCAMという方法で製作した場合

従来の一般的な方法より
精度がかなり高いクラウンが出来てきて

歯科医側が
マイクロスコープや
ルーペなどを使いこなして
精度を出せる技術を標準化していないと

逆に合わない、という結果になって
しまうことがある話をしました。

それを防ぐために
今度は技工士さん側が
緩め大きめのクラウンを作ってきてしまい、

それを結局、時間をかけて削って合わせて
それからセットするという
昔と同じ状態になってしまうという件

これに対処するために
技工士さんから3Dのデータを送ってもらい、
ポイントごとにチェックする、ということをやります。

こういうことをやろうとすると
昔は現物を宅急便でやり取りして
大変でしたが、

今はネット経由で瞬時にやり取りができますので
だいぶ楽になりました。

おかげで休日でも旅行中でも
チェック依頼が来て

修正依頼をかけるとすぐ修正して
戻ってきますので

また返信して

ある意味大変なところもありますが
タイムラグなしで仕事が進むのは

ネットとAI時代の
恩恵かなと思います。




 
2025年06月16日 09:45

標準化

最近は
3Dカメラで撮影して
CADCAMで製作したクラウンは
驚くべき精度を持っていて

特に人間の
骨や歯根膜の
ひずみまで考慮して
作られていますので

ほとんど無調整で
入ることも多いです。

ただし
人の顎は動く上に
その動きに、さらにひずみが加わるので
その点ではまだ調整が必要ですが

でも本当に良くなりました。

しかしながら、
残念なことに
最近は
歯科技工所の方で
ぴったりに作らなくなって来ていることがあります。

どういう意味かというと

歯科医師の技術が
本来されるべき標準化が
なされていないために

例えば
3Dの型取りの時に
隣の歯の隣接する面に
歯垢がついていると
歯垢なのか歯なのか認識できないAIは
歯垢にぴったり合うクラウンを作ってしまって
結局口の中では
合わないクラウンになります

仮歯を外した時に
きちんと仮付けセメントがとれていないと
クラウンが浮いてしまいますし

かぶせる歯にとがったところ(エッジ)があると
3Dカメラはポリゴンで取り込みますので
丸く読んでしまい
やはり浮いてしまう

手技の標準化ができていないと
クラウンは本来の位置に入らず
(シーティングしていない、といいます。)

その結果
歯科技工所ではぴったりのものを作ってきているのに
困ったことに
歯科医が、合ってないと言い出し
再製作とかの話になり

結局技工所側では
緩め大きめで作ってきたりして
では歯科医側で削って合わせてくださいという
ことになり

結局歯科医が
以前のように
実際の歯に削って合わせて
入れるという

元の木阿弥のような状態に
なったりします。

標準化のためには
「見える」ことが極めて重要であり、
当院がマイクロにこだわる理由でもあります。

そうやって
結局問題になるのは
ヒューマンエラーであり

最近ChatGPTの最新バージョンが
シャットダウンの命令を無視したうえ、自ら
スクリプトを書き換えてそれを免れようとしたという話が
ありましたが

AIにしてみれば
結局高頻度でエラーを起こすのは人間であり

「人間がかかわるこのプロセスを自動化すれば
完璧な仕事ができますけど
いかがしますか?」と

聞いてくるのも
時間の問題かもしれません。




 
2025年06月08日 17:21

治療時の眠気

治療を受けている患者様が
眠くなってしまう、という問題があります。

寝てる間に治療が終わった、とか
うとうとしていたら
いつの間にか治療が終わってた、
と言ってもらえることもあり、

ああ、リラックスしてもらえたんだな、と
嬉しくもなるのですが

これは人それぞれで
大部分の方が問題なく治療できるのですが、

まれに、うとうとしてくると
口を閉じてしまう方もいらっしゃいます。

動いている機械を噛みそうになったり
治療中の歯が見えなくなって
非常にやりにくく危険になり

そのような場合は、治療中
バイトブロックというものを
噛まさせてもらいます。

バイトブロックが必要になる人は
1か月に一人いるか、いないか、くらいですが

私としてはあまりやりたくないです。
唾を飲み込めなくなるし
口をあいたまま固定されるなんて
不快だと思います。

ただ安全上
やむを得ないことがあります。

昔、行きつけの美容師さんで
とっても感じの良い、ソフトな雰囲気の方なのですが

散髪してもらっているときに
日々の疲れから
ウトウトして頭をコックリコックリ
し続けてしまったようで

急に
「ちょっとお客さーん!」と怒られて
びっくりしたことがありますが

昔は歯医者さんでも
患者さんに安心感や快適性を提供してしまうと
寝てしまって危険なので
多少は緊張感を持たせなければダメだと
いう極端な意見もありました。

もちろん
私はあまりしたくないのですが
危険防止のためには
必要なこともあるのかもしれません。

ウトウトした際に
口を閉じてしまう方には
申し訳ありませんが
危険防止のために、ご相談のうえで
バイトブロックを使用させていただくことが
あるかもしれません。

バイトブロックも
いくつかサイズを用意していて
使用時もできるだけ快適に
治療をお受けいただけるよう
努力したいと思います。



 
2025年05月23日 08:13