教科書的、について
教科書的には抜歯すべき、とされるくらい状態の悪化した歯が
その後の治療により改善し、
その後長期間機能する、
といったことがよくあります。
抜歯の基準とはなにか
考えさせられます。
こんな話がありました。
とある分野の日本人の専門医が
新しい治療法を開発し、
それまでできなかった症例の
治療ができることを
明らかにしました。
彼はアメリカの有名学術誌に
投稿しましたが、
受理されませんでした。
その理由は
「診断が違う」とのこと
画期的な治療法なのに
これまでのエビデンスに基づいていない?
最近何かとアメリカの硬直化が気になりますが…
その後彼は世界的に有名な学術誌に投稿しなおしたところ、
なんと賞を取りました。
エビデンスとは何か
考えさせられます。
昔日本の歯科で猫も杓子もEBMと騒いだ時期があって
私の友人のスウェーデン帰りのDrが
「これはエビデンス・ベースド・メディシンじゃなくて
エビデンス・ビリーブド(Believed)・メディシンだ」
と笑っていたのを思い出します。
2021年11月16日 13:28