~かけがえのない歯を大切にする治療、価値ある治療結果、そしてつらくない治療をめざしています~

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タイミングについて

昔ある100歳近い高齢の患者様の総入れ歯を作りました。

普段は施設に入ってらして
入れ歯でさんざん苦労をしていて、
いくら作ってもダメだとのことで
紹介を受けました。
噛めない入れ歯で
入れたり外したり
何とか生活してらっしゃいました。

拝見すると、確かにかなり難しい状態でしたが
なんとか苦労して
総入れ歯を作りました。

そして口の中に入れると
はっ、とした感じで

いきなり元気な感じになり
歩く姿も変わり
しゃべっているうちに
あれ、この人こんなに背が高かったの?
というくらい姿勢も変わりました。

そのあといろいろ雑談をしたのですが
そのシャープさの変化というか

自分がノルウェーのトロムソでオーロラを見た時の
話をすると
「そうすると、コペンハーゲン乗り換えよね」
とか
なんだかびっくりする感じにかわり
費用も気持ちよく払っていただき

自分も、やってよかったなあ、と
つくづく思っていたのですが、

しばらくして
骨折して
寝たきりになってしまいました。
そして数日で
亡くなってしまいました。

その時に
「ああ、間に合わなかった」
と思いました。

もっと早く対応していれば
状況は違うものになっていたかもしれません。

タイミングは大事です
なんでも治療すればいい、というものではありませんが
しなかった時の代償も決して
小さなものではないことが多い
ということを知っておく必要もあります。

亡くなられた後
そのお顔を拝見した親戚の方が
とても美しいお顔だったと
先生が苦労されてたのは
そのためだったのですね、と言っていただき

そのためだけではないですが
でも少なくとも
その点では
苦労して作ってよかったと思いました。







 
2022年01月17日 10:19

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