セプトカイン
最近新しく薬事承認された麻酔薬にセプトカインがあります。
海外ではアーティカイン、日本名はアルチカイン
何が違うかというと
効きが違います。
歯科の従来の麻酔薬でも効かなかった症例や
効きにくかった人でも
効く可能性が高い。
私は6-7年前に
従来の麻酔薬でどうしても効かない患者様に
アメリカから購入し
どこに行っても麻酔が効かず
恐怖症のようになってしまっていた
数名の患者様たちにこれを使い
ばっちり効いて
難なく治療が完遂できました。
特に問題になるのは
下の奥歯
従来薬剤を使用した方法で
伝家の宝刀のような
伝達麻酔という方法もありますが
炎症を起こしてしまっていると
無痛的に治療できる確率は
それでも
2割まで下がります。
伝達麻酔では下歯槽神経と舌神経という
神経を麻酔します。
理論的には下の奥歯のすべての歯に
効くはずなのですが
なぜか効かないことがあります。
その下にある顎舌骨筋神経経由で
痛みを感じているという説が以前あり
数年前に麻酔学会に出た時に
「私は顎舌骨筋神経の関与を疑っています!」
と、マイクを取って主張していた研究者がいたのですが
すでに否定されているのを知らないのだろうか
と思ったものです
ですので従来の麻酔が効かなくて困った人も
新しい麻酔薬を使用することができます。
ただ私のイメージとして日本人には効きすぎる感があり
普通に効く方であれば通常の麻酔薬でいいと思います。
2025年04月10日 16:49