~かけがえのない歯を大切にする治療、価値ある治療結果、そしてつらくない治療をめざしています~

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日々雑感

返事について

昔から
診療室での「はい」の返事を
大事にしています。

スタッフと医師の仕事上でのコミュニケーションで
なぜ返事が重要か

返事がなかった場合
どんな状況が考えられるでしょうか

聞こえている
聞こえていない

わかった
わからない
よくわからない

その動作を
やる気がある
やる気がない

これらを組み合わせます
「聞こえていてわかってやる気がある」とか
そうすると18通り?

「返事がない」だけで
18通りのパターンを
考慮し、確認行動を行う必要が出てきます。

飛行機で機長と副操縦士の間で
これをやってたら
飛行機は落ちますね

歯科は材料の硬化など
タイミングで処理する手技が
ものすごく多いです。

ただでさえ集中していなければならないのに
スタッフ間で瞬間的に返事がないと
前述した18通りから確認?
失敗する可能性が高いです
もう一度やり直しで

治療時間は延長し
次の患者様にも迷惑が掛かり
麻酔も切れてきたりして
そんなことを繰りかえせば
当然、全体のクオリティーが下がります。

仕事柄若者を診察することも多いですが
やはり挨拶、返事ができる若者を見ると
うむ、大丈夫そうだな、と感じます。





 
2021年01月30日 10:38

残すか、残さないか

歯の状態があまりに悪くなってしまうと
抜歯をせざるを得ないことがあります。

では、抜くか抜かないか、は
どういう基準で決めるのでしょうか。

これは実ははっきりした基準はありません。
次の3つの要素により、
その基準は
いくらでも変わりうるのです。
3つの要素とは
医院(歯科医)側の要素、患者側の要素、治療的要素

まず歯科医側の要素ですが
抜歯の判断基準は
実は医院によって
あるいは歯科医によって
大きく異なります。

本来あってはならないことだと思うのですが、
歯科医によって、あるいは医院によって
得意分野があったりします。

以前こんな話を読んだことがあります。
とある分野で有名な大学病院の教授が
一人の老医師に尋ねました

「先生の専門分野はなんですかな?」

老医師は答えました。
「私の専門は臨床です。」

それでいいんだと思っています。
というか、それがいいと思います。



次は患者側の要素です。

抜歯するかどうかの判断は
患者さんの希望や
お体の病気、
年齢などによっても
大きく変わります。

聞けば大概「残したい」とおっしゃいます。
当然だと思います。

しかしながら
現実を踏まえたうえで
それでも残したいのかを
決めてもらう必要があります。

厳しい歯を残すのは
大変です。

治療は痛くないようにしますが

これは大けがの治療に似ていて
かなりの時間もかかり
費用もかかり、
なんとか残ったとしても
機能不全とか
結果がどうも安定しない、
なんか疲れてくると調子が悪いとか

時に周りの歯に負担をかけてしまったり
口腔内に炎症が残ったりすると
糖尿病など全身にも影響することが分かっています。

そして
逆に生活の質が落ちたり
なんとせっかく治したのに
あまり長持ちしなかったり
といったことまで起こりうる

そういうことがあるかもしれない、
それでも残すことをトライすべきか
ということになります。


以前、歯科医が山のガイドに似ているのでは
と書きましたが

登山をするかどうか決める前に
現実も知ってもらう必要があります。
時間をかけて気持ちを整理してもらうこともあります。

どちらかというと
自分はできる限り歯を残したい
歯科医です。

歯は相当悪くなっても
顕微鏡や接着治療で
劇的に良くなることもあります。

しかしながら、
さんざん時間や手間暇をかけても、結局だめになることもあります。

そんな時
残すことにこだわりすぎたのではないか、
逆に患者様に迷惑をかけたのではないか、
と思うことがあります。


最後は治療的要素です。

問題のある歯を残しすぎると
次の治療の選択肢が狭まることがあります。

たとえば炎症で歯を支える骨が減ってしまって
次にインプラントしようとしても
健康な自分の骨が足りなかったり
(骨を作ることもありますが
治療が複雑になり、限度もあります)

その歯だけでなく
両隣の歯を支える骨まで減ってしまって
問題が両隣まで、将棋倒し的に
波及してしまったり

今後の人生のQOLを向上させる
治療をするためには
抜いたほうがいいのでは、という判断に
なることもあります。


以上のような3つの要素が
複雑に絡み合っている状況で
最善の方針を考える、

歯科医という職業は
なかなかAIでは難しいんだろうなあ
と思います。


 
2021年01月28日 18:22

混雑しないこと

医療機関を紹介するホームページを
作成している業者さんから
電話がかかってくることがよくあります。

医院のホームページを掲載させてほしい、とか
検索のアクセス数を増やします、とか

申し訳ないのですが
みなさんお断りしています。

それから以前、とある患者様が
この医院に来て
大変気に入ってくれて
「いろいろな口コミサイトに
星5個をつけて投稿しました」とおっしゃったのですが

大変お手数で申し訳なかったのですが
すべての口コミを取り下げていただきました。

正直、あまり目立たないようにしています。

その理由は
あまりたくさんの患者さんを
受け入れきれないからです。

治療時間は1回1時間、
一日5~7人程度の治療です。

そして歯科治療は
いわばすべて、外科処置です。

あってはならないことですが、
一秒の不注意で
痛みを与えてしまったり、
ずれてしまったり
心の揺らぎが
型取りのときの
指の揺らぎとして出かねません。

そうすると治療の精度も下がりかねませんし、
当然ホスピタリティーの質も下がります。

なので
忙しい、バタバタした環境を
作らないことも
自分の責任と感じています。

特にこのコロナ禍で
密にならない環境は
必須と考えます。

それから、
少々のことでは心が動揺しない、
肚を鍛えたい(これは課題です)

大体アポイント表は
治療期間が半年とか1年とかの
患者さんの週一回の治療で
ほぼ埋まっています。

混んでしまって
週一回が二週間に一回になってしまえば
治療期間が倍になってしまいます。
そうやってご迷惑をおかけすることは
なんとしても避けたい

紹介で新患の患者様が時々いらっしゃいますが
ちょうどよいペースです。
ご家族だったり、
何十年来の親友だったり
紹介してくださることが多いです。

ちなみに治療をしている時間は
自分の仕事の半分と考えています。

治療時間中だけ、頑張ればそれでいい、
といったものではなく

残りの半分は
座して個々の患者様の治療計画や、治療の段取りを考えること
と思っています。
歯の状態、顎の関節の状態だけでなく
その患者様のそれまでの歯科での経験や
思い、感覚の鋭敏度などによって
治療の進め方は変わってきます。


以前にも書きましたが
歯医者の仕事は
山のガイドに似ているのかなと
感じています。
時に現実を知ってもらうことも必要になります。
上手に伝えないといけませんし
伝わるのを待つこともあります。

最終目標は高く、
でもそこに至るまでの
様々な困難を
いかにつらくないように
いかに安全に、と考える

医院によっては
あちらこちらの治療台に移動しながら
次々に治療されている先生もいます。
たくさんの患者さんを治療されて
本当に立派だと思いますが

ここはそういう医院ではありません。
治療台数的にも不可能ですし
私的にもあまり得意ではありません。

最近ネットニュースなどで
よく歯科のことが話題になりますが
こんな書き込みがありました。

「いい歯科医院を知っているが
本当に親しい人にしか教えない。
混んでしまうから」

できるだけ、たくさんの患者さんに良い治療をしたい、
という思いはあるのですが・・

なかなか難しい問題ですが
陰ながら、丁寧に
支え続ける医院でありたいと思っています。

親しい人で歯で困っている方がいらしたら
ご紹介いただければ
じっくり相談させていただいて
ベストな方法を
提案させていただきたいと思います。

 
2021年01月08日 11:04

とある「正義」のかたち

最近は20年前とかに
口全体の治療をさせていただいた方に
感謝のお言葉をいただくことが
多くなってきました。

その昔は毎年のように治療していたのに
20年前に全体を治療してもらってから
まったく治療の必要がなかったと

今そういった方のレントゲンなどを見ると
若い頃の自分が
ずいぶん頑張って根の治療とか
やってたんだな、と思います。
(もちろん今も頑張ってます。)

昔は顕微鏡もなかったので
これまで治療を繰り返してきた方の
炎症の起きた根を
改善させることは
大変なことでした。

以前に治療を繰り返してらしたことで
患者さんは歯科に対する信頼を失っていることが
多いのです。

そういう患者さんの
不信感などネガティブな感情に対し
じっくりじっくり信頼を回復して
長期間の治療で
不安になったり、途中で投げ出したくなったりするところを
工夫して説明したり、勇気づけたりして
そして
結果を出した、
あの頃の若い自分を
ほめてあげたい感じです。


当時治療期間も1年とか、かかったと思います。
費用も相当かけてらっしゃいます。
一つ一つの治療を時間をかけて
ステップごとにしっかり終わらせて
精度の高い材料、劣化しにくい材料を使って
腕のいい技工士に仕事を依頼して
噛み合わせのバランスも考慮して
全体をきっちり仕上げている
(それだけではありませんが)

患者さんご自身も
歯間ブラシなどをきっちり使って
きれいに維持していらっしゃいます。

ポイントは
毎年のように問題が起きていた
「リスクの高い」方の歯科治療を
長期間、成功させたことです。

自分は
リスクの高い患者さんに
再発の危険性の高い
安い治療を薦めることは
決してありません。
再治療になれば
また歯が減ってしまうからです。

歯科医によって色々な考え方がありますが
躊躇なく、ベストな治療をお伝えする、
これが自分の正義だと思ってます。

治療計画や費用を聞いて
どのように思われるかは
患者さんの価値観や経済状態によって
いろいろだと思います。

受け手側の状況によって
善にも悪にもなる、
それでいいと思っています。

例えば歯科医側が勝手に
値段が高くなってしまわないように
やや安い精度の落ちる材料にしよう、とか

あの技工士さんは腕がいいけど高いので
ちょっといまいちだけどこっちの技工所に
依頼しよう、とか

根の治療に何度も通うのが大変そうだから
これくらいにしとくか、
とか

思ってしまったら
リスクの高い方の口全体の治療で
期待に応えられたでしょうか。

無理だったと思います。


中途半端に時間とお金をかけて
結局信頼回復できる結果を出せなくて
最後の望みをかけていらしたのに
幻滅させることになり
やっぱりここもダメかと
残りの人生まで
歯で悩み続けるようにしてしまったとしたら
それは恐ろしいことです。


どんなケースでも必ず治せるわけではありませんし
自己満足の治療を押し付ける気もありません。

しかしかなりの状況であっても
治せると思います。

できるだけ努力します。
そして私情を挟まず、その方の残りの人生に最善と思う提案をします。

本当のことを言いたいと思います。

歯科はこういうことができる
こういう治療をするには
これくらいの時間がかかって
こういう費用が掛かります

値段について高いか安いかを判断するのは
私の仕事ではありません。
人の見てくれだけをみて判断して
この人は安い方法で、とか
大変失礼な話です。

こういった考え方は
開業している地域や状況により
違ってくるでしょう。
いろんな「正義」があると思いますが

自分のこの診療形態は
この広尾の地で
違いの分かる患者さんに対して
結果を出してゆくためには
最善であると
考えています。











 
2021年01月07日 15:22

新年

新年、あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

正月休みは診療室に来て
床を磨いておりました。

診療室の床がきれいなことは
当たり前のことで
合気道の稽古が正月で休みなので
その代わりに
こういう、当たり前のことを
腰を入れて
一生懸命やろうと

武道家は準備運動をしないという話を
以前聞いたことがあります。

やってもいいのでは、とは思いますが
こういう話がなぜ出てくるかと
考えますと

日常の動作そのものが
足腰を使い、姿勢を正し
心が「居着く」ことなく

準備ができている、ということなのでしょう

ぐうたらな自分には高い目標ですが
修行したいと思います。

まずは、当たり前のこと、を
腰を入れて
しっかりやってみようと思います。
2021年01月07日 14:50

「フレイル」について

フレイル、という言葉があります。

日本老年医学会が2014年に提唱した概念で
健康な状態と
要介護状態の
中間に位置する状態です。

このフレイルという時期は
身体機能や認知機能の低下が
見られ始めているのですが

まだ、適切な治療や予防を行い
状況を好転させることで
要介護状態に進まなくて済む
可能性があります。

つまり可逆的であるうちに
対策を行うことが有効です。

フレイル対策の3本柱は
「栄養」「身体活動」「社会参加」
と言われています。

動けるうちに
一時的でなく、
継続的にこれらを維持できる
仕組みづくり、をすることだと思います。


栄養についていえば

年齢とともに
各種栄養素の吸収率も
体内でのビタミンDなどの生合成の能力も
低下してきます。

フレイルの時期に
歯も悪くなったり、食べる力も低下したりして
食べやすい糖質などばかり食べるようになってしまい
本来必要な栄養素が不足し
状態の更なる悪化をきたすことを
「新型栄養失調」といいます。

免疫力も低下し
関節障害なども進行し、
骨密度も低下し
歯も悪くなる、

まさに悪循環です。


ある程度の歳になったら

若いころよりも
もっと歯に
噛めることに
そして栄養に

こだわるべきです。

しっかりした歯で
たんぱく質や各種ビタミンを
しっかりとることで

のびのび活動できる健康寿命を延ばし、
要介護期間を短縮することです。

元気で社会活動に参加する高齢者が増えることは
きっとこの国のためにもなると思います。


本格的に
歯を治す、となると
時間も回数もかかって大変かもしれませんが

治療に通う体力があるうちに
フレイル対策として
きちんと噛める、不安のない歯に
治療しておかれることを
お勧めします。







 
2020年11月29日 16:40

活動的ということ

患者様を見ていて
最近は、ご高齢でも
お元気な方が
大変多くなったと感じます。

そのような方々を見ていて思う共通点は
皆さん、肉体的に、または精神的に
「活動的である」ということです。

身の回りのことをこまごまとやっていたり
社会的つながりを維持していたり
運動をしていたり
栄養に気を付けていたり
健康チェックを受けていたり
といった人もいれば

一見そういったことに無頓着に見える人でも
元気な人は
心を使って
好きなことや、やりがいを感じることを
やっている人が多いと感じます。

では活動的であり続けるような
「前向き」な心は
どうやって得るものでしょうか。

それを知りたいところです。


私が趣味の合気道を続けている目的の一つが
前向きな心を身に着けたい、というものです。

武道家と呼ばれる人たちは
をとってもかくしゃくと活動しているイメージ

私が合気道を習っている先生は
書や剣、それ以外にも様々な道に通じていて
いわゆる現代の武道家だと思います。
唄も段持ちです

私は時々子供クラスの面倒を見させていただくことがあるのですが
子供たちに大声で指導していると
すぐに喉がガラガラになってします。

つまり腹から声が出ていない
声を出す訓練ができていない
これはスキルの問題だと思います。

ちゃんと声が出せないと
いざというときに子供たちに、ちゃんと叱る
ことができません。

「叱る」と「怒る」は全く別物で
感情の問題ではなく、スキルだと思われます。

ちょっと脱線しましたが
私のやっている武道で心について語るとき
こんな話があります。


ちょっと部屋の隅に歩いていく時でも
「体」が動いてから
「心」が動くのではない。

まず心が先に
「そこに行こう」と思うから
体が動く

どんな時でも
必ず先に心が動く

だから
心を鍛えると


「ようしやるぞ」という心もあれば
いちいち気合をいれなくても
すっと動く心、というのもあると思います。


試合やけんかに勝ったから
勝ち、なのではなく

人生の最後まで
前向きな心を持ち続けられた人こそ
本当の勝者と。

うーむ、頑張ります。


一方で
日本全国の平均を見ますと
75歳以上の後期高齢者の
実に88%が
要介護認定されているらしいです。

骨折や脳梗塞などの
イベントを機会にして
活動をあきらめてしまう人が多いと
言われています。

リハビリも体も
大変だと思います。

でも可能ならば、
まだ残っている
「できること」に着目していただき

歯が悪くなってしまっているなら
残せる歯をきちんと治療して
たんぱく質をしっかりとり
筋肉強化で

前向きな時間を
過ごしていただけたらと
思います。























 





 

2020年11月29日 10:37

若い人の虫歯治療について

虫歯のなりやすさ、には

極めて大きな個人差があります。

驚くべきことに
歯を磨かなくても
虫歯にならない人もいますが、

逆に
かなり気を付けていても
虫歯になってしまい、
いつの間にか大きくなってしまう人もいます。

10代とか20代の若者で
すでに虫歯だらけ、という人たちがいることも
事実です。

特にだらしがないとか、不摂生とかでなく、
まじめな若者で
一見きれいな歯をしていても
レントゲンを撮ると穴だらけということがあります。

そのような場合、
虫歯リスクが高い、という言い方をします。

そして困ったことに
大きな虫歯が多発していても
なぜか
症状がほとんどないことが多いです。

レントゲンや
CTで
初めて「穴だらけ」の状態であることに気づきます。

親御さんも驚きます。
知らなかった、という場合が
ほとんどです。

昔は40代で入れ歯、といった人が
ときどきいらしゃいましたが

若くして虫歯多発の若者は
そのまま放置すれば、そうなります。


もし歯科医院に通っても

治療時に虫歯の取り残しがあったり、
詰め物に隙間があったり
接着が不十分だったりすれば

結局短期間で再発し
また削ることになります。

削るたびに歯は小さくなり
3回目とか4回目とかの治療で抜歯になる歯がでてきます。

抜歯になれば
インプラントにするか、
両隣を削ってブリッジにするか、
取り外し式の入れ歯にするかです。

人生100年時代です。
生涯で、再治療の回数をいかに少なくするか、がポイントです。


将来、できるだけ自分の歯を残すために、
ベストなのは

初めの治療で
できる限り、再発しにくい治療をすることです。
そして
新たな虫歯を発生をできるだけ抑制するための
予防が必須です。

治療の際には
虫歯にアクセスするための削除を最小限にして、
拡大視野で、取り残しなく、
かつ削りすぎない虫歯除去を行い、
適切な接着処理を行い、
高性能の材料を
隙間なく充填することです。

コストもかかります。
時間もかかります。

そういう若者は
虫歯本数も多く、大きな虫歯も多いでしょうから
それなりの費用になると思います。

でもこれをしなければ
結局再発してまた削ることになります。

歯科医側にも
拡大視野で治療するスキルと
そして長時間の治療でも
きちんと痛くないように麻酔を維持する
スキルが必要です。

それが
将来ある若者の
人生のパフォーマンスを最大化するために
最善の対策であると考えます。


結局のところ
初期に費用はかかりますが

自分の歯が残り
歯髄が残り

将来
インプラントやいい入れ歯を作るよりも
よほど安く済みます。

費用対効果が
一番高いのが
初めの虫歯で、そういう
治療を受け、そして
予防処置を受けることです。


社会に出て大事な時期に痛みで苦しんだり
口臭が仕事やコミュニケーションに影響したり
仕事で時間もない中で(お金もないかもしれません)
応急的な歯の治療を繰り返すような
ことがないように

問題のある歯が多くなると
噛み合わせもずれて
姿勢にも影響し
きちんと噛めず栄養が取れず

様々な意味で
パフォーマンスの低下が
人生に影響を及ぼします。


きちんと長く持つ治療を
できるだけ歯を、歯髄を残す治療をお受けになることを、
ご子息であるならば、受けさせてあげることを
お勧めします。




 

 

 

2020年11月25日 19:45

麻酔と心拍

いかに麻酔をつらくないようにするか、は
気をつかうところです。

通常の麻酔の場合、
初めに表面麻酔を塗って
それが効いてきてから麻酔の注射を少しして
それが効いてきたら
さらに追加をしてゆきます。

そのようにやると
ほぼ問題ないようです。

しかしながら一般的な歯科用麻酔薬には
効果時間を延ばすための「血管収縮薬」が入っていて
そのpHが低いために
注入の瞬間、微妙に痛むことがあります。

血管収縮薬の入っていない麻酔薬を使うこともありますが、
作用時間が短いです。

その微妙に痛みを生ずる原因の血管収縮薬には
それ以外に、わずかですが、
心臓をドキドキさせるような副作用もあります。

そのため、心臓などに重度の基礎疾患がある方など
かなり気をつかうのですが、
健康人の場合、まず体に影響することはありません。

しかしただでさえ恐怖感を感じている状態で
心臓がドキドキしてしまうといけませんので
麻酔をするときの注入の速度を調整しています。

歯科医が麻酔するときに
患者さんの口角のところに指をかけている理由の一つは
上下唇動脈という血管の拍動から
患者さんの心拍の変動を感じとり
麻酔針の位置や注射の速度を微妙に調節し
ドキドキする不快感を
各患者様が不快でないと思う
許容範囲におさえようとしているためです。

見た目にはわかりにくい
ちょっとした違いですが
歯科医院におけるサービスとか
ホスピタリティーの差というのは
そういう部分なんじゃないかと
考えています。


 
2020年09月22日 17:29

乗馬の姿勢

最近サリーチェアーという術者用の椅子を導入しました。


フィンランド製の椅子で

座るところが二つに分かれていて、
乗馬の時の姿勢になります。

骨盤を前傾して、ひざを曲げ
馬の鞍を大腿で挟むように座ります。
腰痛の予防にいいらしい

私は腰痛はないのですが
姿勢が良くなってなかなかいいです。

昔は今のようにマイクロスコープを使っていませんでしたので

口の中を覗き込むように治療していました。

13年前からマイクロスコープを導入したことで
患者さんの口と自分の顔の距離が
一気に遠くなりました。

削るときに口をのぞくことがないので
飛沫も飛んできません
つまり感染防御にもなっています。

仕事中の姿勢が悪いと
仕事は長く続けられないんじゃないかな
と思います。

コックさんの帽子が長いのも
姿勢と関係するとか


ちなみに以前、口腔外科の分野で天才的と言われているDrのところに手術の立ち合いで行きました。

外科用ライトの真ん中にビデオカメラが付いていて
術野を録画しているのですが、
助手のDrの頭などが画面に映ると

「外科の分野では姿勢が悪いやつは絶対にダメ」だそうです。

手術も終わり、
一杯飲みに行くことになって、
自分としては
「これは天才的といわれる人の経験談や
フィロソフィーが聞けるかもしれん」と
期待していたのですが、

酒の席がなんだか荒れてそれどころではありませんでした 笑

昔大学病院にいた頃も外科系、
脳外とか整形とか飲みがすごいと言われていましたが
(口腔外科もですが)

やはりそういう傾向があるのかなと、
まあストレスがかかっているのかもしれません。

 

2020年09月22日 16:23

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