~かけがえのない歯を大切にする治療、価値ある治療結果、そしてつらくない治療をめざしています~

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日々雑感

食事量

老人施設に父が入所したとき
血圧が少し高めとの事で
減塩食にしますか、と聞かれましたが

90代ですし
もう、減塩食でなくて
美味しいものを食べさせてあげてくださいと
言いました。

以前、当院で
看護学の分野では
重鎮と言われるご高齢の看護師さんの
歯の治療をしていて
いろいろ話をしました。

大組織のトップとしての
その方の意見には
多少理想論的なところも
あるかもしれないですが

医師は、
患者さんが食べる食事量が少ない時に
食欲がないのは
調子が悪いのではないか
と考えるが

看護の分野では
患者さんが食べなければ
まず「不味いんじゃないか」と
思うべきだと

離乳食を食べない赤ちゃんがいたら
まず、それ美味しいのか、と
疑ってみるべきだとの事

ミキサー食を作る時でも
一品ずつ別々に作れば
かなりおいしいものが作れると

現場は人手不足で厳しいのだと
思いますが

医師と看護師の視点の違い、という
話を聞いた時に
なかなか面白いと思ったのでした。

ちなみに必須栄養素には
アミノ酸やビタミン、脂肪酸やミネラルなど
40種類ほどあり

その中の1つでも完全に欠乏すると
人は死んでしまいます。

ではその40種類に対して
「大変だ、~が足りないから食べなきゃ」
とか思いながら人は生きているわけではないですね。

人は食べ物を栄養と思いながら食べているのではなく

食べたいもの
美味しいと思うものを食べていれば
時にバランスが良くなかったとしても
きちんと40種類はクリアして
人は生きていられる

糖尿病や高血圧には注意が必要ですが

まず生きていくためには
食べたいと思うこと
美味しいと思うことが大事で

そろそろあれを食べたいな、みたいに
思うことがあったら
それは体からのサインなのだと思います。

私の友達で農家をやっている家があって
白菜なんかを一玉もらうと
それはもう立派で

我が家は何日も白菜を食べても
なかなか無くならず

こんなのが畑じゅうに出来る
大地のパワーは
とてつもないな、と
思いました。

友人はそれぞれの野菜の
旬の時期が来ると
そればっかり食べてると
笑ってましたが

インフルエンザになったことが
ないらしいです。

大地のパワーをもらい、
旬のものを食べる、ということは
本来の生命力を
覚醒させるのかもしれません。








 
2025年06月05日 22:19

メモ

今日は木曜で休みでしたので
家で部屋の片づけなどをしていました。

私も年齢的には
人生の折り返し地点を過ぎたので

(とっくに過ぎてますが)
無駄なものを処分していこうと
思っています。

いつか必要になるかもと
取ってあった
書籍などは
いつの間にか
情報が古くなってしまっていて
だいぶ処分しました。

それらを片付けながら、
その本の中の手技を見て
昔はこんな風にやって
苦労してたんだよなとか

今の若い先生は
デジタルネイティブとか
マイクロネイティブ、みたいに

すでに学生のころから
ネットを使いこなしたり
マイクロで教育を受けていたりして

時代はどんどん変わってゆきますね。

それでも2-3年前までは
臨床の様々な疑問を解決するための
文献検索能力は
努力して身に着けるものとされていたのですが、

それさえも
以前は人力で数時間かかっていたような検索を
今はAIが数秒でやってくれるようになりました。

時々変なことを言うので
確認は必要ですが

これからの医療従事者は
AIネイティブで
世界中の臨床報告や
実験結果についてのまとめを
数秒で手に入れることができる時代

これから必要とされるのは
AIに対する
質問力や
AIの検索結果に
ツッコミを入れて
より正確な答えを引き出させる能力かも
しれません。

AIの回答にツッコミを入れると
「とても鋭い指摘です、おっしゃる通り…です。以下に
より適切で正確な観点を示します」
と返してきて、
本当に機械と話しているんだろうかと
思います。

それから
本棚の古い手帳を整理しようとして

何となく開いてみたら
15年前に書いたメモに
こうありました。

「安全性、確実性、快適性において
最高を求める人達に対して
最もシンプルな方法で結果を出してゆく
つらくない様に、親切に」
との事。

こんなことを考えてたんだなあと思うと同時に
その一つ一つの単語には思い入れがあり
こういうものは似たようなものがAIで作れても
それは哲学にはなりえないよなと
思ったのでした。




 

2025年06月05日 20:23

ブースター効果

先日スーパーの魚売り場で
アジとソイとホウボウを買ってきて
味醂を煮切って胡麻を炒って
海鮮丼とあら汁を作って
我ながら
なかなか上手くできましたが

スーパーの人ごみの中を歩いたからか
風邪気味になりました。

その前も町田駅前にパソコンを買いに行って
人ごみの中を歩いたら
なんだか風邪っぽくなって

最近は車通勤になって
患者さん、スタッフ合わせても
1日10人も会わない生活

昔、電車通勤だったころに比べて
免疫が鍛えられていないのか

免疫力は
実際に病気に感染しなくても
感染者がそばに来るだけでも
強化されるらしいです。

これを
ブースター効果と
言うらしく

最近帯状疱疹にかかる人が増えているのも
昔は水ぼうそうの子供がしょっちゅう周りにいたために
ブースター効果で
水痘・帯状疱疹ウイルスに対する
免疫が強化されていたのに、
最近は水ぼうそうの予防接種のために
その機会が減ったから、らしいです。

帯状疱疹になると、その後に
頑固な神経痛で苦労したり
ハント症候群といって
顔面麻痺やめまい、難聴を引き起こすこともあり
大変なことになることもあるので

帯状疱疹の予防接種は
打った方が良さそうです。

また人に会うことは
感染症のリスクを高めるようで
実はリスクを下げている、ということも
あるようです。







 
2025年05月26日 22:44

治療時の眠気

治療を受けている患者様が
眠くなってしまう、という問題があります。

寝てる間に治療が終わった、とか
うとうとしていたら
いつの間にか治療が終わってた、
と言ってもらえることもあり、

ああ、リラックスしてもらえたんだな、と
嬉しくもなるのですが

これは人それぞれで
大部分の方が問題なく治療できるのですが、

まれに、うとうとしてくると
口を閉じてしまう方もいらっしゃいます。

動いている機械を噛みそうになったり
治療中の歯が見えなくなって
非常にやりにくく危険になり

そのような場合は、治療中
バイトブロックというものを
噛まさせてもらいます。

バイトブロックが必要になる人は
1か月に一人いるか、いないか、くらいですが

私としてはあまりやりたくないです。
唾を飲み込めなくなるし
口をあいたまま固定されるなんて
不快だと思います。

ただ安全上
やむを得ないことがあります。

昔、行きつけの美容師さんで
とっても感じの良い、ソフトな雰囲気の方なのですが

散髪してもらっているときに
日々の疲れから
ウトウトして頭をコックリコックリ
し続けてしまったようで

急に
「ちょっとお客さーん!」と怒られて
びっくりしたことがありますが

昔は歯医者さんでも
患者さんに安心感や快適性を提供してしまうと
寝てしまって危険なので
多少は緊張感を持たせなければダメだと
いう極端な意見もありました。

もちろん
私はあまりしたくないのですが
危険防止のためには
必要なこともあるのかもしれません。

ウトウトした際に
口を閉じてしまう方には
申し訳ありませんが
危険防止のために、ご相談のうえで
バイトブロックを使用させていただくことが
あるかもしれません。

バイトブロックも
いくつかサイズを用意していて
使用時もできるだけ快適に
治療をお受けいただけるよう
努力したいと思います。



 
2025年05月23日 08:13

睡眠問題

歯科で睡眠問題と言えば
睡眠時無呼吸を扱うことが多いです。

いわゆるいびき、と
睡眠中の間欠的な呼吸停止です。

それにより睡眠中に脳が覚醒してしまったり
心臓に負荷がかかったりします。

正しくは閉塞性睡眠時無呼吸といいます。

もちろん睡眠障害を生じる原因、疾患としては
これ以外にも多数あり
60種類以上の原因、疾患があるとされています。

睡眠問題により
仕事のパフォーマンスが上がらないことなどによる
国内での経済損失は
15兆円とも試算されています。

なお睡眠時無呼吸のために
医科、歯科に受診している患者さんは50万人

受診していない
潜在患者数は500万人ともいわれています。

これがもたらす健康被害としては
心筋梗塞などの心血管イベント発生率が
3倍になり
不正脈の発生率が4倍になり
脳血管障害、高血圧、糖尿病、肥満に
関係することが知られています。

歯科で製作する口腔内装置で
解決することもありますが

まず医科に紹介させていただき
原因疾患の検査と
PSG(ポリソムノグラフィー)といった
睡眠検査を受けていただき

睡眠障害に対する
アプローチの方法をどれにするか
検討する必要があります。

扁桃などが関係している場合
耳鼻科での対応になることもありますし、
歯科での口腔内装置が
適応になる場合もあります。

患者様ご本人の健康寿命の伸長にもなり
ご家族の睡眠問題の改善にもつながる
いびき、への対応

ご相談いただければ
お力になれるかもしれません。










 
2025年05月13日 17:51

AI

最近はかぶせ物などを作る際の
型取りの時に
口腔内スキャナーという機器を使うことが
多くなりました。

これを導入する際にも
どの機種がいいか、とか、どう違うか、とか
どういう時にはどの機能が有効か、とか
さんざんChatGPTに相談して

質問者のレベルに合わせて
回答のレベルを変えてくるAI

ホントになんという時代が来たのでしょう。
最近はあまりgoogle検索もしなくなってきました。

ちょっと前まで
人工知能やロボットが進化すると
人間の仕事で単純作業は
ロボットに奪われるのではないかと言われていましたが

昨今のAIの進歩は
単純作業でなく、むしろ
医師や弁護士などの高度な知的労働や
デザイナーなどの創造性を必要とする仕事を
人間から奪おうとしているようです。

で、口腔内スキャナーで製作した
かぶせ物などのクオリティーが
低いかというと、
全くそんなことはなくて

むしろ残念なことに
腕のいい技工士さんが
手作業で作ったものより
ぴったり合ったりします。

なぜかというと
従来の技工操作では
かぶせ物を作るのに
型を取り、
そこに石膏を注いで模型を作り
その上でかぶせ物を製作していました。

こういう作り方で
生体にぴったり合うかぶせ物を作るためには
精度が大事だ!と
探求し続けてきたわけですが

石膏模型と違って
人間の歯並びは噛み締めると歪みます

口腔内スキャナーで製作するかぶせ物は
噛み締めて歪んだ状態を取り込んで
バーチャル上でかぶせ物を製作するために
人の口の中に入れても、
しっかり噛んだ時にちょうど良い高さのものが出来てきます。

わずか数年前まで
使い物にならんと言われていたものが
主流になりつつあり

ほんとに時代の進歩は
想像を超えてきます。







 
2025年05月13日 16:29

引出し

治療時に
麻酔が効きにくいときは

術者側の麻酔の手技が適切でないか
患者さんが効きにくい遺伝形質をもっているか
その歯が麻酔が効きにくいほどの
炎症を起こしてしまっているか

などの理由があり(他にもあり)

それを解決していかなければ
つらくない治療は
実現できないと思われます。

術者は
その解決方法をいくつも
タンスの「引出し」のように
持っている必要があり

歯科に限らず
「引出し」の少ない医療従事者ほど
「痛くないですか」「大丈夫ですか」
といった言葉を
患者さんに問いかけなかったり
見て見ぬふりをする
傾向があるように思います。

上手くいかない時に
患者さんの指摘を受けることで
引出しの少ない自分を直視することになり
プライドが傷つくからでしょうか

医療従事者の
薄っぺらなプライド、
ほんとうにくだらないと思います
(過激な表現ですみません)


そういう
薄っぺらなプライドにこだわる
医療従事者の感情的な行動が
いかに医療の質を落とし
患者に迷惑をかけるか

診療室では
患者さんこそが
主人公であり

医療人の薄っぺらなプライドなど
どうでもいいことです

医療の質を落とす問題を見逃さないこと
患者さんに不快な思いをさせないこと

この点へのこだわりから
私はスタッフにとっても
やたら細かくてうるさい院長かもしれません

それぞれの院長はそれぞれ
こだわる点が違うと思うのですが

当院はそうありたいと思っています。







 

2025年05月13日 05:26

遺伝形質

遺伝的な形質が原因で歯科の一般的な麻酔薬が効きにくい
人たちがいることがわかっています。

一般的に局所麻酔薬は神経細胞の
ナトリウムチャンネルというものを
遮断することで効くのですが

一部の遺伝形質を持つ人達は
この構造や発現量が異なることにより
歯科で一般的な
リドカイン(商品名:キシロカイン)
という麻酔薬が効きにくい

そういう方たちが
効きにくい状態で無理やり
治療を受けてしまったために

歯科恐怖症になってしまっている
人たちがいます。

ただし遺伝形質により
麻酔が効きにくい確率は
低く、めったにいません。

しかし麻酔は効くものだと
信じ込んでいる歯科医に治療を受けると
そういう方たちは悲劇です

まじめで気遣いのできる方たちが
我慢が足りない、みたいな
評価を受けたりしている
本当に気の毒です。

少しでもあやしいと思ったら
私が痛くないか、しみないかと
聞くのは、そういう理由があります。

リドカイン(キシロカイン)が効かなくても
セプトカイン(アルチカイン)
なら効く可能性が高いです。

セプトカインは最近日本でも
薬事承認されましたが

当院ではリドカインの効かない人には
以前はアメリカから取り寄せた
セプトカインを使用していました。

もし自分は麻酔が効きにくい、
と感じている方は

ぜひお伝えいただき、
対応策を見つけて
治療に望めればと
思います。






 
2025年05月13日 04:44

セプトカイン

最近新しく薬事承認された麻酔薬に
セプトカインがあります。

海外ではアーティカイン、日本名はアルチカイン

何が違うかというと
効きが違います。

歯科の従来の麻酔薬でも効かなかった症例や
効きにくかった人でも
効く可能性が高い。

私は6-7年前に
従来の麻酔薬でどうしても効かない患者様に
アメリカから購入し

どこに行っても麻酔が効かず
恐怖症のようになってしまっていた
数名の患者様たちにこれを使い
ばっちり効いて
難なく治療が完遂できました。

特に問題になるのは
下の奥歯

従来薬剤を使用した方法で
伝家の宝刀のような
伝達麻酔という方法もありますが

炎症を起こしてしまっていると
無痛的に治療できる確率は
それでも
2割まで下がります。

伝達麻酔では下歯槽神経と舌神経という
神経を麻酔します。

理論的には下の奥歯のすべての歯に
効くはずなのですが

なぜか効かないことがあります。

その下にある顎舌骨筋神経経由で
痛みを感じているという説が以前あり

数年前に麻酔学会に出た時に
「私は顎舌骨筋神経の関与を疑っています!」
と、マイクを取って主張していた研究者がいたのですが

すでに否定されているのを知らないのだろうか
と思ったものです

ですので従来の麻酔が効かなくて困った人も
新しい麻酔薬を使用することができます。

ただ私のイメージとして日本人には効きすぎる感があり
普通に効く方であれば通常の麻酔薬でいいと思います。







 
2025年04月10日 16:49

バンカラ?

今日は休みですので
朝早く家を出て歯科用チェアーの
ショールームに行きました。

いつもは職場まで車で
ほとんど外を歩くことがないので
久しぶりに、だいぶ歩いた感じがします。

家から出て歩き始めると
自分の足音がポクポク鳴っていることに気づきました。

昔は病院に勤務していて
入院患者さんを起こさないように
足音をさせずに歩く習慣がついていて

なんで足音がしないの?と
一般の人からはびっくりされたりしたのですが

いつの間にか
どうやら踵(かかと)重心に
なって足音がしていたようです。

1キロくらい歩くと
つま先重心に戻ってきた感じでした。

ちなみに私の父も
警察学校とか出ていて
足音がしない人でした。
今はちょっと歩くのは大変ですが

そして久しぶりに田園都市線の満員電車に乗り
都心まで行ったのですが

私は20数年前から横浜に住んでいて
はじめの10数年間は広尾まで電車通勤していて

田園都市線の満員電車で通勤し始めたころに感じた
違和感をまた感じました。

渋谷駅とかで多くの人が降りるのですが、
お客さんが無言で前の人を押しまくることについて

「わかってます、わかってます、
降りるので大丈夫ですよ」と言ってあげたいくらい

埼玉の奥の方で育った私としては
これは都会の人のプライドなんだろうか、
と当時思ったりしました。

私は高校から大学、大学病院勤務の初めころまで
埼玉から電車通勤していて
あっちはだだっ広い畑や田んぼが
いくらでもあって

秩父おろしとか赤城おろしとか
硬派でバンカラ?というか

高崎線という電車で東京に出てくるのですが
降りるときは
「すいません、降ります!」とか
「降りまーす」とか

ちゃんと声を出せないこと、は
恥ずかしいことだ、という
価値観がありました。

だだっ広い畑で
ちゃんと声を出してコミュニケーションする
農家さんとか、
地方出身者が多かったからでしょうか。

最近はわかりませんが

あと合気道の道場でも
ゴニョゴニョ、と言って
入ってくる青年がまれにいて
(ほとんどの青年はちゃんとしてます)

この子たちは
子供のころから見ていますので
聞こえない挨拶は
無視しているのと一緒だよ、と話します。

そういう青年はどれくらいの声を
出していいかわからないようなので

相手との距離をさっと見て
相手が道場の端にいるなら
道場の端に届く大きさの声で
挨拶してくださいと

そばにいるなら
その人に届く大きさでいいですよと
説明します。

近くで大きい声だと
威圧感をあたえてしまい

威圧感を与えるのは
合気道ではナシですので

もう30年くらい前でしょうか
北欧に留学していた友人が言っていたのですが

昔は今のように英語を学べなかったので
なんとかTOEFLを取って留学したが
英語がわからず苦労する人が多かったようです

世界中から集まる、会話に入れない留学生でも
Good Morning! が元気に言えるやつは
大丈夫だと

いろいろな話が、もう古いのかもしれませんが

あと先日合気道の青年たちと飲んでいて(20代以上)
今はいろんな情報が手に入りやすくていいねえ、みたいな
非常におじさんっぽい発言をしてしまったところ、

手に入りやすい分、大変なこともあるんですとの事。

確かにそうかもしれません。








 
2025年04月10日 15:13