~かけがえのない歯を大切にする治療、価値ある治療結果、そしてつらくない治療をめざしています~

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日々雑感

前歯の歯並び

一般的な傾向として
年齢とともに
歯並びは変わってきます。

加齢とともに
人の骨格自体が変わってくるのと、
歯も全体に前方に傾斜してくる傾向があり、

その結果、歯並びが変わってきます。

よくあるのは
下の前歯の歯並びが
ガタガタになってくる

昔はこうじゃなかったのに、
と良く聞きます

ガタガタしてくると
見た目の問題だけでなく
食物が詰まりやすくなったり
歯垢や歯石が溜まりやすくなったりします。

状況にもよりますが
この歯列不正は
矯正治療で治すことができます。

歯並びの悪化は
年齢とともに進みますので、
できればあまり進まないうちに
矯正することが理想です。

昔は矯正と言うと
歯にワイヤーをつけたりして
ちょっと心理的にハードルが高かったのですが

今は透明のマウスピースで
ほとんど気づかれずに
矯正が可能です。

歯並びを3Dスキャンし
画面上でお顔と矯正後の歯並びを
シミュレーションし

それを見て、治療するかどうかを
決めることができます。

以前は私も
ワイヤー矯正をさせていただいていたのですが
今はワイヤーで治療することは
まずなくなりました。

前歯がガタガタしてきたら、
早めにご相談くださると
よろしいかと思います。

ただし、
加齢による骨密度の低下に対して
骨粗しょう症の治療薬をご使用の場合
矯正治療時の歯の移動速度が著しく遅くなることが
知られており、

できれば
そのような薬剤を使用する前に
矯正治療をなさることをお薦めします、

もし矯正治療が
現実的に困難だったとしても

ホワイトニングや
パウダークリーニング、
古い詰め物やかぶせ物のやり直しなどで
見た目は大幅に改善可能ですので
一度ご相談くださればと思います。





 
2025年03月31日 07:37

権化

ホームページの経歴のところに
記載させていただいていますが

もう30年以上前の話ですが
私は日本大学の歯学部を卒業して
慶応大学の附属病院に就職しました。

診療室には慶応を出る時にもらった
旗をかけているので

日大卒の社長さんとかに
「なんだ先生は日大じゃないんかい!」
とか言われるので
説明するのですが

逆に
「先生も慶応なんですね!」と言われてしまうと
いや、卒業したわけではないんだけど、みたいな

ちょっと複雑で

ちなみに
日大卒の社長さんなどでよくある気質のことを
「日大型(にちだいがた)」と言います。
(親分肌で情に厚く面倒見がいい)

そして慶応の入局試験の後
面接があり
「君は薬理が苦手だね」と言われるも
なんとか合格し

入局後は歯科部門と口腔外科部門を
半年ずつぐるぐるローテーションしつつ

麻酔科にも半年間
放り込まれて

お医者さんの中でのカンファレンスとか
きつかった

業務にも慣れたある日

その日の病棟の仕事をやって
深夜の2時ごろ非常灯だけの、
ほぼ真っ暗な病院内を延々
一人歩いてロッカーへ

そういう時は怖いかと言うと
そうでもなくて

一般的に病院は人が亡くなるところ、というイメージですが

じつはそのイメージとは逆に
産科とかもあって
この世の光が生まれてくる場所でもあるし

夜も眠らず患者さんの命を救おうとする
医療従事者達のパワーがみなぎっている所なので

一人で暗闇でも
そんなに怖いとは感じなかったです。

癌の末期の患者さんとかもいて
ある夏の日、病室で夕方の処置をしていると
網戸の窓の
神宮球場のほうから大歓声が聞こえてきて

「あれは何ですかな」とおっしゃるので
「サッカーだと思います」というと
「ほう、サッカーですか」と

中庭があって向かいに病棟があったのですが

その病棟の屋上にお坊さんが座っている
後姿が見えると

それはあるかもしれないなと思いました。

たくさんの人間の生死があり
それを支える医療従事者達の莫大なパワーもあり
病院の頂点でそれが権化と化していても
おかしくはないなと
思ったのでした。








 
2025年03月27日 18:40

ブログ

今日は時間ができたので
過去のブログの内容を読んだのですが

このブログを始めてから
もう16年

当初は
とある歯科医のつぶやき、みたいに
匿名で書いていたものです。

医院のHPを作成したのを機に
医院ブログにしました。

なんだか
生意気なことを言っていたり、
書きかけで載せてしまっていたり

今読むと
微妙なものもないわけではないですが
この医院の軌跡でもありますし
残していきたいと思います。

でも当初から
患者様に大変な思いをしてほしくない
できるだけ
怖い思いや痛い思いをしてほしくない
というコンセプトが

ぶれずに
来れていることは

医院の誇りでも
あります。


 
2025年03月27日 18:17

麻酔量

初診の患者様がいらして
写真やレントゲンなどの資料取りをさせていただいて
治療方針を相談して、方針が決まり

そしてまず一回目の治療で
麻酔が必要となった場合

気を付けていることとして

まず痛くないように、と言うのは当然あるのですが、
「効かせすぎない」ということにも
気を使っています。

麻酔の効きには個人差があり
かなりの量を使ってもなかなか効かない方もいらっしゃる
一方で
通常量でガツンと効いてしまって
後が大変だったと言われることもあるからです。

初めの治療で麻酔で嫌になってしまって
後が続かないのは困りますので
多すぎず、少なすぎず
気をつかいます。

時には申し訳ないことに
当てが外れてしまうこともあり、
効きが足りないような場合には
すぐ追加をしたり、
虫歯の部分に薬を入れて
いったん終了したりして
対応します。

ちなみに一般的に使われている
浸潤麻酔という方法は
効かせたい部分に、文字通り
麻酔液を浸潤させる麻酔法ですが

歯は場所によって効き方が違い
効きにくい歯に浸潤麻酔をする場合、

それまでに撮影したCT画像があれば
皮質骨から根の先端までの距離を見たりして
量を調整したりします。

皮質骨から根尖までの距離が近い場合
すぐに麻酔が浸潤しますが、
大部分の麻酔薬が
血流の良い粘膜下にとどまるために
逆に麻酔効果が消えるのが早い傾向があります。

はじめは
麻酔においても
そうやって試行錯誤で
適切な関係性を
探っていくしかないと
考えています。





 
2025年03月13日 17:12

フラップレス

昔に比べ
最近のインプラントは楽になりました。

それは
テクノロジーの進化ゆえなのですが

その背景には
CPUやGPUなど
コンピューターの演算速度の高速化などによる
AIの進化があり

その結果
コーンビームCTというCT機器や
イントラオーラルスキャナーと呼ばれる
3Dカメラ、3Dプリンターなどが
安くそして高性能になり
一般の歯科医院でも導入できるようになり

ジルコニアなどの
素材の多様化、
工作技術の進化などなど

昔は大変でした。
レントゲン写真から骨の形を想像し
歯肉を開いて骨を直接見て
この方向かな、いや
もうちょっとこっちか、

みたいに埋入して
骨とくっつくまで6ヵ月とか待って、とか

今はほとんどの場合
パソコン上で計算した位置や深さにぴったり入る

サージカルガイドというものを
3Dデータから作って
切開とかせずに
麻酔して、埋入するだけで終了、
といったことが多いです。
そして骨とくっつくまで3週間のものが
薬事承認されています。

フラップレス埋入、などと言います。

もし私の歯が将来ダメになったら
この方法でインプラントしてほしい
(自分で入れるかもしれませんが)

一方で最近は
閉院する歯科医院がかなり多くなっているらしい

ご高齢の先生方が
テクノロジーの進歩についていけなくなったり
そもそもモチベーションがなかったりして

そろそろ潮時か、と
医院を閉められることが多いようです。

昔からの技術や知識は
素晴らしいものです。

ただ今はそれにさらに、
テクノロジーを融合させて
良いものを、もっと良いものに生かす時代が来ているのでは
ないかと思います。



 

2025年03月11日 21:45

天然の歯とインプラント

私は大学歯学部を卒業したのち、
とある医学部の附属病院で研修を受けました。
もう30年も前のことですが

研修医と先輩たちが医局で休んでいた時、
10年くらい上の口腔外科の先生が飛び込んできて
「出た、出た、とうとう出た」とのこと。

手には英語論文があり
「Dental Implant induced Squamous cell carcinomaだ」とのこと
(歯科インプラントが誘発した扁平上皮癌)

当時はインプラントに疑念を持っている歯科医が多く、
なぜこんなに上手くいくのか、
話がうますぎるのではないか
きっとそのうち大きなしっぺ返しが来るに違いない、
のように、
インプラントに対して思っている人が少なくなかった

その話を聞いて当時の私も、
「これはまずいのではないか」と思いましたが

その後その関連性は否定され、個人的な臨床実感としても、
正直、全く関係がないように思います。

初期の頃に感じていた、
インプラントに対する
話がうますぎる、
いつかしっぺ返しが来るのでは、といった思いは
全く当たらなかった

それどころか
患者さんのインプラントは生活の質を高め
栄養状態を改善し
健康寿命を伸ばしている、という実感の方が
はるかに強く感じます

あと当時私は

インプラントを入れた患者さんが歳をとって
歯を磨けなくなったらどうなるのか、

インプラントが炎症を起こしたりして
これは社会問題になるのではないか、
なんて思っていましたが

どうやらこれもあまり問題にならず

今は老人ホームに時々診察に行っていますが、
インプラントが問題を起こすどころか
インプラントに日々支えられている人も多い

ということで

初期の頃からも日々進歩し
今は非常に優れた治療法となったインプラントですが、

私としては
インプラントは神様が造った天然の歯ではありませんので
そういったものに対する慎重さは失ってはならないと
思っています。

神様が造った天然の歯をまず大事にして
その歯がいろいろ問題を起こして
やむを得なくなったら、
必要に応じて
最小限のインプラントを使用して
人生を全うしていただくのが
いいのではないかと

考えています。






 
2025年02月23日 15:25

消えた「心因性」

医学的には痛みには3種類あります。

熱いものに触れたり、ぶつけたりした時に感じる
侵害受容性疼痛、と

末端から中枢に至るまでの途中の神経線維に障害が
生じておこる、神経障害性疼痛

そして中枢で問題が生じておこる、
痛覚変調性疼痛

の、3つです。

虫歯の痛みは一般的には歯髄の中の受容器で感じる
ことが多いので、侵害受容性疼痛

(例外あり)

ヘルニアで坐骨神経痛とか、
三叉神経痛、
帯状疱疹後神経痛などは
痛んでいる場所自体に問題はなく、
そこに至るまでの神経に問題が生じているので
神経障害性疼痛

そして脳など中枢での変化により
痛みの感受性が高まっておこるのが
痛覚変調性疼痛

PTSDやうつ、その他さまざまな経験や状況により
脳内の電気信号に変調をきたし
痛みを感じたり、強く感じてしまう

以前はこの痛みを
心因性疼痛、などと表現されていました。

ただこの表現だと
心の問題、精神的な問題といった
非科学的なとらえ方がなされるため
今は使われません。

心因性の疼痛、とは
今は言わないのです。

どう見ても異常がなくても
患者さんは痛みを感じていることがある

それは脳内の電気信号に変化が起きてしまっているためで
決して、気のせい、といったものではない

そして我々歯科医が
気を付けなければいけないこととして

よくわからない痛みに対して

安易に歯を削ったり、歯髄を取ったりしては
いけないということです。

歯が原因でない歯の痛みを
非歯原性歯痛といいます。

実は正常な歯髄なのに
非歯原性歯痛を歯髄の炎症と
勘違いして
歯髄を取ってしまうという事例が
存在します。

当院ではできるだけ
歯髄を取らないようにしています。

なぜなら歯髄を取れば
歯の寿命が短くなることが多いからです。

特に痛みの原因がよくわからないときは
決して神経を取ったりしません。

たとえ歯の痛みの訴えであっても
実は筋筋膜疼痛など非歯原性歯痛で
歯髄を取らなくても、
理学療法で治ることもあり

それが少しでも疑われれば
歯髄は取りません。

そのような場合、何で歯の治療をしてくれないのか、と
言われることもありますが

歯の治療をしても治らない痛みで
別の原因の可能性があるからです。

また万一にも間違えて取ってしまった歯髄は
決してもとには戻らないからです。





 

2025年01月31日 22:02

3D

今日は日曜日でしたので
午前中は合気道の稽古で
午後は医院に行って溜まっていた雑用をしました。

以前は休日に職場に行くと
レジンという固まるプラスチックを使って
手で練って形を作って
いろいろ、仮歯とか入れ歯とか
治療に使う道具を作ったりなどの
作業が多かったイメージですが

最近はデジタル化が進んで
パソコンの画面に向かってする仕事が多くなりました。

今日も職場でパソコンに向かって
先日3Dスキャナーで撮影した患者さんの歯列を
CTのデジタルデータと合成して
インプラントを入れる位置を決めて
サージカルガイドというものを設計して

そのデータを家に持ち帰って
CADソフト上で手を加えて
今、隣の部屋で3Dプリンタがサージカルガイドを作っています。

自分が歯科医になりたての頃は
まさかCADソフトで3Dデータを加工したりすることが
自分の仕事の一部になるとは
思っていませんでした。

最近は歯列矯正の計画もAIが考えたり
一般医科の分野でも内科などAIが活躍し始めていて

そのうち医療のかなりの部分を
機械化されたAIが担うようになることも
ありうることだと思います。

先日、車で通勤中にラジオを聴いていたら
AIの話をしていて

「人間には出来て、AIには決して出来ないことがある」
という話がでて

私は聞きながら、
いや、そんなことを言っていても
テクノロジーが進歩すれば、AIに出来ないことなんて
なくなるんじゃないの?
と、思ったのですが、

「人間に出来て、AIには決して出来ないこと」というのは
責任を取ることだそうです。

なるほどなあ、と思いました。

やはりどんなにテクノロジーが進化しても
大事な判断をAI任せにしてしまうと
後悔することになりそうですね。





 
2025年01月26日 22:18

新年(2025)

あけましておめでとうございます。

今朝はあまり寒くなかったので
夜明け前の道を
車の窓を開けて診療室まで走って来ました。
なかなか気持ちの良いものです。

明日(4日)から診療ですので
準備のために来てます。
もう正月も終わりです

年末年始は
のんびり過ごさせて頂きました。

最近は便利になって
学会や研修や症例報告が
ほとんどオンラインで見れるようになって

いつでもどこでも
夜中でも勉強できるようになり

今回もだいぶ知識を得ました。

他の仕事もそうかもしれませんが

学べば学ぶほど患者様に還元できる
ホントにいい仕事だと思います。

勉強中はすごい充実感で
いろいろなDrの視点を聞いて
なるほどそう来るか、とか

この人若いのにたいしたもんだな、とか
これちょっと詰めが甘くないか、とか

ただ困ったことに
いつでもログインするだけで勉強できるようになると

それ以外のことをしている時
例えば部屋の掃除をしていたり
のんびり過ごしていたりする時に
心の奥底で

「こんなことしてていいのか?」という思いになってしまい
学習していない時間に
あまり充実感を感じなくなってしまって
困ったものです。

youtubeなどをダラダラ見てしまうという事なら
デジタルデトックス、でいいかもしれませんが

本業に直結するとなると
見ないわけにいかないので

歯科医の世界も
この辺でまた差がつくのだろうなと
思います。

仕事モードとリラックスモードで
気持ちをどう切り替えるのか、

それとも、切り替える必要はないのか

いつも心のどこかで本業のことを考えている
プロはそれくらいでいいのかもしれません。

昔の私の恩師がそういう人でした。
もう亡くなってしまいましたが、

いつも歯科のことを考えていて
歯科は素晴らしい、が口癖で

ある日恩師が言いました。
「僕はねえ、リタイヤしたら
クイーンエリザベスで世界一周するんだよ」

私がすかさず
「先生、ホントにクイーンエリザベスで
世界一周したいんですか?」と聞くと

「君はイヤなことを聞くねえ」とのこと

仕事そのものが充実した日々
リタイヤする気など毛頭なく働き続ける
それは幸せかもしれないな、と思います。

私はまだまだ修行が足りませんが

最近ではラッキーなことに
歯科医の仕事も
パソコンの画面に向かって設計するようなことが増えてきて
マイクロもあるし

年をとっても
結構いけるかもしれません。

長くなりましたが
皆様のご多幸とご健康をお祈りいたします。
本年もよろしくお願いいたします。





 
2025年01月03日 06:42

白い歯

天然の歯は
ホワイトニング、(歯の漂白)で
白くできます。

最近は漂白薬剤も良くなりました。
ライトもLEDになり、熱も出にくいし
なにより漂白効果が高くなりました。

上手な施術をすれば痛くないですし。

最近はいろいろなものが、良くなりました。

歯並びは目立たないマウスピース矯正で治せますし
詰め物、かぶせ物の材料もより審美的になり
そしてホワイトニングも、良くなりました。

ホワイトニングを受けてみるとわかりますが
歯が白くなったり
口元がきれいになると

意識が変わります。

何となく見せたくないものだった歯が
見せたい歯に変わります。
笑いたい口に変わります。

見た目が変わると
気持ちの積極性、前向きさ、が変わってきます。

残りの人生における
このインパクトの大きさは
いかほどのものでしょう

中高年男性のホワイトニング、
ありだと思います。

80代で歯のホワイトニングをなさる患者様
当院では珍しくありません。
全然ありです。

あまり見せたくない歯から
見せたい歯へ
笑いたい口へ

「見せたい歯」プロジェクト
本格始動です。





 
2024年12月25日 20:56