~かけがえのない歯を大切にする治療、価値ある治療結果、そしてつらくない治療をめざしています~

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日々雑感

ナイトガード率 ~ハリウッドやウォール街では~

ハリウッドやウォール街では
ナイトガード(マウスピース)使用率が約30%と言われています。

その目的は
エイジングによる摩耗や歯列の乱れを防ぐためと、
クラウンやべニアなどが壊れるのを防ぐため、
そして歯の破折を防ぐためです。

残念ながら
加齢とともに
人の歯や歯列も崩壊していきます。

毎日毎晩、歯には負担をかけているし
人のエナメル質は
爪や髪の毛と同じで
それ自身に破壊に対しての
修復力はないためです。

また審美的なクラウンなど
修復物は割れやすかったりします。

技術革新により
すごい硬い白い材料もありますが
それを使うと
今度は歯根が問題を起こしてきます。

またアメリカでは金融や法律分野などの
高ストレス職でも
30%以上がナイトガードを使用しているとも言われており

白いクラウンを入れていて
高ストレスにさらされる立場の方は

まず、ナイトガードを入れたほうがいいと思いますし、

そうでない場合でも
エイジングに対処するためには
使ったほうがいいと思います。

ナチュラルなエイジングでいいのだ、という考えも
あると思いますが

現代のような
90代とかまで生きるのが
当たり前のようになってきた時代には

歯のエイジングに対応するためにも
昔とは違うアプローチが必要です。

テレビでトランプ氏の演説を見るたびに
「あー、ナイトガード使ってるんだろうな」
と思ってます。

ナイトガードも消耗品なので
ランニングコストもかかりますし
いいものを作ろうとすると
実は技術的にも難しいものではありますが

どこの歯科に通っても
治療の繰り返しで
ずっと歯で悩んでいて
当院でナイトガードを作って
歯の悩みから解放された方々が
結構おられます。

歯をきれいに保ちたい方
治療した歯を長持ちさせたい方

あと睡眠の質にもかかわるものでも
ありますので

ナイトガード(マウスピース)の
ちょっといいものを作って
お使いになることを
お薦めします。
























 
2026年03月14日 07:41

働き方改革 ~風のにおい~

もう1月も終わり、早いですね。
今日は診療室はお休みです。

木曜日と日曜日が基本的に休診日ですが
毎月の最終週だけ
土日を休診日とさせていただいております。

一般の会社員と同じ土日休みが
あってもいいのでは、という事で

当院も働き方改革の一環として
このようなスタイルになりました。

そして今朝は介護施設にいる父の見舞いに行って
その後、職場へ

富士山や丹沢の山々がきれいに見えて
仕事じゃなくてバイクに乗れば良かったかなと
かなり思ったのですが

今日中に治療計画を8ケース立てる必要があるのと
各ラボへの指示と
あと時間的に可能ならば
懸案の医局の片づけをしたいと思っているので
診療室に来ました。

ちなみにバイクという乗り物ですが
寒い時に乗るとめっちゃ寒く
暑い時期に乗ると猛烈に暑いという

何とも不便な乗り物です。
暑い時期は風を切って走れば
涼しそうに見えるかもしれませんが、
そうでもなく、実はえらく暑いです。

雨が降るとびしょ濡れですし

ですが、その分、普段では感じられないような、

風のにおいとかを感じて、
感性を刺激されます。

走っていると、
それぞれの土地の空気の匂いがあったり
雨や、新緑の匂い、海とか、夜の匂いとか

小さい頃や、若いころに感じたあの感覚を
思い出すような

不思議なことに
時間の流れも土地によって違って感じたりします。

いい時期になって来たので
チャンスがあれば出かけたいと思います。

という事で、
仕事に戻ります。











 
2026年01月31日 14:41

新年(2026)~太く短くか、細く長くか、~

あけましておめでとうございます。

お正月休みもあっという間に終わりまして、

と言っても、まるまる休みだと少々時間を
持て余してしまう感もあったのですが、

診療が始まると共に
いくつかの問題の解決や
複数の治療のプロジェクトが
一気に始まり

この感じは
わるくないなと思います。

時には疲れることもありますが、

やはり仕事は健康の源だなあと
思ったりするわけです。

とある患者さんがおっしゃってましたが
大事なのは
「きょういく」と「きょうよう」とのこと。
いわゆる教育と教養ではなく

今日、行く、ところがあることと、
今日、用が、あること

だそうです。

今日は木曜で休診でしたが
診療室で雑用の後、

何人かの患者様の治療計画を考えました。

どれくらい噛めるクラウンを入れるか、を考えたりして

「とにかくよく噛めるクラウンがいいに決まってるじゃないか」と
思われるかもしれませんが

すごくよく噛めるクラウンを入れると
実は歯の根に負荷がかかりすぎる、ということが起きます。

高速走行用の高性能タイヤの寿命が短いように
いわゆるトレードオフの関係で

例えば石臼のように
上下でぴったり合って
ゴリゴリすりつぶせれば

食べ物を瞬時につぶすことができ、
消化にも味覚的にもいいかもしれませんが、

擦れ合う歯には大変な負担がかかり
結果的にその歯の寿命は短くなります。

どれくらい噛めるかを専門的には
咀嚼能率、という言い方をしますが

上下の歯が当たってはいても
「擦れ合わない」歯は

根にかかる負担が少ないため
歯が長持ちします。

ただし、その歯が咀嚼にあまり貢献しないことになり、
その代わりに
その周りの歯に負担がかかってくるので

周りの歯の寿命に影響してくることもあります。

つまり、治療した歯が長持ちするだけで
必ずしも腕のいい歯医者とは言えない、ということがあります。

私たちはその患者様の
性格とか、治療へのご希望とか
年齢とか、
歯科に対する経済的な感覚とか
その歯自体の強さとか、
その歯と噛み合う方の歯の強さとか
その周りの歯への負担とか

咬合力の強さとか、
全体的な噛み合わせのバランスとか
ブラッシングなど管理のレベルとか
お体の状態(加齢後にに再治療できるかとか)

できれば歯を削る量の少ない方法はできないか、
マウスピースへの理解はどうだろうか、とか

天然の歯の、人工物には替えられない、良さを
どうやって残すかとか、

そのあたりのことをいろいろ考えながら、
匙加減を調整しながら計画を立てて行きます。

一か所の治療が全体に影響しますので
人生のように?
太く短くか、細く長くか、
その中間か、とか
これをすべての歯で組み合わせる感じでしょうか

ブログを書いていたら
時間がたってしまったので
また仕事に戻りたいと思います。

新年早々、ややこしい話で失礼しました。

本年もよろしくお願い申し上げます。






 
2026年01月08日 18:52

大晦日(2025) ~空き家問題~

今日は大晦日ですが
朝から大掃除で

天気が良くて助かります。

高圧洗浄機で
雨どいのカビ問題を解決

中国製ですが
ほんと良くできていて

ロボット掃除機もそうですが
深圳あたりの電気製品は
本当によく作りこんであって

彼らはジョブズだけでなくて
本田宗一郎や松下幸之助とかも
読んでるんだろうなあ、とか
感じさせるような
作り込みで

そのあとは窓ふき

少し前までは
老いた両親の部屋の窓を拭くと

「あら、きれいになったわねえ」
と母親が喜ぶのが
うれしかったのですが

その母も今はなく
父も老人ホームに入っています。

やはり歩行が困難になると
トイレの問題が出てきますので
ホームにお世話にならざるをえなくなります。

でもホームは良くしてくれるようで
父も穏やかな日々を過ごしている様子
ありがたく思っています。

明日朝には父を迎えに行って
家で正月をする予定です。

ここ最近の年末で気になるのが
周りの家の大掃除の音が聞こえないこと

何年か前までは
まわり中で大掃除している様子がありました。

世田谷でも空き家が問題になってきているようですが

私の住んでいる住宅地でも高齢化が進み

右前の家は住んでいないし、
その隣も空き家

住んでいらしても
我が家のように
高圧洗浄機でブシュ―とか
あちらこちらの窓をキュッツキュと拭いている様子もなく

ご高齢になると大掃除とか
大変になってしまうのだと思います。

我が家も二世帯用の住宅に
一家族で住んでいる状態ですので。

来年はいっそう進む高齢化と少子化に
この国は、国民はどう対処してゆくのか

この国を支えてゆく人達、
支えてきた人達の

歯の健康を通じて
陰ながら
そのパワーをサポートしてゆきたいと
考えています。

本年も大変お世話になり
ありがとうございました。

では皆様良いお年を
お迎えください。






 
2025年12月31日 11:03

中と外 ~インプラント表面性状の進化~

体の中と外の境界には
バリアがあります。

皮膚や粘膜

粘膜は皮膚に比べて
バリア機能が弱いために
それを補完する様々な機構があり

口腔粘膜の場合
唾液やそれを物理的に維持する口唇
唾液中に含まれる抗菌性物質や
実は口腔内細菌叢もバリア機能の一部です。

歯はその粘膜から硬組織が突出している
特殊な器官であり

歯のまわりの
歯と粘膜の境目にも
バリア機構があり

専門的には
「生物学的幅径」と言います。

なぜこの話をするかというと

実はインプラントにも
この「生物学的幅径」の代わりになるものがあることが
知られており

この部分を治療時に適切に作るかどうかで
長期予後が変わってくることが
わかっています。

手技的には埋入深さの
ほんの1ミリとか2ミリとかの深さの違いなのですが
それをやるかどうかで
将来的な予後が違ってきます。

このコンセプトが確立したのが
2017年

もし炎症などでこのバリア機構が破壊されて
インプラント表面に細菌感染が起きた場合

以前のインプラントでは
骨吸収が急速に進行して
インプラントが失われることが多かったですが、

今のものは表面性状が進化していて
露出しても感染が起きにくくなっています。

露出時の対感染性の表面性状が確立されたのが
2005年

それらコンセプトが学術的に確立しても
企業が製品にそれを導入したり
歯科医が臨床に導入するまでに
タイムラグがあったりしますが

結局、何が言いたいかと言いますと

インプラントは「昔のもの」と比べて
確実に進化しており

最近になって
ブリッジよりもインプラントが
第一選択になって来たのは
それ相応の理由があるのです。

今の進化は
先人たちの努力の結晶なわけですが

当院でもインプラント治療が増えてきているのは
昔と大きく変わって
良くなっているからこそ、であると言えます。




 
2025年12月10日 07:11

アピアランス ~中高年の歯列矯正について~

加齢とともに
「歯並びが悪くなってきた」という
相談を受けることがよくあります。

人の歯は年齢とともにすり減ったり
傾斜したりする傾向があり

「若い頃はもっといい歯並びだったのに」
いつの間にか
前歯などがガタガタになってしまっている
など

人生80年から90年の時代になり
昔は「歳だから」とあきらめていた事も

今は60代も70代も
まだまだ現役

男性も女性も
「アピアランス」が重視される
時代になりました。

ちょっとここを治したい、など
の希望もよくあります。

ちなみに中高年でも歯列矯正は可能です。

今は目立たない装置で
できるようになりました。

ただし、骨細胞の代謝は低下していますので
時間はかかるのと
様々な配慮をする必要はあります。

すでに入っているかぶせ物や、インプラント、
歯周病や内服薬との兼ね合いなど

私の考えとしては
中高年の矯正治療では

見た目にかかわる前歯を中心に動かし
何十年機能してきた奥歯の噛み合わせは
できるだけ動かさずに

できるだけ安全重視で
矯正期間中も生活に負担の少ない矯正を
注意深くフォローしながら
行うべきです。

目立たない矯正治療と
歯のホワイトニング
古いクラウンの作り直しなどで
見た目は大きく改善することが可能です。

ご興味がおありならば
一度ご相談いただければと思います。




 
2025年12月09日 07:34

「歯列」という考え方 ~目標は生涯維持~

上の顎にも下の顎にも
Uの字型に歯が並んでいます。

人によっては
V字型の人もいるかもしれません。

これを
全体で、歯列、と呼びます。

歯は単独で機能しているわけでなく
「歯列」で機能します。

食べ物を咬みきり、咀嚼し
会話の時の発音にも
見た目にも

歯列の維持、が重要です。

今後高齢化する社会、
人生90年時代に
いかに「歯列」を維持するか

初診の患者様がいらして
痛い場所とか、壊れた歯の治療が
ある程度進んだら

次は歯列を見ます。

どうやってこの歯列を
将来的に維持するか
相談します。

なぜある程度治療してから
相談するか

初診の患者様からしたら
どんな治療をしてくれる歯医者なのか
はじめはわからないからです。

なるほどこういう感じなのか、
とわかってもらってから
全体の話をします。

歯列全体を見ると
「ところでこっちの歯は大丈夫なのか」、とか
「この当たり方だと将来この歯が悪くなりそうだな」、とか

いろいろでてきます。

目標は歯列の維持です。
90歳まで、最近は100歳?まで

入れ歯も、インプラントも
得意ではありますが

でもできれば、入れ歯になってほしくないし、
できれば、インプラントにもしないで済ませたい
と考えています。

 
2025年12月06日 07:28

金(ゴールド)について ~メンテナンスフリーの強み~

歯科で昔から用いられている金属に
金(ゴールド)があります。

最近はその見た目から
敬遠されがちなのですが

上手に使えば
鋳造精度が高いために
詰め物と歯の間に隙間ができにくく、

噛み合う歯にも優しい適度な
柔らかさもあり

100年以上前から
歯科で重用されてきました。

人の歯は年齢とともに
すり減ったり、移動したり
変わってゆくのですが、

金合金のすごいところは
生体側の変化にある程度
詰め物が適応して

ある程度なら
形態が変化したり、調和
してくれたりします。

歯がこすれあって
歯と詰め物の間に隙間が出来そうになっても
なんとゴールドは
それ自体が伸びる、ことによって
隙間を埋めたりします

まるで生き物のようですが

ジルコニアなどの白い材料も
CADCAMの進化などによって
適合精度は非常に良くなりましたが

伸びて閉じてくれる、みたいなことは
ないです

奥歯まで白い材料を使っているような
女優さんとかは
ほぼ就寝時にマウスピースを入れているか、
もしくは
白い奥歯のかぶせ物が壊れるたびに
やり直しをしていることが多いです

昔アメリカの有名な歯科医の見学に行って
「奥歯まで白くしたら壊れるんじゃないか」、と言ったら
「マウスピースは100%処方するし、
壊れたらやり直す。ここはアメリカだよ。」
とのこと

ゴールドには
放っておいても何とかなる、みたいな
メンテナンスフリーの強みがあります
(歯周病などのメンテナンスは必要です)

最近は若い人たちには特に
できるだけ金属を使わない方向で
治療をしていますが

上顎の一番奥歯くらいは
詰め物などにゴールドを使うと
将来的なトラブルが
少なくなるかもしれません。

もし全部白くするならば
寝るときにマウスピースを
お使いになることをお薦めします。

天然の歯列でさえ
加齢とともにすり減り、
歯並びも変わっていきます。

マウスピースにはそれらの変化を
予防する働きもあります。

あと最近は
ゴールドの価格が上がりすぎて
治療費も上げざるを得なく
なってしまいました

今はグラム2万いくらとか
昔は800円くらいの時もあったんですが

世界的に金の価値が上がっているのと同時に
相当な勢いで円の価値が下がっているのかも
しれませんが

資産をゴールドで持たれていた方は
円が安いうちに一部現金化して

歯の治療を受けられても
いいかもしれません。









 
2025年12月05日 08:30

ギター職人 ~「え?なんですか?」~

以前見たドキュメンタリーだったか?
ちょっと、忘れましたが

業界では超有名なギター職人がいて
これまた超有名なギタリストのために
いつもギターを作って納品している。

両者は信頼の絆で結ばれていて

ある日
職人がギターを作っていて
最後の最後の
本当に微妙な調整が
なぜかわずかに
なんとなく、気にくわない

ほんとにごくわずかな
そこまでこだわる必要あるのか、
という点にこだわっている

そして

いや、これはもう無理だ
これで納品しよう…


後日、
ギタリストはギター職人の顔を見ると
言いました。
「○○ちゃーん、どうしたのー?」

ギター職人が「え?なんですか?」
と答えると

ギタリストは「いや、いいや」
とのこと 

ギター職人はその瞬間に
ハッとしたらしい

詳しくは忘れましたが
たぶん正直に謝って
作り直したんだろうなあと思います。

わかる人は、お見通しだし
わからなければいいや、と
去ってゆくのみ

もはや、わからない人が
努力してわかるような世界ではないのでしょうし

「いや、いいや」の意味ですが、

「いや、そうか、わからない人だったのか、
じゃあ、いいや」か、

「いや、そうか、わからなくなったんだ、
じゃあ、いいや」か、

あとは

「いや、そうか、わからないふりするんだ、
じゃあ、いいや」か。

わからない人や
わからないふりをする人からは
人が去ってゆく

非常に手前味噌ですが
歯科医院の運営も
似てるところがある気がして

もともと歯医者が苦手の患者さんで
当院で治療を受けたらやる気になっていただき、
積極的になっていただいて

一生懸命通ってらして
明るい、積極的なオーラを出していらしたのに

だんだん遅れ気味になったり
キャンセルや

仕事でしばらく行けなくなったとか
電話がきたりすると

「ああ、またやってしまったあ」
と思うわけです

何がまずかったのか
いろいろ考えます

「そうか、あの時もう30ミクロン調整すべきだった。
何となく、もう完了した気がして
終わらせてしまったのがまずかった」

「顕微鏡下の麻酔の方が痛くなくできると
思ったのに逆にそれが恐怖感を与えてしまった」

「歯を治すことばかりに一生懸命になりすぎて
その人の多忙さに配慮できなかった」

「いいと思ってお薦めした最新の方法が
実は従来法の方が優れていた。患者さんの
勘の方が正解だった」

逆に
「もっと臆せず、積極的に導入すべきだったのに
何となく遠慮してしまった」、とか

他にも
「費用は掛かるが、明らかにいい方法があるのに
何となくお金の話をするのを遠慮してしまった」

などなど

ただありがたいことに
多くの患者さんは一度離れても
また戻ってきてくださることが多いのですが
3度目はない、と思わないと

1~2年が過ぎて
そういう方が戻ってきてくれたとき、
「また繰り返せば後がない」
「今度こそ、上手く終わらせなければ」
と
思うわけです。

個人医院のサービスの質は
そうやって反省から地道に
高めていかないと
いけないと思っています。














 
2025年12月02日 20:45

ホムンクルス ~「舌まわし運動」の話~

歯の清掃方法を指導させていただくことを
OHI(オーラル・ハイジーン・インストラクション)と
いいます。

その目的は
歯についた汚れの
清掃方法をお伝えすることで

最近はオーラル・バイオフィルムともいわれる
歯についた柔らかい汚れ(デンタル・プラーク)を
日々きれいに除去していただき

虫歯や歯周病、口臭など
様々な問題の予防につなげようと
いうものです。

プラーク(バイオフィルム)は古くなるほど
その内部で
口腔内細菌のエコシステムが成熟し
病原性が増しますので

こちらでの数カ月おきの定期的なクリーニングは
疾病予防に
確かに有効ではありますが

しかしながら食事後
すぐプラークはできてしまうので

少なくとも一日一回
ご自身でのていねいな清掃が必要です。

歯磨きペーストをつけない状態で
正しくブラシを当てると
プラークが取れて
歯がつるっとした感じになります。

理想的には
歯磨きペーストの泡でごまかしてしまうことなく
一本一本ブラシを当てて
特に歯と歯茎の間の
プラークを取ります

時間があれば
タフトブラシなど筆型の細いブラシなど使うと
一本ずつ当てやすいです

そうすると
舌で歯の表面をなめたとき
つるつるしているのがわかります。

前述のOHIのときは
ブラシを当ててもらってから
舌でなめてもらって
つるつる感を実感してもらうこともあります。

舌で
前歯も奥歯も
それぞれ表も裏も

一番奥の歯の
後ろ側もなめて確認するといいです。

患者様によっては
舌が届かない、と
おっしゃられる方もいますが

そのような場合、
加齢に伴う
機能低下の場合も多いです。

舌の運動を
いつも使う範囲でしか、使わないために
いつのまにか機能が低下し
運動範囲が狭くなっています。

大きく動かす練習をすると
機能が回復して
運動範囲が広くなってきます。
 
ただくれぐれも
舌粘膜は繊細ですので
歯のとがったところで
舌を傷づけたりしないよう
気を付けてやっていただきたいのですが

大きく動かす練習をすると
その結果
舌運動をつかさどる
脳機能の活動野も拡大し
活性化されます。

ペンフィールドのホムンクルスという図を
ご存じでしょうか。
脳の運動野の中で、舌の運動野が
いかに広いか

舌と関連筋群が活性化されると

脳だけでなく
表情筋も頸部の筋肉も活性化され
表情が豊かになり、
しわが減り
唾液が出てきて・・
などなど

良いことずくめです。
舌回し運動とも言いますが

サクランボの実から出ている
枝?(果柄というらしい)を
口の中で結べる人もいるらしいですね
 
鏡で見て
舌がどこまで出るか
丸くできるか
右向きに縦にできるか
左向きはどうか、など

よくあるのは
右はできるけど
左はできないとか
機能に偏りが出ている場合

舌回し運動、
トライしてみることを
おすすめします。

目標としては、まずは
歯のすべての面に舌が届く、
といったところでしょうか。

ただくれぐれも
舌粘膜は繊細ですので
歯で傷つけないよう
無理しないように
なさってみてください。

あと急に走ったりすると
横っ腹が痛くなったりするように
顔の筋肉も
急に運動しすぎると
筋肉痛みたいになるかもしれませんので
その点もご注意ください。











 
2025年10月28日 08:36