「子供の口呼吸」
最近は口呼吸をしてしまう子供が多いらしいです。
原因は定かではありませんが
一説によると食べ物が柔らかくなって
あまり噛まなくなったから、
というのもあるらしい。
口呼吸をする子供の上顎の歯列は
V字型をしていることが多いです。
そして上顎の天井が(口蓋といいます)
深いです。
そういう
V字型の子供はU字型(理想形)の子供に比べ
歯が生えるためのスペースが少ないので
歯並びが悪くなります。
それだけでなく
V字の子は
鼻の気道
鼻腔も狭いです。
ちなみに
人の舌は本来
上の顎にくっついているのが
理想的な「舌位」と言われます。
舌位がいいと
成長時に上顎を押し広げ
上の歯列をU字型にするのですが
V字型だと
鼻腔が狭く
息苦しいので
口呼吸になり
その結果
舌位が悪く
歯列がU字型にならない。
その結果
歯並びが悪いままになります。
また口呼吸は
歯が乾燥して虫歯になりやすいです。
歯垢がたまりやすいとか
虫歯になりやすいのは
口呼吸が原因の可能性もあります。
歯肉炎にもなりやすいし
リンパ節も腫れやすいです。
鼻腔が狭いので
わずかな炎症ですぐ鼻がつまります。
口臭も出やすいし
気道が狭いので息苦しく
気道を広げるために
下の顎を前に出す傾向が出て来て
背中が丸くなり
姿勢が悪くなります。
また口呼吸では
眠りが浅く
いびきをかいたり
歯ぎしりしたり
寝ているのに突然騒いだり
おねしょをしたり
朝から疲れている様子が
みられます。
日中眠くて
いらいらしたり
授業に集中できず
背中が丸いので頭が重く
頬杖をつくのが習慣になり
顎のバランスも崩れて来ます。
また口がダランとしているので
口輪筋という口の周りの筋肉が発達しておらず
への字口で
口で息をしながら食事をするので
こぼしやすかったり音がしたり
やたら食べるのが遅いか、
丸呑みしてしまう傾向があります。
成長期のあいだ中こんな状態だったら
どれほど人生に影響するでしょうか。
睡眠、呼吸、消化が適切でない状態は
どれほど
その子の人間形成に
影響を与えるでしょう
大人が見つけてあげて
対応してあげれば
子供はその子が持つ
本来のパフォーマンスを発揮することができる
かもしれません。
V字型の歯列をU字型に発達させるには
小児矯正装置と機能訓練が必要です。
中学、高校生くらいまでは
ギリギリできますが
理想的には
小学生のうちかと思われます。
2018年06月04日 00:00