教科書的、について
教科書的には抜歯すべき、とされるくらい状態の悪化した歯が
その後の治療により改善し、
その後長期間機能する、
といったことがよくあります。
抜歯の基準とはなにか
考えさせられます。
こんな話がありました。
とある分野の日本人の専門医が
新しい治療法を開発し、
それまでできなかった症例の
治療ができることを
明らかにしました。
彼はアメリカの有名学術誌に
投稿しましたが、
受理されませんでした。
その理由は
「診断が違う」とのこと
画期的な治療法なのに
これまでのエビデンスに基づいていない?
最近何かとアメリカの硬直化が気になりますが…
その後彼は世界的に有名な学術誌に投稿しなおしたところ、
なんと賞を取りました。
エビデンスとは何か
考えさせられます。
昔日本の歯科で猫も杓子もEBMと騒いだ時期があって
私の友人のスウェーデン帰りのDrが
「これはエビデンス・ベースド・メディシンじゃなくて
エビデンス・ビリーブド(Believed)・メディシンだ」
と笑っていたのを思い出します。